「永観遅し」が聞こえてきそうです。

 仏像エンターテイメント部門「みかえり阿弥陀(イSム「掌」)」を掲載しました。

日本では「末法の世」が始まってから30年が経過した1082(永保2)年の2月25日早朝、三論宗の永観(ようかん)が勤行をしていたところ突如、壇上の阿弥陀如来が降りてきて永観とともに行道を始め、しかも驚きの余りに動きが止まってしまった永観に対し、阿弥陀如来が振り返って「永観遅し」と発言した。という伝承を具現化した阿弥陀如来立像のお話です。またしても怪奇現象・・・ではなく、実際に語り継がれている奇瑞譚です。TanaCOCOROシリーズでも金箔をふんだんに使用していると、ここまで厳かな雰囲気を纏う像になるという好例です。

2021年04月07日