東博「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」、終わっちゃいましたね。

もう一度拝観したいと考えていたのですが、前日の業務が遅くまで掛かってしまうヘヴィーなものだったので昼過ぎまでダウンしていました。

 

東京国立博物館での特別展「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」は、聖林寺十一面観音立像が奈良県から初めて出るということで注目されていました。
かつては大和国大神神社(おおみわじんじゃ)の境内にあった大御輪寺(だいごりんじ)に鎮座していた
 国宝 聖林寺十一面観音立像
 国宝 法隆寺地蔵菩薩立像
    正暦寺月光菩薩立像
    正暦寺日光菩薩像
が、明治政府が発した1868(明治元)年の神仏分離令によりそれぞれ別の場所(寺院)に引き離されてしまいました。
今回の「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」展は、153年の時を超えて〝同じ展示室〟(本館・特別5室)に離ればなれになった諸像を一堂に会させて「かつての大御輪寺の堂内の空間を再現することを意図した」ものだそうです。さすが東博、粋な計らいをなされます(大絶賛!!)。
過去の政治によって別々の途を辿ることになった諸像が〝再会を喜んでいる〟かは不明ですが、像と記録の組み合わせによって諸像の邂逅を演出し、そして楽しむことができるのは知的な娯楽の醍醐味です。
グッズ販売は今後も続くということなので、近いうちに東博を訪れて在庫があれば購入したいと思います。
本物と同じく、平成館1階にたたずんでいた模刻・十一面観音立像とも楽しく遊ばせていただきました。

 

 

2020年末に実施した駆足初詣の際、いろいろと見て回り夕方になってしまったのですが〝せっかく近くまで来たから〟というので、暗くなってしまったにもかかわらず大神神社に立ち寄りました(・・・聖林寺ではないのです)。せっかくなので、その時の画像を見ながら、想い出を愛でましょうかね。

車を停めて、三輪山を見ると、その上に満月が浮かんでいました。何と風流なことでしょう。

 

看板に従って直進しました。

 

駆け足で拝殿に向かいます。
画像では明るく見えていますが、実際はだいぶ暗くなっていました。
薄らとですが三輪山の上に月がみえています。

 

初詣に備えて、入口には門松が配備されていました。
明るく見える画像ですが、実際はだいぶ暗かったのです。

 

時間的に参拝客は、ほぼ皆無でした。こんな感じです。

 

この階段をそこそこ急ぎで上がり、

 

拝殿前に到着っ。
社務所も閉まっていて、朱印をもらうこともできませんでした。
暗くなってからの参拝は行わないので、単に写真撮影をして現地の雰囲気を楽しんだのみでした。
それでも日常生活圏とは異なる場所でしたので、夕刻の大神神社というのはレアな体験でした。

 

帰り際、駐車場から大鳥居を見た画像です。
こちらもレアな光景でした。

 

聖林寺に十一面観音立像が帰還したら、今度は大和国聖林寺の新しい収蔵庫に納まっている姿を拝観しに行こうと思います。
また、いずれの日か、早朝もしくは夕刻の大神神社を堪能したいと考えています。

2021年09月12日