家康は切先を西国に向けたといいますが、今回は江戸に向けましょう。

 模造刀エンターテイメント部門「居合刀特注 小柄・笄付ソハヤノツルギウツスナリ」を掲載しました。

6/6紹介「ソハヤノツルキウツシテミタナリ」は価格を抑えた武装商店様の企画特注品でした。今回は、その省略した小柄・笄を装備し、本歌(ほんか:本物)に長さを近づけた、より本歌ソハヤに近づけた居合刀特注のお話です。居合刀は二尺四寸~二尺五寸あたりが一般的な刀身となります。それよりも長く・短くしようとすると、その長さを変えた分、価格に反映されてしまいます。〝短くすれば安くなる〟というのは思い込みで、刀身を短く加工しなければならないため、手間が掛かった分、価格は高くなります。また鞘に小柄・笄を納める櫃を入れると制作時期は大幅に長くなり、既製品であれば兎も角、特注で小柄・笄櫃を依頼すると納期が遅くなり、価格は大幅に上昇します。今回のスーパー・ソハヤ(本歌に合わせた短めの特注)は、そういった企画が存在して、その企画に乗っかった感が強いものでした。なかなかな価格ではありましたが、造りを考えれば許容範囲であると判断し、納品していただきました。これで夢の〝ソハヤ大小揃え〟が実現しました。
徳川家康は、徳川氏に対して不穏な動きをみせる西国大名への威嚇としてソハヤの切先を西に向けたといいます。盆休みで例年であれば人びとは帰省・旅行などで楽しむ予定だったでしょうが、コロナ禍の影響により思いのままに行動することができなくなってしまいました。コロナ禍の状態が厳しい地域にソハヤの切先を向け、早期に沈静化することを祈念致しましょう。

2020年08月15日