蝦夷征討の「序で」ですよ。

不定期に実施している蝦夷征討。
時間に制約がありましたので、胆沢城の現場には行かずに「奥州市埋蔵文化財調査センター」を訪れました。

奥州市埋蔵文化財調査センターの入口です。
柱に特徴的な意匠が施されているのですが、画像を撮ることを失敗してしまいました。
そこはね、またの機会に。

受付で入館手続を済ませ、二階へと駆け上がっていきました。

先ずは、この画像を撮りたかったのです。

向こう側(胆沢城内部)から見て左側の兵士3名です。

向こう側(胆沢城内部)から見て右側の兵士3名です。
一見して、6名に違いは見受けられませんね。

 

挂甲は「札」(さね:鉄板)を繋ぎ合わせているので、なかなか手間の掛かる鎧です。
金属の像ですからね、

挂甲には2パターンありまして、
 「胴丸式挂甲」・・・身体の前方で引き合わせる
 「裲襠式挂甲」・・・頭からかぶり両脇をふさぐ
なのですが、奥州市埋蔵文化センターの兵士の挂甲はどちらとも判別できかねます。
そこはね、銅像? ブロンズ像? どっちでもいいじゃないですか。

 

膝上まで防御する、スタイリッシュな脛当を装備しています。

 

 

腰に携えているのは、短めとなっています。
剣? 直刀?
鞘に収まっているため判りませんね。
まぁ、どちらでもいいのですがね。

だって、こうして

鋭い矛を携えているのですから。
向こう側の兵士の顔にピントが合ってしまい、矛がピンぼけしています。
無機質な表情の兵士ですが〝パワー〟を有しているのですよ。

 

 

そんなに意欲的な表情をしている訳ではな・・・

 

うわっ、急に戦闘力を上昇させるんですっ!危ないって!!

奥の兵士から、順に手前へ〝赤く光る目〟が移動してくるのです。
意外と不気味なのですよ。

 

普通は、この兵士たちを前から見ますよね。

折角なので、彼らを後ろから見てみましたよ。
意外と〝頼もしさ〟を感じることができますよ。

 

二階展示の最後に据えられている「悪路王」の顔です。
もっとたくさん撮って、コマ送りができるようにしたかったのですね。

 

一階に降りてきて、前回画像をとったのにアップできなかった「阿弖流為」人形を今一度、撮影しましたよ。

案外大きかったので、全体を収めるためにワイド写真で撮りました。

展示されていた阿弖流為の表情は、こんな感じ。
実際、蝦夷からの信頼は絶大だった様ですからね。
険しい顔というのは固定観念からくるものでしょうから、こうした表情が現実的なのかもしれません。

こういう〝茶目っ気〟たっぷりの説明書も素敵です。

このあと、受付で図録他を購入して帰路につきました。
これまで何度か奥州市埋蔵文化財調査センターを訪れましたが、今回は最短の滞在となってしまいましたよ。
また、機会があれば落ち着いて展示を楽しみたいと考えています。

2023年10月17日