2013(平成25)年9月頃、Elfin Knights Project様によって開発・販売された「草薙之剣」(くさなぎのつるぎ)のお話です。
「草薙之剣」といえば、天皇が持つ「三種の神器」のひとつです。
とても魅力的なアイテムですが、この剣については諸説あり、また実物の公開はありませんし、各種伝承通りの形態の実否さえ不詳ですので、「草薙之剣」についての伝承・歴史等につては触れず、純粋にElfin
Knights Project様の商品「草薙之剣」についてのお話とさせていただきます。
この様に特製の桐箱に納められています。
蓋を開けると、こんな感じ。
初版だと紫色の布に加えて、銀色の合皮シートが付随していました。
箱から取り出すと、こんな感じ。
全長が30㎝程、刃長は180㎝程になっています。
材質はハイメタルで、重さは約650gだそうです。
青銅は鈴(すず)の含有量が少なければ赤銅色、多くなれば黄金色、一定の量を超えると白銀色となるのだそうです。
こちらは下地が黄金色で、土中から発見された時に見られる錆(錆)を塗装によって再現しているため、商品名に「緑青」(ろくしょう)と銘打たれています。
剣身と柄は一体化となっています。
持ってみると、こんな感じ。
思ったよりもだいぶ短めです。
神話・伝承に登場する「草薙之剣」は、弥生時代~古墳時代の武器と考えられます。
弥生時代の武器だと一般的にイメージよりも短めとなっています。
Elfin Knights Project「草薙之剣」は、もっと長くしたかったらしいのですが、諸事情によってこのサイズになったそうです。
剣身の様子です。
中央部から切先へ「背」(むね)があり、その横には「樋」(ひ)が施されており、その外側が刃部(じんぶ)となっています。
手元に「刳り」(えぐり)と呼ばれる凹みがあります。
中細形銅剣(なかぼそがたどうけん)に共通する特徴です。
切先部分の拡大画像です。
先端はそこまで尖ってはいません。
刃部は斬れない様になっていますが、〝鋭利な刃物〟みたいに見えています。
ちょいと斜めから先程と同じ切先部分を見ています。
刃はついていませんが、塗装で錆び付きを演出していますが、かつては〝斬れていた〟感が見事に表現されていますね。
剣身部分を真横から見ています。
なかなかな肉厚となっています。この〝厚さ〟でもっと長く造っていただきたかったですね。
はい、剣身部分を斜めにして見ています。
何故かって?・・・それはカッコいいからですっ。
下側の刃部に視点が合う様にしてみました。
こちらも〝武器〟として機能している様な印象を与える姿ですね。
逆方向からの剣身全体像です。
光の当たり具合で、剣身も違った表情を魅せています。
今度は「柄」(つか)の部分を拡大してみました。
柄の中央に「透かし」が施されていますね。
柄頭のところに装備されている山型の装飾は、弥生時代の青銅製祭器で楽器として用いられたと考えられている「銅鐸」(どうたく)の意匠だといいます。
綾杉文(あやすぎもん)や鋸歯文(きょしもん)をイメージされています。
柄の中央には「透かし」が入っています。
これは朝廷の律令支配に抵抗した蝦夷(えぞ)たちによって改良された「毛抜形蕨手刀」に見える、握り易さと斬撃時の衝撃を緩和させる工夫です。
また、握った時に〝手に馴染む〟ように凸凹が施されています。
普通サイズの手の方であれば、握るとしっくりきますよ。
ちょいと斜め下から見ています。
柄は平面・平坦なものではなく、凸凹と膨らみがあるため、だいたいの方々の手に順応してくれます。
柄を斜めから見ています。
ボヤッとしてしまった画像ですが、柄の部分もなかなかな厚みがあるので握り易いのです。
凸部から次の凸部にかけて〝括れ〟があります。
どこも曲線になっているので、〝手に馴染む〟のですよ。
柄の部分を斜めにして見ています。
何故かって?・・・これもカッコいいからですよっ。
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