枡の内側、角っこの闘い。

親戚の子の元服祝いで、うなぎの老舗「いちのや」様に行ってきました。

川越「いちのや」
 埼玉県川越市松江町1-18-10
 不定休
 営業時間 11:00~21:00
 049-222-0354

良き天候に恵まれ(晴れさせたのですが)、開店10分前程に駐車場へ到着しました。
一番乗りでしたが、駐車場の縁石に座って開店を待ちました。
一般のお客さんが数組、開店前に並びましたよ。でも我々は並ばないのです。だってキャパシティが大きいので(約300席)、慌てなくても大丈夫だからです。

 

「天保三年」(1832年)の創業となっ。
しばしば車で店の横の道路を通過して見ているのですが、まぁまぁ歴史のあるところですなぁ。
因みに1832年といえば、盗賊「鼠小僧」(ねずみこぞう)が獄門に掛けられた年です。
1832年はウナギやネズミと、生き物に所縁のある年ですな。

 

玄関横の待合スペース。ちょいとこちらで待たされて、各自案内されていきます。

 

風情のある半個室に通されました。
畳敷きですが、テーブル・椅子の部屋でした。

「記念だからなっ。いちばんイイやつ頼めっ。」と(大)うな重を注文させました。

(大)うな重、到着しました。

 

蓋を開けると

 

 

ウナギに引き寄せられて

 

「もっとウナギに寄って寄って」と煽ったら

 

こんなに近付きました。
ノリが良いので、「もっともっと」というと携帯をうな重に沈めてしまいそうだったので、ここで止めさせました。

 

なお、当方においては祝う事が無く、付き添った饗応役でありましたので、「ひつまぶし」を頼んだのでござる。

 

蓋を開けると

 

 

茶碗によそって、そのまま食します。
うな重とは違って、〝重たくない〟程良き口当たりでした。勿論、美味にございました。
2度そのままいただき、3抔目でひつまぶしであることを思いだし、だし汁をかけて食しました。美味さにより画像を撮ることをわすれてしまいました。
味と食感を変えて楽しめるのは素敵ですね。
だし汁をわけて、うな重のひと口分を〝ひつまぶし風〟にして食させました。喜んでいましたよ。

 

ゆったりと1時間超の〝昼うなぎ〟を楽しみ、身も心も緩んでしまいました。
元服の祝いは、これにて終了な訳、ないぢゃないですかっ。

 

そこから徒歩にて10分弱、観光客で溢れる通りには目もくれず、横道に入って行きます。
祝いの第2弾は
「HATSUNEYA GARDEN」(ハツネヤ ガーデン)様の
オリジナル・デザート、限定スイーツの「桜の庭園」と「抹茶のティラミス」にございました。
わかっていますよ、文字だけでは伝わりますまい。
その艶やかな姿がこちらです。

左側が「桜の庭園」、右側が「抹茶のティラミス」にございます。
ハツネヤガーデン カフェ様公式HPにも、こちらの容姿端麗な姿が掲載されています。
なので〝違うこと〟をしなければなりません。
なので、スプーンでひとすくいして、中身を見てみました。

 

「桜の庭園」の中身は、こんな感じ。
もっと掘り下げていくと、下層に味を変える果物ソースがあったそうです。

 

スプーンを入れる前の、流麗な箒目(ほうきめ)をイメージさせるラインと、ゼリー粒。葉っぱがアクセントになっていますね。

 

もう一方の

「抹茶のティラミス」の中身は、こんな感じ。

 

掘り下げていくと、下からベリー・ソースが登場。
上半分と下半分で、味を変えながら楽しむことができました。

 

四角い枡の中を、スプーンでほじくり返す。限界があります。これが標題にあげた「角っこの闘い」なのです。

 

因みに親戚の子も

「角っこの闘い」を経験し、オトナになりましたとさ。

 

口の中の水分を維持するために

ラムネソーダ(マンゴー)を頼みました。

 

氷はある程度は無視できますが、ベリーの粒によってマンゴーの味は・・・。
見た目は華やかなのですけれどね。

 

バイトの女の子に紙製コースターを放られたのは気に触りましたが、そこは不問としておきました。そこさえ黙殺すれば、楽しさが続きますのでね。

 

心地良き晴天でしたので、もちろん「テラス席」に陣取りました。

道沿いですが、人通りもそれ程気になる量ではありませんので、開放感も楽しむことができました。

 

道の反対側には山車(だし)の収蔵庫が。

「牛若丸」って・・・、川越(河越)ですからね。

 

いやーぁ、楽しかったですよ。
また機会があれば、次は「桜の庭園」と「抹茶のティラミス」を入れ替えて頼もうということにしましたよ。次はラムネではなく苦いコーヒと一緒に食しますよ。

まさか、地元でこれほど心身共に安らぐ場所があるなんてと、嬉しい驚きとの遭遇でした。

2022年03月25日