居合刀改造 日光助真

此方は「武装商店」様HPで2009年8/18紹介の「日光助真黒漆打刀拵」です。
栃木・日光東照宮が所蔵する国宝・徳川家康の差料をモデルとしたプロトタイプの一振りです。2013年より問屋企画の頒布品が発売され、そちらは「武装商店」様HPの2015年7/25紹介で取り上げられています。

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徳川家康が好んでいたと考えられている、現存の黒漆塗り天正拵が見事に再現されています。拵えを本歌に似せる試作品ということで、刀身は通常の物に直刃二重刃文となっています。本歌の刀身はもっと短いものだそうです。

試作の日光助真は直刃二重刃文、問屋企画品の日光助真は乱れ刃文となっています。(「武装商店」様HPより)

 

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柄の寸法は本歌に合わせ約七寸八分、親粒入りの黒鮫皮に牛本革(バックスキン)の柄巻になっています。立鼓の効いた柄成りです。
無地縁金具は本赤銅鍍金がなされ、目貫は多色仕上げの雌雄龍図となっています。

柄巻は水牛角製の柄頭に柄革を巻き掛けた天正巻で、柄頭から本歌を模した手造り鍔までの柄成りがとても端整な顔立ちとなっています。

 

本歌を忠実に模した手造りの鍔は、「亥目透入四方葵透図」。

 

販売されている居合刀・日光助真の鍔も本歌を参考にしていますが、残念ながら亥目透が入っていない物になっています(「武装商店」様HPより)。ちなみに鍔単体の販売では「慈成」様オンラインショップにて「四葉文四方猪目透鐔」という商品名で販売されています。勿論、亥目透が入っている鍔です。

 

<img src=”日光助真.jpg” alt=”日光助真”/>

小柄・笄を装着した鍔元から柄頭にかけての様子です。
小柄・笄を装着した状態で刀を収めると鍔に引っかかってしまいますので、小柄・笄共に少し櫃から出して納めるとうまく収まります。

此方を購入して数年が経過しましたが、鎺に文字・文様を入れるという遊びを楽しむようになったことで表に三葉葵を、裏には四天王の広目天・増長天を現す梵字「ビー」を入れてもらう改造を施しました。当家では徳川氏関連居合刀の鎺の表には共通して三葉葵を入れてもらっています。
落ち着いて品のある家康好みの天正拵も、この様に鎺を加工することで秘めたる華やかさを備えることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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