美術刀の赤系「微塵塗」も、仕上がりに〝個性〟が生じるのです。

 模造刀エンターテイメント部門「美術刀特注 薩摩柄 黒・赤微塵切返黒散鞘」を掲載しました。

今日で葉月(はづき)も終わってしまいますね。全く〝秋の到来〟の予兆を感じることもなく長月(ながつき)が始まります。早く秋らしさを感じたいものです。
さて、以前、美術刀の青梨子地鞘塗は特注ごとに差異が生じるということに触れましたが、赤の「微塵塗」(ラメ塗)も青梨子地に張り合うが如く、仕上がりに差異が発生します。今回は4/27紹介のショッキングピンク・ラメとの比較をしましたが、その似ているようで異なる微塵塗りの仕上がりのみならず、薩摩柄と小振りの鍔の組み合わせ、柄巻と柄下地の組み合わせ、微塵塗の切返しに黒散らしをかける・・・といった、特注デザインを複数融合させたことを、画像を用いて説明してみました。別の機会に〝赤微塵の色合いの相違〟について考察を加えたいと考えています。

2020年08月31日