年末恒例の「たまふり屋」様から木像を迎え入れましたぞ。
「恒例」とは言って去々年(2023年)からですがね。
そんな高価ではない、実在の仏像をモデルにしたものを選んでいます。
今回(2024年末)は、相模国長谷寺モデルの「出世大黒天」を迎え入れました。

別に「出世」なんぞ意識しておりませなんだ。
相模国長谷寺と言えば2024(令和6)年の夏、「十一面観音」の大・小サイズを迎えに行きましたのでね。
相模国長谷寺シリーズの一員ということで、今回「出世大黒天」を迎えたのでした。
・・・とは言いながら、未だ対面はさせていないのですがね(笑)。
外箱の蓋を開けると

「大黒天札」が同梱されています。
木像なので乾燥剤も入っているのですよ。
大黒天を箱から出しました。

相模国長谷寺の伝えによれば、1412(応永19)年の銘があるそうで、2017(平成29)年に鎌倉市文化財指定を受けました。

たまふり屋「大黒天」、とってもニッコリした表情ですね。
小さいということもありますが、木像なので、とても軽いのです。
グルっと廻ってもらうと、こんな感じ。

大っきな袋を背負っておりますぞ。
中に何が入っているんおでしょうかね。
本物と比較してみましょう。

・・・目付きと口元に違いが見受けられますね。
まぁ、忠実なコピーを求めている訳ではないのでね、喜しとしましょう。
本物はボロボロだったものに修理が施されたのだそうですよ。

米俵に乗っかって、打ち出の小槌を持って、大っきな袋を背負っています。
〝福を呼び込む〟力を持ってそうですよね。

本物は、背負っていた袋が損なわれており、修復されたと謂います。
袋が損なわれていた時、背中に墨書銘文があったことが確認されています。
その墨書銘文は、以下の通りです。
「 別當令□
南無大黒□□
(梵字 アビラウンケン)
金倭成王天長地久御願成就
<杓> 殊者國土安穏□<杓>□□□□
(梵字)□乃至法界平等利益
檀那□
大佛師□□應永十九年九月十八日□□ 」
(遺筆)
「 崇 蓮 社
忠尊(花押) 」
1412(応永19)年の制作(もしくは修繕)ということが判明し、制作年代が判明する大黒天としては東日本で最も古いものと評価されているのだそうですよ。
西日本には敵わんだかっ。
因みに、この大黒天は相模国長谷寺観音堂において開眼供養されているそうです。
・・・その様な大黒天ですが、

左足の乗っかる米俵、動くんです。
まぁ、固定されていないということなのですがね。
絶妙のバランスでも、笑顔ですね(笑)。
普通はこういうこと、しないのでしょうがね。
そのうち「河越御所」に居る相模国長谷寺「十一面観音」御分身(大・小)3体と対面させて〝チーム相模国長谷寺〟の記念撮影をしましょうね。
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