藤原道長が「奇偉荘厳」(きいしょうごん)と感嘆した〝白鳳の貴公子〟。

 仏像エンターテイメント部門「仏頭(イSム「掌」1st.Ver. 廃盤))」を掲載しました。

興福寺に伝わる彫像と言えば、多くの方々が「阿修羅」とお答えになることでしょう。意外にも同寺に伝わる「仏頭」の人気も高いのです。イSム様では2013(平成25)年2月~2014(平成26)年4月までの約1年間という短い間の取り扱いでした。しかしながら人の心は不思議なもので、〝手に入らない〟ことを知ると〝欲しくなってしまう〟のが運命(さだめ)です。多くの問い合わせがあり再販となる訳ですが、その話はまた別の機会にしましょう。人気の理由は、破損仏でありながら国宝に指定されていることでしょう。仮に完全体であったとしても来歴が明確な白鳳仏の稀有さによって同じように扱われていたことと予想されます。痛ましい破損状況が視界に入ってくる反面、失われた姿を人びとは想像するのでしょう。人間の感性とは素晴らしいものです。

ところで、画像を撮影し選択している際に、特定の画像に「仏頭の頬に仏頭」が現れていることに気付いてしまいました。この〝怪奇現象〟に関心をお持ちの方は、写真をタップして本編をご覧ください。画像加工技術を持ち合わせていませんので、アレは偶然の産物なのです。

2020年11月14日