特別企画⑩ 高野山金剛三昧院モデル愛染明王のオーディション

ちょいと前になってしまいましたが、株式会社MORITA様のロジスティックセンターへお邪魔して、TanaCOCOROサイズで発売された、紀伊国高野山「金剛三昧院」(こんごうさんまいいん)本堂の本尊「愛染明王」を迎えに行ってきたのでした。

小振りの愛染明王を、3体をご用意していただきました。このうちから1体を選ぶということでお願いしておりましたよ。〝近所〟(とはいっても車で40分程かかります)ならではの特権と勝手に思っているのですがスタッフの皆様、いつも有り難うございます。

TanaCOCOROサイズですが、やはり真言宗(密教)の像ですなぁ。迫力があります。
3体も並んでいたら、只ならぬ雰囲気になってしまいます。

それぞれ観察していくため便宜上、左から1体目・2体目・3体目と表現していきます。

まずは、1体目です。

厳しい「お顔」をされています。獅子冠も咆哮しているかの様な表情です。
色々なアイテムを手にしておりますね。

 

次いで、2体目です。

やはり、厳しい「お顔」ですな。獅子冠も咆哮しています。
各種法具・武器を手にしています。

 

さて、3体目です。

ありゃ、ちょいとピンボケしてしまいましたよ。
もちろん厳しい「お顔」をされております。獅子冠も同様にございます。
各種法具・武器を手にしています。

 

では、もっと「お顔」に寄ってみましょうか。

1体目の「お顔」の様子です。

本物に準拠した造形ですが、特に顔は朱色がよく遺っている彩色となっています。
本物と同じく黒っぽくしてしまうと、〝怖さ(強さ・剛さ)〟が本物に近付いてしまいますからね。

 

次は、2体目の「お顔」の様子です。

おぉ、光の当たり具合という偶発的な要素がありますが、こちらもなかなか嶮しい「お顔」をされております。楽しくなってきました。

 

そして、3体目の「お顔」の様子です。

光が当たり、明るい雰囲気の表情に見えてしまいます。それでも眉間の目が強い気をはなっていますなぁ。

・・・ん~っ、悩むっ。

現場(ロジスティックセンター)では、3体を並べてじっくりとそれぞれの「お顔」を拝させていただきましたが、その時の状況を画像で再現してみました。

ほらっ、甲乙付け難いのがお判りいただけるでしょう・・・。

 

愛染明王ですからね、「お顔」だけでなく獅子冠の表情も大事です。
なので、獅子冠に注目もしてみました。

うぉ~、これまた悩むっ!3体目の「お顔」と獅子冠の迫力が若干強いかな?

 

おぉっ?
2体目を観ていた時、獅子冠の頭上の「五鈷鉤」(ごここう)が丁寧に造られていることに惚れ惚れとしていたところ、上を向いている五鈷杵の先っちょから「白い毛」?がっ。

拡大してみました。1本の白い毛の様なものが、上に向かって伸びているのがお判りでしょうか。瑞祥だっ!

 

では視線を下ろして、持ち物の様子を観察していきましょうか。

1体目の持ち物の様子です。

第一の左手には五鈷鈴が握られています。
第一の右手には五鈷杵が握られています。
弘法大師(空海)の肖像画に見える、あの手首を捻った持ち方ですね。
ゴリゴリの密教仏の佇まいですな。

 

2体目の持ち物の様子です。

同じく左手に五鈷鈴、右手に五鈷杵を持っています。
こちらもゴリゴリの密教仏の佇まいですよ。当然かっ!

 

3体目の持ち物の様子です。

こちらも同様に左手に五鈷鈴、右手に五鈷杵を持っています。
脇から腕の開き具合、法具を持つ両手(手首)の角度など、考え抜かれた末での、この状態なのでしょうな。

 

1体目の斜めから観てみます。

実物を生で拝観したことは無いのですが、なかなか大きいのだそうですよ。
TanaCOCOROサイズですけれどね、迫力ありますよ。
もしかすると密教仏だから、彩色が仕上がった時点で法力を有しているのかも知れないと思ってしまう程です。

 

じゃぁ次、2体目の斜めから観てみましょうか。

ほら、やっぱり五鈷杵の先っちょから「白毫」(びゃくごう)が靡いているっ。

拡大してみると、

煙が出ている様にも見えますが、コレは揺らいでいる「白毫」でしょう。
左側の焔髪(えんぱつ)にも、横向きの白い毛が見えますね。
こうした糸・紐の様な物が付くハズの無い状態なのですけれどねっ。
善哉善哉。

 

それでは、3体目を斜めから観ていきます。

光の当たり具合もあるのでしょうが、愛染明王本体の表情、獅子冠の表情いずれもイイ塩梅ですな。
イヤイヤ、一体一体観察すると益々選ぶのに困ってしまう・・・。

 

3体を購入しないと、こんな視点(角度)で観ることはありませんからね。
密教仏を複数連れ帰って(購入して)、考えて配置したら加持祈禱が自動的にスタートするんじゃないかと思ってしまいます。

 

3体とも背面を向けて撮ってみました。

これは、全く面白みの無い画像になってしまいました。

 

ちょっと斜めにして、並べてみました。

もっと愛染明王の顔(+獅子冠の顔)をコチラに向けて撮れば良かったと後悔です。

 

台座のところに注目してみましょう。

金色の装飾が施された蓮の葉っぱの描写、美しいですよ。
TanaCOCOROサイズなのですよ。何と精密な装飾が再現されているのでしょうか。
これは台座の部分だけでも見惚れてしまいます。

 

幾つもの「宝珠」が並び、ひとつひとつが細やかに造り上げられています。
感動モノですな。
何をモチーフとしているのかは存じませんが、兎に角小さきところまで妥協無き表現になっています。
もう、溜め息が出てしまう程に・・・。

余りにも3体の比較で盛り上がっていた様子をご覧になられたスタッフ様が
「もうチョット連れてきましょうか?」
と素敵な提案をしてくださいました。
「お手数をおかけして申し訳ありません・・・」と言いながら、選考のために

2体の愛染明王にお出ましいただきましたよ。
だって、ロジスティックセンターだもの。もっといっぱい愛染明王が居るらしいですよ。
かなり通っているのですが、さすがに倉庫内に立ち入ったことはありませんけれどね。

 

手前に居る2体が、追加で出てきていただいた愛染明王たちですよ。

 

 

こちらは奥の2体が、後から来ていただいた愛染明王たちですよ。

 

とても悩んだのですが・・・連れ帰る愛染明王が決まりました。
それは・・・「白毫」で主張をしてきた愛染明王でした。
後ろ側の鳥居みたいなパーツが緩く、最初は「コレは無いな」と正直、思っていました。
スタッフ様も「あれ、キチッと刺さらない」とおっしゃっていたのですよ。
でも「ちょこっとパテなどを入れれば、キレイに納まりますよっ」と言ってしまうくらい、この白毫を生やした愛染明王を連れて帰る様に仕向けられていました。

選んでいる現場では気付きませんでしたよ。
帰ってからの画像チェックで気付きましたからね。
この後、またロジスティックセンターにうかがったのですが、その折りにスタッフ様へ
「画像を見ていたら〝白毫〟みたいなのが立っていたんですよ・・・」
と報告したら、驚かれましたよ。
「えーっ、後ろの飾りが緩かったのに選んでおられましたものね。」
「多分、彼(愛染明王)が白毫でアピールしていたんですよ。それに見事引っ掛かってしまいましたよ(笑)。」

何とも不思議なご縁でございましたとさ。

 

 


当サイト内のすべてのコンテンツについて、その全部または一部を許可なく複製・転載・商業利用することを禁じます。

All contents copyright (C)2020-2022 KAWAGOE Imperial Palace Entertainment Institute / allrights reserved