十一面観世音菩薩(相模国鎌倉長谷寺 御本尊十一面観世音菩薩 造立1300年記念 限定御分身【小】)

去年(2023)2度の参詣は仲間を連れ立ってのものでしたので、観光客の数がとても多うございました。
ですから武蔵国川越を午前5時に出立し、午前8時前に鎌倉長谷寺に到着したのですが、駐車場には既に十数台の車が停まっていましたし、観光客もそれなりの数がおいででした。
相模国鎌倉・長谷寺って、超人気の観光スポットなのですね。

駐車場に車を停め、山門を正面から撮った画像です。
中には観光客の姿がいっぱいでした。

斜めの松の姿を入れた山門の様子です。
赤提灯が映えています。

赤提灯に注目した画像です。
鎌倉長谷寺に来たなって感じです。

折角なので、赤提灯のアップを載せますね。

中に入ってから、赤提灯を裏側から見ています。
普通は、観ませんわな。

 

伽藍は小高い丘の上ですので、上り階段の参道を進んで行きます。

鎌倉長谷寺の階段参道は、左側通行の決まりがあります。

途中で寺の関係者が掃除をされていました。

「お早ううございます、お疲れ様です。」と挨拶したところ、驚いておられました。
まぁ、早朝参詣する様には思えない外装でしたし・・・、いやいや鎌倉長谷寺を参詣する観光客が挨拶しないのでしょう。

大して段数が多い訳ではありませんが、

 

 

足腰に不安をお持ちの方には、ちと辛い上り階段となります。

 

階段を上りきると観音堂が見えますが、

堂内には既に沢山の方々がおいででしたので素通りです。

 

そのまま展望台に向かいました。

写真では海が遠くに見えますが、実際はそれ程遠くはありませんよ。
残念なことに、曇天でございました。

 

大黒堂の前に東大寺戒壇院モデルの四天王が立っております。

バランス良く出来ていますよね。

宝物館入口前には

薬師寺東院堂モデルの聖観音が、金色のお姿で御座します。

 

こうして寄り道しながら観音堂に戻りましたが、

観光客の数は増える一方でしたので、静寂な状態での観音拝観を諦めました。
手前右側が朱印受付になっています。
兄ちゃんに朱印をいただくことになったのですが、文字が大きすぎて皆重ね書きになってしまい、判読できないところが生じていました。
嫌な予感はしたのですよ、兄ちゃんの姿を見てね。

授与所の前で、人の流れが途切れるのを待っていると、外国人観光客が無理無理割り込んでく来るので嫌気が差してきました。
だからといって「もう帰ろう」とはなりませんよ。
早くの撤収は考えていましたがね。

奥の十一面観音の前では、朝の勤行中でした。
後ろ側で聞いていたら間もなく終了し、御坊より「朝早くからのお参り・・・」とお話が始まりました。
案外長くお話でしたが、
 「思い通りに物事は進まない」
 「冷静になって、無理せずに取り組むこと」
 「夏の暑い時期は体調も崩しやすい」
 「日々の積み重ねが、秋頃に実を結ぶ」
・・・という趣旨でした。
現状への指摘と、今後の展望について長谷観音から御坊を介して助言をいただいた様でした。
いやぁ、これで大満足。
気兼ね無く、撤収できまする。

 

売店 授与所)で人の流れが途切れたところ、おっちゃんに声掛けしました。
「観音さんの御分身、いただきたいのですが・・・・」
売店のおっちゃん、あたふたし始めましたよ。

そうして「河越御所」に連れ帰ってきた観音さんの御分身(小)がコチラですよ。

「 HASE KANNON 1300 Since721 」
と洋風なパッケージになっています。

「 HASE KANNON 1300 Since721 」と、721(養老5)年から1300年目ということです。
これは2021(令和3)年に造られたものですね。

箱の横には

「鎌倉長谷寺 御本尊十一面観世音菩薩 造立1300年記念 限定御分身」となっ。
2021(令和3)年が、斯様な年であったことは知りませなんだ。

蓋を開けると

こうした説明書がありまして、これを除けると

あらっ、見覚えのある模様ですこと。
・・・ということは、この十一面観音の品質は万全ですよ。

 

発砲スチロールの蓋を除くと

長谷観音のお姿が見えました。
先ずは箱から出ていただきましょうね。

鎌倉長谷寺・観音堂の御分身とはいいながら、お顔がシュッと引き締まっております。
金箔の剥がれ具合などの再現はありません。
綺麗な金色のお姿ですよ。

光背未装着、持物を手にしていない状態で360度、まわってもらいました。

均整のとれた体軀です。
〝あの会社〟で製作されたのであれば安心の品質、絶妙のディフォルメは間違いありませんのでね。

端正なお顔立ちですこと。
頭上の小さい観音たちに表情の違いは無さそうです。
宝冠の装飾が繊細・緻密なのは〝あの会社〟製であれば納得がいくものです。

正面・下から見上げています。
穏やかな表情なのですが、なかなかな圧を感じます。
仏の力なのでしょうね。

右前から観ています。
瓶を持つ左手、小指が立っています。
十一面観音ですから頭上が盛り沢山というのは判りますが、冠の装飾の質感が重厚ですな。

あらっ、後方を向いている小さい観音の表情は険しいですな。
真後ろの観音は、大笑いしていませんね。

 

光背は、こんな感じ。

何とまぁ、美しき事でしょう。
浄土の雰囲気が目に見えるかの様です。

光背・頭光部に注目しています。
流石は〝あの会社〟が手掛けられただけのことはありまする。
小サイズであるにも関わらず、この繊細さっ!
観ているだけで極楽に往生できちゃう感じですよね(笑)。

装着しちゃうと、繊細な彫りが隠れてしまいますからね。
光背・身光部にも注目しますよ。

光背の頭光部/身光部で梵字が異なって見えていますが、共に十一面観世音菩薩を表す「キャ」だそうです。
 頭光部:荘厳体の梵字「キャ」
 身光部:通常の梵字「キャ」
「観音ミュージアム ワークシート」に説明がありました。

 

それでは光背を装着し、付属品も持たせちゃいますね。

この状態で360度、まわってもらいます。
まわってもらいましたが、光背のあり/なしでの印象は大分違っちゃいますね。

光背を装着した状態で、頭上から観ています。

何とっ、豪勢な佇まいなのでしょう。
装飾盛り盛りの宝冠に十一面、更に鮮やかな光背となっ。
凄い画像(え)になりましたよ。

左手で蓮華を差した水瓶を挟み持っています。
付属品として、左手首に掛ける数珠がありますが。宝冠の装飾や蓮華に気を付けないと損傷してしまう可能性があります。
慌てず、丁寧に掛ければ安全ですよ。

右手は与願印となっていますが、嘗ては錫杖を持っていた痕跡があるということで、逆手で錫杖を持つ(差し込む状態で)ようになっています。

首元から腹部にかけて瓔珞が下げられていますが、菩薩立像の身体と一体化しています。
この部分(瓔珞y)は、この状態で宜しいでしょう。
全体的なバランスを考慮すればね。

足元は、永く沢山の人びとに触れられた風合いを醸し出しています。
案外、芸が細かい。

 

光背を装着した状態で、十一面観世音菩薩を正面から観ています。

いやぁ、麗しいお姿ですよ。
下世話な話ですが、小サイズは1体28,000円(税込)にございました。
売店(授与所)のおっちゃんは「強気の値段でねぇ」と言っていましたが、この仕上がり具合で3万円を切っていることは驚異の価格設定ですよ。
ナンバリングされているのですが、番号は選択できません。
番倉庫から番号順に出してくれているらしいです。

是非、皆様も相模国鎌倉の長谷寺を訪れた際には「御分身」を連れ帰っては如何でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

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