特別企画⑧ 「木彫 孔雀明王像(イSム孔雀明王原型)」との再会

つい先日、奇しき仏縁をいただきまして、数年ぶりに「木彫 孔雀明王」を拝見することができましたよ。
いつもですと購入して連れ帰った像を対象としての特別企画なのですが、今回は購入しておりませんが拝観「記念」という意味合いで、リアル「特別」企画としてお送り致します。

株式会社MORITA様の「イSム」ブランド5周年(記念品ではありませんでした)の機に世に発表された、素晴らしき孔雀明王です。
彫刻は井戸博章(いどひろあき)氏、彩色は篁千礼(たかむらちひろ)氏という芸術家お二方によって造り上げられた美術・芸術作品ですよ。

大和国正暦寺(しょうりゃくじ)モデルの孔雀明王・正面からのお姿です。
久し振りであり、また美麗さと、更に高額な像・・・幾つもの要素によってピンボケになってしまいました。とんだ不覚をとってしまいました。

 

明王様のお姿、光で反射していますが、表面がツルツルしておられるので、光が当たっていなくても艶やかに輝いておられますのっ。

 

明王様だけ、アップ。
木彫ですが、木目は見えません。
「美しい」などという言葉では表現しきれない、この麗しさ。
内刳(うちぐり)がなされており、木造仏像と同様の技法を以て製作されています。

 

光背が孔雀の羽を広げた状態を模しています。
丁寧に色が散らされていたり、強弱をつけたり、均一・単調ではなかったり・・・プロフェッショナルの業(ワザ)ですな。〝心を奪われる〟とはまさにこのこと。

 

透彫の宝冠。
これ、金属板から彫り出したのだそうです。
頭部に乗っかっている冠の透彫も細かいですが、左右に伸びている装飾は驚愕の繊細さを誇っていますよ。この画像では光の具合で見えにくいのですが。

 

斜めから観ています。
宝冠の左右に伸びる装飾の様子、お判りいただけるでしょう。
実際に本物を目の前にすると、言葉を失います。

胸元の瓔珞。こちらもまた金属板から打ち抜いて造られているのだそうです。
細やかなパーツが組み合わさっているのです。
応接室に流れてくる風で、この瓔珞を形成している小さな飾りがずーっと揺れているのですよ。それほど緻密な装飾でしたよ。感動でした。

 

上から明王様の頭部を拝見させていただいております。
宝冠の様子が、よく見て取ることができます。
持ち物の転法輪・蓮華・果物(倶縁果もしくは吉祥果)、孔雀の羽、いずれも繊細且つ丁寧に形作られております。
井戸氏のコメント「自分の形に持っていくほうが楽なんですが、実在する像を再現するのは、それ相応の高い技術が必要なのです。」が木彫 孔雀明王像のHPに掲載されています。いやいや、本物の芸術家の方って謙虚なのですね。凄いですよっ、心意気も、作品も。

 

世間の皆様に、ご覧いただきたくて拡大しました。

見てください、この「ひ・と・み」。

赤味が注されており、静かなる目力(めぢから)が発せられています。
まさに〝生命を感じる瞳〟そのものです。

顔のアップ画像を視ていただいていますが明王様、単なる金のベタ塗りではありません。
塗られた金が、時代(長い時間)の移り変わりを経て変化を生じさせている様子が表現されています。篁氏が意識された「金の深み」・・・こちらもまた凄いですよね。これまでのLimited作品でわかってはいるものの、改めて畏敬の念を新たにします。

 

孔雀に移る前に、台座を象る蓮の葉。
一枚一枚がしっかりと筋彫もなされ、そして自然物の如くそれぞれが個性を有しています。

はい、いよいよ孔雀です。
この孔雀の彩色には雲母(うんも)やパール粉が用いられ、篁氏の「ゆたかで複雑な輝きをまとわせました」というコメント通りの麗しき姿になっています。この変化に富みながらも目だけでなく心も奪う・・・何という魔術なのでしょうか。
この〝筆によって彩られた〟孔雀、「世界にひとつだけ」というフレーズに偽りはありませんねっ。

 

ポリストーンの孔雀だと、キョトンとした表情が魅力でもあったのですがね。
こちらの木彫・孔雀には〝麗しき迫力〟がありますね。
実際に至近距離で、生でこの孔雀の姿を目の当たりにすると迫力を感じます。
また心が奪われてしまいましたよ。

 

角度を変え、ふっくら質感をたたえる姿を観ています。
見る角度、光の当たり具合で、この孔雀の表情(顔だけでない全体像としての)が著しく移り変わっていきます。今にも動き出しそうな、生命感を内包しているかの様です。
この様な艶やか且つ鮮やかな容姿をしていながら、害虫や毒蛇を喰らう強さを持ち合わせています。そのギャップがまたイイ。

 

今にも飛び立ちそうな感じ、飛ばないのですけれどね。

 

なかなか見る機会が無いのですが、後ろ姿はこの様になっています。
カシュー漆だそうですが、綺麗ですね。

こちらの光背、なかなかな厚みをもっていつつ、緩やかな弧を描いています。ポリストーン孔雀明王の光背だとここまで厚みはありませんからね。足も細身ながらしっかりとリアルに造られています。

貴重かつ稀少な孔雀明王を愛でさせていただきました。とても楽しい機会・時間を頂戴しました。
社長様をはじめスタッフの皆様、有り難うございました。

・・・次回、逢う機会はあるのでしょうか?

 

 

 

 

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