2025(令和7)年のLimitedは、山城国広隆寺モデル「弥勒菩薩」でした。

「弥勒菩薩」Limited2025の受注期間は、2025(令和7)年6月12日(木)~6月25日(水)と案外短かかったです。彩色師・篁千礼氏の素晴らしい感性と技巧によって鮮やかに彩られた「弥勒菩薩」ですが、本物の造像当初は全身金箔が貼られていたそうです。上半身だけですが、今回の篁千礼氏による金泥の重ね塗りは、広隆寺「弥勒菩薩」の往時の姿を彷彿されまてくれますね。金泥の重ね塗り、金色のベタ塗りと違って表情が豊かなのですよ。下半身に纏っている裳(も)も赤系の「しんしゃ」と緑系の「白緑」(びゃくろく)のコントラストが美しいのです。裳に描かれた「生命の花」が持つメッセージは・・・「イSム」様公式HPをご覧ください。正式な呼び方を存じませぬが、仮に「透かし塗り」とした彩色方法。ここ数年のLimitedシリーズで篁千礼氏が採用している極めて美しく司馬らしい惚れ惚れとする彩色技法です。是非、本編で「透かし塗り」に魅了されてくださいな。