美術刀特注 「拵短刀/Rose et Noir(仮)」の揃え・小烏丸刀身

まず、「武装商店」様HPで2011年7/29紹介された「拵短刀/Rose et Noir(仮)」を御覧ください。

合皮柄巻と下緒、「赤強めでショッキングピンク的な色」での切返し塗の作例です。
当家では特注において、このショッキングピンクを使うという発想を持ち合わせていませんでした。ですからこの作例をHP上では一瞥したのですが、見ているうちに何故か気になってしまい「武装商店」様に在庫確認をしていました。無事、入手できました。
しかしながら短刀ですので、単体では物足りない感じがしたので、以下の様に長い一振りを特注しました。

 

柄は長めの薩摩柄、下地が黒合皮で目貫はありません。この柄には大車輪鍔がピッタリと合います。柄巻は美術刀用の黒合皮、下緒も同様の物としていただきました。ショッキングピンクが短刀の色とほぼ同じです。薩摩柄の柄頭に合わせて黒の鍬型鐺を装着させたことでピンク色の甘いイメージに支配されずに全体が引き締まりました。

アルミの小烏丸刀身で、全体の1/3が切先諸刃造となっています。この作例では切先諸刃の長さは指定無しのお任せでした。刃文の変更はできません。アルミ刀身なのでとても軽量です。勿論、振り回したりはしません。

こうして並べてみると同時期に製作した様に見えるほど、色合いが奇跡的に同じになりました。武装商店様の発想により、これまで無かった色合いの二振りが当家の所蔵品に加わりました。なお、「拵短刀/Rose et Noir(仮)」との揃えを意識した特注はには、未だ続きのストーリーがあります。

                                          (つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

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