頞儞羅大将(イSム「掌」・限定生産)


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頞儞羅大将

薬師如来の第八誓願「転女得仏」を司っています。両手で矢を持つ姿になっています。

 

頭部には兜を装備しています。装飾の無い単純なヘルメット形式のもので、眉庇・小さめの吹返し・錣が簡略・一体化しています。眉庇部分に深い線刻が施され、波夷羅像の兜とはちょっとした違いが表されています。
こちらも彩色等は失われていますが、顔料痕跡に配慮しつつ汚れ具合を職方の彩色により再現されています。

表情は、皺眉筋と瞼を極端に盛り上げ、眼力を強めています。波夷羅像と同じく静かなる憤怒を硬く口を結んで表現しています。下方に鋭い眼差し向け睨み付けています。
黒っぽい顔料(漆?)が顔面の半分程、残存しています。

<img src=”頞儞羅.jpg” alt=”頞儞羅”/>

持物は、装飾をともなわない鏃を付けた矢一本です。
他の像にも見られるのですが、指の爪の表現が丁寧です。

毘羯羅像・伐折羅像・波夷羅像と同様に、喉元にある甲締具には飾鋲が据えられています。
胸の前に右腕が運ばれているので、右胸甲は少し大きめになっており、右上腕二頭筋が形成されてから被せて造形したものと推測されます。

各甲を結び付ける紐帯は、伐折羅像と同じく縄目がやや省略された造形です。
両手が上部にある姿勢であるため、下半身の脛甲・裳・下甲・表甲・前楯の重なる構造がわかりやすくなっています。

背面にまわると、特に背中の部分は経年による汚れが表現されています。もちろん、その技法は下半身の裳・下甲・表甲にも共通しています。
現在、彩色でこの様な表現をしているのはイスム像をおいて他に無いでしょう。

各甲を結び付ける紐帯が腰上に巻かれていますが、結び目は詳細に再現されています。しかし前面の観察でも触れた様に、伐折羅像と同様に縄目がやや省略されています。
腰帯は、他の像と同様に簡略された布という造形になっています。

 

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