大和国石上神宮(奈良県)その肆

前回の大和国遠征で立ち寄れなかったので、訪れてきましたよ。
〝起死回生〟の石上神宮へ。

見慣れた入口の碑ですね。

大和国を訪れる際は何時もですが、石上神宮に参拝することで〝帰ってきた感じ〟を得るとは思ってもいませんでしたよ。
「布留社」の呼称は石上神宮に隣接する布留山、北側に流れる布留川、それに「石上大神」(いそのかみのおおかみ)が崇神天皇の治世に現在の位置(石上布留の高庭)に祀られたことに因んでのものです。

 

車で入ることができるのですよ。
でも、普通はこの参道の脇道から駐車場に向かうのですがね。

 

脇道を通って駐車し、徒歩にて拝殿に向かいます。
弥生の末(3月末)でしたので、未だ春の装いとはなっておりませんでしたよ。

 

この時は、あまり参拝客の姿はありませんでしたね。
間もなく雨が降ってきましたし、天気予報は午後から崩れるというもので、将に弱く雨が降り始めたところでした。

 

光の加減で見え辛くなっていますが、「布都御魂大神」(ふつのみたまのおおかみ)の額が掲げられてます。

 

鳥居を潜ってちょいと歩くと、左手側に注連縄が施された神木が立っています。

 

ノーマルの撮影でしたので、神木の上部が映っていません。
このエリアは、注連縄が無くても〝神木〟並(なみ)の木々が立ち並んでいます。

 

池の畔に生えている木々でも

 

高さではありませんが、根の張り方が不可思議です。

 

この木なんて屋根に向かって上っていく龍の如しですよ。
普通に考えれば気持ち悪いのですが、ここは神域ですから〝龍〟なのですよ。

 

放し飼いされている〝神の使い〟たちです。
悪ふざけで追っ掛けたのですが、避難小屋に逃げられてしまいました。
ちょっとぐらい遊んでくれてもいいのにね。

 

参道を進むと、左手側に見える神木ですが・・・

 

蛇か?龍か?
長い身体の生き物が、木に巻き付いているかの様に見えてしまいます。

 

帰り際にも、ほぼ同じ位置から撮ったのですが、やはり長い身体の生き物が居ますよね。
ここ最近は、大和国の龍たちが存在を主張してきているのですよ。
現場では全く気付いていないのですがね。
取り敢えず撮っておいて、後で分析(笑)するのです。

 

建物の配置の関係上、こうした画像になってしまいます。
でも、これはこれで格好良い姿なのですよ。

 

楼門を見上げる様に撮りました。
位置や角度を変えると、この楼門は表情を変えてくれますからね。
今後も、色々な視点で撮影したいと考えています。

 

石上神宮を参拝すると毎回、楼門をこの位置から見たくなるのです。
参拝する時間、空模様、日の当たり具合・・・、撮った画像が皆違うのですよ。

 

楼門正面前に立って、見上げてみました。
山県有朋の筆による「萬古猶新」(ばんこゆうしん)の木額が掲げられています。
鎌倉時代に造られた門なのですがね。

 

楼門を潜り、拝殿前に進みます。
先ずはワイド画像で撮ってみました。

 

勿論、ノーマル画像でも撮りました。
屋根の葺き替えで明るい色合いだったのに、2年程で〝昔からこうだった〟感を醸し出す色合いになってしまいました。

 

拝殿は国宝に指定されており、平安時代末期の白河天皇が平安宮の神嘉殿(しんかでん)を移築したものです。
本殿の前に建っている拝殿の方が歴史が古いのですよ。

 

観光客の姿が途切れたところで、反対側から撮ってみました。
楼門だけでなく、拝殿も表情を変えてくれますね。

 

これまでの参拝で肉眼では見ていましたが、こうして至近距離から拝殿を撮影したことは無かった様です。
修理は入っているのでしょうが、平安京で失われてしまった平安宮の一部が、大和国でこうして現存し、それを目の当たりにできています。
いやぁ、感動的ですわぁ。

 

燈籠がずらりと並んでいるのには違和感を持ちますが、大内裏の雰囲気が奥の方から漂ってきますよ。

 

縁の板なぞ、張り替えられて何代目かでしょう。
丹塗の柱・白壁は近年塗り替えされたのでしょう。
それでも平安宮・大内裏の一部ですよ。
昇殿したくなりますわぁ。

以前、旅行会社のプランで昇殿するというのを見たことがあります。
まぁ、そんなプランでなくても祈禱をお願いすれば昇殿できるのですがね。

 

最後に、正面から撮っちゃいました。
何時になるやら想像できませんが、昇殿したいという気持ちは大事にしたいと思います。

 

 

これまで石上神宮の記事は3度掲載しているのですが、楼門の左手側、いわゆる〝奥の方〟に立ち入った話は前回(その参)からでしたね。

記事の確認でチェックする際に、掲載された文章や画像を見る訳ですが、いわゆる〝奥の方〟が気になり、次に参拝する時は〝可能な限り進んでみよう〟ということを考えていました。
ですから、いわゆる〝奥の方〟に進んでみました。

道なりに進み、左側へと曲がり、

 

小さい「立入禁止」が下げられているココの前を素通りします。
明るかったということ、注連縄が新しくなっていたこともありまして、前回のおどろおどろしい様子はありませんでしたね。
初めての時は〝畏れ〟を感じさせられるのですが、次回からはそれが解消されていることが多いのです。
〝受容された〟とでも言いましょうか。
そうすると、極めて心地好き場所と感じられます。

 

ちょっとだけ、奥を覗いてみました。
何も見えませんけれどね(笑)。

 

前にも見ていますが、途中で分かれて、その先でまた合わさっている木です。
これは神木?
怪しげな木であることには間違いありません。
このエリア、これまた気持ち悪いのですが、この時にそうした雰囲気はありませんでした。

画像に黒い車が見えていますよね。
関係者が、この一帯の整備作業をされていたのです。

黒い車のある方向に進みたかったのですが、作業をされていたので進むことができませんでした・・・

 

が、別の方向への道が開けていました。

こちらの方向へ進むことなぞ、全く想定していなかったのですが、ここまで道が整備されているのを見ると、今回は
 「こちらを通っていきなさい」
という石上大神のメッセージだと受け止めました。

 

 

 

森が終わって、視界が開ける様です。
向こうに標識(道案内)が見えています。

 

しか~し、森の出口の手前には

明らかに不自然な根の張り方をしている木が生えており、

 

更にちょいと先には

〝どうなっているんだっ?〟という木も生えています。
1本の木ぢゃないんですよ。

 

複数の木が絡み合って、大木の様に見えているのです。
うわぁ、気が抜けていただけに気持ち悪さ倍増です。
よ~っく観察すると、枝の伸び具合も気持ち悪いのです。

 

森を出ると

こうした案内表示が立っています。
「山辺の道」だって。
森から出ると、一般道に繋がるのでした。
近所にお住まいの方々だと当たり前の様に使うのでしょうが、遠方から石上神宮に参拝した者としては〝発見〟でしたね。

 

一般道に立って、これまで通ってきた道を顧みています。
この画像だと〝圧〟を感じることは無いでしょうが、実際にこの道を往来すると、なかなかな〝圧〟を感じるのですよ。
駐車場に車を停めているため。またこの道を戻っていきましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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