竜燈鬼(リアル仏像 大和国興福寺モデル 廃盤)

先の更新リアル仏像版「天燈鬼」の相方、リアル仏像版「竜燈鬼」のお話ですよ。
現行品(イSム TanaCOCORO「竜燈鬼」)と原則変わりませんよ。
ただ発売からかなりの時間が経過していること、更にロット違い等によって、並べて比較すると違う点が見受けられるかもしれません。

先ずは、リアル仏像版「竜燈鬼」の全体像を観ていきましょう。

身体が黒っぽく塗られている様に見えますが、濃い緑青の彩色が施されています。
本物は白土の上に緑青を重ねていますので、本物準拠なのですよ。



360度、まわして観ています。

腕組んで、どっしりと直立していますのでね。
燈籠が落ちちゃう・・・な~んて心配は無用です。



頭の上に乗せている燈籠です。

天燈鬼が担いでいる燈籠と、少々造形が異なっていますね。
宝珠の形状、戸狩が緩いですね。
笠(屋根)の部分が、平坦な造りになっています。
側面は「火袋」(ひぶくろ)と呼ばれ、「格狭間」(こうざま)という透かし彫りが施された板が嵌め込まれています。



「格狭間」の透かし彫り、リアル仏像「竜燈鬼」の燈籠では単なる彫りとなっていますが、

6面が全て異なる彫りになっているのです。
本物の写真では確認できませんでしたが、これは本物準拠でしょうね。



興福寺モデル「竜燈鬼」は両腕を組んで

頭の上に燈籠を乗せています。
天燈鬼が〝動〟であるのに対し、竜燈鬼は〝静〟なのだそうですよ。



竜燈鬼の頭に、時価の燈籠が載っている訳ではありません、

竜燈鬼の頭から〝支柱の様なもの〟が伸びており、その上に燈籠が乗っかっている状態です。



燈籠の下にあるモコモコしている造形、

「雲気」(うんき)といって、雲が沸き立っている様子を表現したものだそうです。
指摘されないと判りませんよね。
竜燈鬼は、己の頭から沸き立つ雲気の様子を、この視線で捉えているのですね。



竜燈鬼の頭髪と、雲気の区切りは明確ではありません。
見えない/見え辛い箇所ですからね、明確な表現は不要だったことでしょう。

突起が付けられていますが、これを「蓬髪」(ほうはつ)というのだそうです。
この「蓬髪」(ほうはつ)、「雲気」(うんき)そして燈籠は後世の補作なんだそうですよ。



眉毛の様に見えるのは、金属板を切り出してキザキザを付けたものです。

上を見ている瞳、玉眼ではありませんが玉眼をイメージした艶有りの彩色が施されています。
上向きの牙、金色に塗られていますね。
本物は、この牙は水晶製なのだそうですよ。
勿論、リアル仏像版「竜燈鬼」の牙はポリストーン製のパーツです。
この上向きの表情、愛らしいですね(笑)。



横から、竜燈鬼の「蓬髪」と、「雲気」が燈籠を支えている様子を観ています。

なかなか複雑な造形になっています。
後補ということですが、造像時の様子をどのくらい再現できているのでしょうね。
ゆとりがあったら調べてみますね(笑)。



両腕を力強く前方で組んでいます。

竜燈鬼の顔・右側(向かって左)に龍の顔があります。
本物だと、大きく口を開いている様な姿ですが、リアル仏像晩「竜燈鬼」に巻き付いている龍は、簡略化されている様ですね。

筋骨隆々の腕を組んでいます。
先程〝愛らしい〟と表現しましたが、此奴何だかんだ云って「鬼」でしたわ。
宝石入りの臂釧を装着しています。
洒落っ気の付いた鬼ですわぁ。

竜燈鬼の身体のグルグルと龍が巻き付いています。



竜燈鬼の右腕・左腕の様子です。

ムッキムキですわぁ。
本物は、この前腕部の彩色がとても痛んでおります。
リアル仏像版「竜燈鬼」では、彩色のヒビ割れ・剥落の様子は彩色で簡略表現しています。
ボロボロとなっている箇所を、そのまま再現するのは〝インテリア〟としては相応しくありませんからね。



竜燈鬼の身体に巻き付いている龍の様子です。

「蓬髪」(ほうはつ)と「雲気」(うんき)の様子が、よく判りますね。
型布(かたぬの/けんぷ)の上を這う様に、竜燈鬼の肩に巻き付いています。

 

右肩の「蓬髪」(ほうはつ)2箇所、龍に乗っかられて下方に押しやられています。
これが造像当初の造形なのか、後補で追加されたのかは判断できませんが、こうした工夫(アクセント)があることで〝リアルな立体感〟を表現しています。

本物の竜燈鬼に巻き付いている龍は、動物の皮が張り付けられていたのだそうです。
リアル仏像版「竜燈鬼」では、獣皮の貼り付け描写はありま・・・背鰭(せびれ)が表現されていましたわ。
この背鰭の部分に獣皮が張り付けられ、龍の生々しさが強調されていた様です。



龍は腰元から

首・肩にわたって巻き付いています。
ファッションの一部になっていますね(笑)。

がっしりとした背中。
筋肉の隆起と、木目の再現が精緻ですね。

肩布も褌(ふんどし)も、実際に布をまとっているかの如しです。
木目の表現が、ここまでしっかりと丁寧になされているのは嬉しいですね。



前方から褌(ふんどし)の様子を観ています。

龍は、竜燈鬼の臍のあたりから巻き付いているのですね。
大腿筋の隆起がリアルですし、木目がしっかりと表現されています。
本物の竜燈鬼、足は前方部の塗装がかなり激しく剥落しています。
リアル仏像版「竜燈鬼」では剥落具合を生々しく再現することはせず、彩色で緑青色が損なわれている様子を表現しています。



足の様子を観ています。

筋肉の隆起、本物準拠で再現されています。
彩色が剥がれた箇所は木の下地が見えているかの様に工夫されています。
〝インテリア〟としての丁度良い塩梅に、見事到達しておられますな。

足首には、がっしりとした宝石付きの「足釧」(あしくしろ)を装着しています。
通常、邪鬼の足の指は2本で表現されますが、こちらは人間と同じく5本になっていますね。
康弁の感覚なのでしょうね、
この体勢だと2本よりも5本の指であることが自然ですからね。



斜め前方から

 

ほぼ真横から

竜燈鬼の筋骨隆々名短い足を観察しています。
本物だと、彩色がヒビ割れて剥落する痛々しい状態ですが、木の下地が見えている様にすることで〝痛々しさ〟が軽減されていますね。
彩色技術って凄いですよね。



リアル仏像版「竜燈鬼」の最大のチャーム・ポイント

「尻」から大腿部、脹ら脛に至る曲線です(笑)。
これが長い足だったら不気味だったり気持ち悪い・・・し感じられなかったことでしょう。
この〝短さ〟が絶妙なのですよね(笑)。



左後方から

魅力的な短い足(笑)を観ています。
ポリストーン製なのに、どうしてこの様に木目が実に細やかに表現できているのでしょうかね。
今度、本社にうかがった際、企業秘密でしょうが聞いてきますよ(笑)。

あっ、教えていただいても、ここ(「河越御所」サイト)に後悔するとは思わないでくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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