山城国浄瑠璃寺(京都府) その参 ‐庭園~本堂‐

「夏の浄瑠璃寺」続編でござる。
いつもはまず、東方の「浄瑠璃浄土」の主・薬師如来が御座します三重塔に立ち寄り、その後に庭園を右回りで歩み、西方の「極楽浄土」の主・阿弥陀如来が御座します本堂に辿り着きます。
今回も、その経路でしたが、画像は分けて記事にしています。
では、夏の浄瑠璃寺・庭園から「本堂」までをご覧いただきましょう。

古い書籍に掲載されている写真などでは、本堂前の池の状態が現在と違っていたことが判ります。現在の庭園は2010(平成22)年から始まった調査・工事によって復元されたものになります。

 

向こう側(「此岸」:東方から見ての)には九体阿弥陀如来が御座します「本堂」の姿が見えています。
中島や州浜(すはま)が見事に復元されています。
美しい庭園ですよね。これで池の水が澄んでいれば最高なのですがね。

「三重塔」に向かう途中から、「本堂」を望んでいます。
夏だから、草木の緑で覆われている様な感じです。

「三重塔」の前に据えられている石灯籠です。
近世に境内へ持ち込まれたらしいのですが、製作は南北朝時代(1366・貞治5年)に遡るということで重要文化財に指定されています。

折角なので、灯籠越しに覗いてみます。
前回(2021年末)の参詣で〝できなかったこと〟のひとつがクリアされましたぞ。

「三重塔」の階段から、「本堂」の姿を望んでいます。
〝緑に埋もれた〟と表現していましたが、よっく見ると少しずつ秋の装いに変わる準備が始まっていますね。
「秋の浄瑠璃寺」を愛でてみたいです。

庭園をまわりながら楽しんでいます。
州浜越しに「本堂」を愛でています。

通路に面した石(岩)です。
特に意識せずに撮っていました。次回はもっと観察して撮ってきます。

通路を歩みながら「本堂」の姿を撮っています。
一歩毎に、「本堂」の微妙な表情の変化ががあり、これが楽しいのです。

木の枝で「本堂」の姿が見えにくくなったとしても、これはコレで一興なのです。

通路はこんな感じ。
庭園の整備の都合上、軽自動車1台が通れる道幅が確保されているのだそうです。当然ですが一般車両は境内に乗り入れできませんよ。

また、「本堂」を愛でている画像に戻ります。

中島の祠の朱色が鮮やかです。
たくさん画像を撮ってくると、画像整理をしながら楽しむことができます。

池の水面(みなも)が揺れています。
これもまた〝表情を変えて〟くれる要素になっています。

1歩、2歩と歩んでは立ち止まり撮影しています。
デジタル・カメラでの撮影ですから、余計なことを気にせずにバシバシと撮ることができます。画像が多ければ、それを観ながら現場の雰囲気を脳内で再現できますからね。

「三重塔」からみると左手側、池の横を通過しているところです。
東屋(あずまや)の屋根が見えています。

通常の目線でも充分楽しんでいるのですが、気分を変えて上を見ています。
こうした境内の木々は、いつ頃から浄瑠璃寺の姿を見ていたのでしょうかね。
そんな事を考えてみると、楽しみが広がっていきます。

石仏も並んでいましたが、ここが「鎮守」跡といいます。
奈良時代に発生した「神仏習合」の考え方に基づき、
 神社の境内に建てられた寺院を「神宮寺」(じんぐうじ)
 寺院の境内に建てられた神社を「鎮守」(ちんじゅ)
といいました。
建物は失われていますが、どんな外観だったのかを想像することも楽しいです。
遺跡ですからね、立ち入ってはならない標識があります。
次回は中には入らないように気を付けて、礎石等の様子を撮っておきましょうか。

方向を転換し、池の様子を見ています。
中島に架けられた石橋が見えていますね。

明るい状態で見えている中島と石橋の様子です。
チラッと「三重塔」が見えています、ほんのチラッとですがね。

歩みを進めながら池を、中島・石橋を、そしてチラ見えしている「三重塔」を楽しんでいます。
画像だと見え難いのですが、現地では充分に楽しめていました。

 

「本堂」横に到着しましたぞ。
いよいよ〝極楽浄土〟に足を踏み入れまする。

この簾(すだれ)が懸けられているところが「本堂」の入口です。
ここから見て右手側に進んで左折すると受付があり、「本堂」の裏側で履き物を脱ぎ、裏の縁側をまわりこみ、この入口に辿り着きます。
クルクルとまわりながら「極楽浄土」に引き込まれていくのですね。

「本堂」の前を通って、受付に向かいます。
池の発掘調査により、古(いにしえ)の池を復元すると、この通路が無くなってしまうことになるため、通路は残したのだそうです。

採光の為に扉は開けられているのですがね、格子戸は閉められています。
簾が懸けられています。池からの水気(みずけ)が堂内に入らない様にしているのでしょうか?阿弥陀如来は木造ですからね。強い陽射しを遮るものかもしれません。

中央も扉が開いていますが格子戸は閉まっています。簾は懸けられていません。

「本堂」の正面です。
格子戸の中央が開いていますね。理論上は、ここから中尊・阿弥陀如来のお顔を拝むことができるはずですが・・・見えません。

現在は不可能ですが、本来はここから「本堂」の中に入れたのでしょう。
また、ここに立って「此岸」にある「三重塔」の姿を楽しめたのでしょう。
想像しているだけでワクワクしてきます。

「本堂」前の石灯籠越しに「三重塔」を見ています。
「三重塔」前のものと同じく近世になってから境内に持ち込まれたそうで、年紀は刻銘されていませんが南北朝時代の製作と考えられています。

灯籠越しに「三重塔」。
「此岸」の灯籠も見えています。

もっと灯籠の中に入って、「三重塔」を見ています。
「此岸」の灯籠と、こちらの「彼岸」の灯籠が繋がっているのですよ。

「彼岸」の灯籠の向こうに「此岸」の塔が見えている画像です。
こうして遊んでいると、とても楽しくてテンションが上がっていきます。

「本堂」の右側です。
扉は開いていますが、締められた格子戸には簾が懸かっています。
差し込む強い陽射しを遮るものでしょう。だってこのあたり(内側)は売店ですから。

まわりこんで受付に来ましたよ。
手続きを済ませ、朱印もお願いして、いよいよ「本堂」に入っていきます。

 

履き物を脱ぎ、裏の縁側を進んで行きます。
これは受付側から縁側を見た様子です。

縁側の板って創建当初のままなのでしょうか?
取替などの修繕がなされている気はしますがね。

 

本堂の裏側、色々と撮ったのですがね。柱の根元部分に注目してみました。

1本目。
柱の下の部分は日が当たるからでしょうか、変色していますね。
ヒビ割れが見えます。傷みが激しいのかと心配してしまいます。
壁は塗り直しをしているでしょうが、柱は古い物でしょう。

2本目。
やはり、下の方は日光が当たっているからでしょうね。変色しています。
木目が綺麗に出ていますね。

3本目。
こちらも下の方が変色しています。節(ふし)が幾つか見えますね、南に面していた木でしょうか。
真ん中あたりにヒビ割れが見えますね。

4本目。
陽当たりで変色しています。
こちらもまた幾つも節があります。南側に面していた木なのでしょう。

5本目。
裏の扉に隣接する柱だからでしょう。柱が太いものになっています。
ヒビ割れも心配ですが、虫喰いが気になってしまいます。

中尊・阿弥陀如来が居るであろう、ちょうど真ん中にある裏側の扉です。

扉の板で、虫喰いが顕著なところを撮っています。
同じく奈良県内の圓成寺でも柱の虫喰いは気になりました。
「本堂」は国宝ですから、修復にもルールと手法がありますのでね。
よきタイミングで修復をしていただきたいものです。

視線を下ろしていくと、上部よりも虫喰い状況は軽傷ですがね。
貴重な建造物ですから、この後も百年・千年と維持・存続していただきたいものです。

扉の向こう側の柱に進みます。

扉の向こう側1本目。
扉に隣接しているので、こちらも太い柱です。
ちょいとヒビ割れが入っています。

扉の向こう側2本目。
日光による変色が見られます。
節?でしょうか、穴が開いている様に見えます。

扉の向こう側3本目。
日焼けがあまり目立ちませんね。
節が複数ありますから、南に面していた木であることが判ります。

扉の向こう側4本目。
陽射しによる変色はありますが、木目が綺麗に見えています。

扉の向こう側5本目。
節が見えますが、日光による変色はあまり目立ちませんね。

扉の向こう側6本目。
木目が綺麗に見えています。

 

歩んできた縁側を振り返って見ています。
「本堂」裏側の柱を撮ってきましたが、最初の1本目を抜かしていました(裏側中央の扉までの1~5本目は、実は2~6本目)。
次回の参詣時に落ち着いて取り直します。
左側(「本堂」裏側)の草木は、季節によって彩りを変えるのでしょう。中々雅(みやび)な光景を想像してしまいます。

 

さぁ、いよいよ「本堂」入口です。
先程は砂利が敷かれている通路から、この入口を見ていました。
入口の前には
 「本堂内での
   携帯電話及び
   カメラ類の使用は
   ・・・     」
という堂内撮影禁止の注意書があります。

立て掛けられた簾(すだれ)は、この先の縁側への立入を制止するものです。

引き戸を開けて、遂に生きながらにして「極楽浄土」に身を投ずるのです。

余り意識していませんでしたが、向こう側に「三重塔」が見えています。
次回の参詣では意識して撮影しますね。

小型の阿弥陀如来8体のうち、2体が修理で出張中でした。
来年(2023・令和5)の夏に修理が済んで、「九体阿弥陀如来」が勢揃いすることになります。
年末、また参詣するかも知れません。
来年の夏以降、九体が並んだ「極楽浄土」を訪れるかも知れません。

浄瑠璃寺は何度訪れても楽しい、素敵な寺院にございます。

 

 

 

 

 

 

 

当サイト内のすべてのコンテンツについて、その全部または一部を許可なく複製・転載・商業利用することを禁じます。

All contents copyright (C)2020-2022 KAWAGOE Imperial Palace Entertainment Institute / allrights reserved