2021.9.26 ポリストーン製なのに脅威の〝木目表現〟。

2021.9.26 ポリストーン製なのに脅威の〝木目表現〟。
 仏像エンターテイメイント部門「十一面観音~蓮華~(イSム Standard 法華寺モデル 廃盤)」を掲載しました。

2013(平成25)年7月に発売されつつも2015(平成27)年7月に生産終了が決定し、在庫が無くなって販売が終了となった大和国法華寺(ほっけじ)モデルの「十一面観音~蓮華~」のお話です。しかしながら、2021(令和3)年に再生産決定のアナウンスがなされました。詳細については後日の発表ということです。生産終了・廃盤/限定販売となった仏像の再販には原則「反対」なのですが、再販されればほぼ購入しています。再販の方が生産コストを抑えたり販売利益が見込めるということは理解できますが、再販よりも「新製品開発」に力点をおいていただきたいものです。さて、大和国法華寺は奈良時代に総国分尼寺として位置付けられた尼寺でしたが、度重なる火災・戦乱等によって伽藍が損なわれ、それでも豊臣秀吉側室・淀殿(よどどの)の意を受けた片桐且元(かたぎりかつもと)によって再建されたものが現在に伝わっています。法華寺十一面観音に関する信憑性の高い記録は中世・近世になってからのもので、造像以降の古い時代の状況は諸説あって定まっていない状態です。それはさきておき、法華寺モデル十一面観音(~蓮華~)の最大の特徴は「木目表現」です。本物は木目を活かした「檀像風」(だんぞうふう)ですが経年によるくすみ・汚れで凝視しないと木目は見えにくくなっています。イSム蓮華では、檀像風の木目表現が緻密・繊細に再現されています。本編をご覧になって、驚愕・絶句してくださいまし。