極小仏「風神」

以前の更新で、極小仏「大日如来」の購入にあたってのお話を記事にまとめました。
その時、極小仏「風神」の風袋に出ている木目がとても印象的で、ず~っと気になっていました。

小仏「大日如来」を選んでいるのに、斯様な存在主張をしてくるのですよ(笑)。
印象に残ってしまいますし、記憶にも遺ってしまいました。

ロジスティックセンターで、何時もお世話になっているスタッフ様から、ガレージセールでお邪魔した表参道店のスタッフ様にも
  極小仏の「販売価格改定のお知らせ」
について説明を受けました。
〝値上げ前に〟ということで、駆け込み購入をされる方々が増えたそうですよ。

さて、気になっている極小仏「風神」ですが
 6月末日まで  旧価格(税込)19,800円
 7月1日から  新価格(税込)25,300円
と改定されるそうです。
う~んっ、ほぼ5,000円。
ボディ・ブローの如く、響く値上げですな。

・・・ということで、極小仏「風神」を迎えに行って来ましたっ。

「あの木目の美しさが、忘れられなくて・・・」
とスタッフ様に伝えたら

「この木目も違いますね・・・」と10体も出してくださいました。
毎回々々、有り難う御座います。

はじめ「風神」たちは背を向けていたのですが、

この偶然が連れて帰る「風神」の決め手を見付けることになるのです。

緻密なのですが機械彫りなのだそうですよ。
・・・いやっ、機械彫りですが緻密繊細なのですよ。
この技法があれば、何でも造れちゃいますね。

スタッフ様とお話しつつ、10体それぞれの個性を見出し、連れて帰る「風神」を検討しました。

あくまでも好みですが、
  左側の3体:風袋に出ている木目が横に流れている
  右側の2体:風袋に出ている木目が縦に流れている
という区別です。
勿論、背中に出ている木目の様子も総合的に観察してのセレクトでした。

左側の3体を、後ろ姿で比較しています。

左橋の「風神」、踏ん張っている脹ら脛の張りがとてもリアルでした。
他の2体も、脹ら脛は張っていたのですがね。

左側の3体からは、左橋の脹ら脛が最も張っていた「風神」を選びました。
ここで3体に絞り込んだ「風神」たちに、前を向いてもらいました。

 

顔、風袋の木目、身体に出ている木目・・・それぞれに良さがあるのです。

考え抜いた末、連れて帰る「風神」が決まりました。
決め手は

両足の〝脹ら脛の張り具合〟でした。
見比べると若干、脹ら脛の張り具合(太さ/細さ)に差違がありました。
結果として、両足の太い「風神」を「河越御所」に連れて帰ってきました。

 

今回は、これで終わりではありません。
「河越御所」に連れ帰った極小仏「風神」の姿を観察していきますよ。

極小仏は、この様な桐箱に納められています。

桐箱にも木目があり、優しい温もりという個性が備わっています。

箱積み状態になることが多いので、こうした無い世が判るラベルが貼付されていると嬉しいです。

蓋を開けますと

極小仏のマークでしょうね。
神が覆い被せられています。

蓋を開けると

「河越御所」に連れ帰った極小仏「風神」が現れました。

 

 

箱から出てもらい、そして360度回ってもらいました。

イ小さい債画像ですが、木目の出具合を楽しむことができました。

極小仏「風神」を正面から観ています。

本物は勿論、 TanaCOCORO「風神」、そして最近交換が始まった「風神~Premium~」は経年状態を再現していますからね(本物は除きます)。
彩色の無い(截金はありますが)極小仏「風神」は造形の細やかな様子がとても鮮明に判りますね。
今回、連れ帰った極小仏「風神」は〝木目が美しい〟と言い乍ら、木目は温和しめで、それほど目立たない個体を選んできました。

山城国蓮華王院(三十三間堂)モデルの風神といったら、この視点ですよね。
風袋の滑らかな動きが見事に再現されています。
右手で風袋を鷲掴みして食い込んでいるところなど、極小仏「風神」だからこそ注目できたポイントですね。

 

左手で風袋を力強く握っている様も、手から前腕部にかけての筋で表現されています。
ほぼ目立たないのですが、風袋をよく観ると木目が走っているのですよ。
三十三間堂モデル準拠の姿形で、彩色は施されていませんが(截金は施されています)、彩色に代わる〝木目という装飾〟が備わっています。
木造の極小仏ならではの楽しみ方です。

 

後ろにまわって観ます。
風袋には木目が縦に走っています。
風神の方・背中②も縦に木目が見えています。
一木造なのでしょうかね。

 

ちょいと視点を変え、引いて観ています。
意外と風神ってお腹ポッチャリなのですね。
山城国蓮華王院では、この視点から風神を見ることができませんので、嬉し楽しい発見です。
乗っている雲の躍動感も素晴らしいものです。

 

後ろの正面から観ています。
各所で木目がさり気なく主張しているので〝木の温もり〟〝木の優しさ〟が「風神」の姿と見事に調和しています。

右足の脹ら脛、見せていただいた10体の中でいちばん太かったのです。
ミリ単位の違いでしたがね。
踏ん張っている、力強さが伝わってきます。

小さい画像になってしまいましたが、

両足共に脹ら脛が張っています。
今にも飛び出しそうな勢いです。

 

極小仏「大日如来」に始まり、木造仏の楽しみ方を知ってしまいました。

とは言いましても、価格改定(値上げ)前の購入でした。
他にも素敵な極小仏が居るのに・・・・
木目の美しい極小仏に魅力を感じた皆様、たかが五千円、されど五千円です。
今月のうちにまとめ買いをすると、1体多く買えますよ。
お急ぎくださいなっ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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