孔雀明王(イSムStandard・篁千礼氏特別彩色)

2015年12月に発売されたイSム孔雀明王像ですが、この像の木彫原型が造像時の姿をイメージした特別彩色を施して販売されました。

(「世界に1体だけ イスムの原型になった孔雀明王像」の検索でページ閲覧ができます。)

「世界にひとつだけの美術品をあなたに」というフレーズが掲げられ、寺院用本格仏像と同等の価格・・・。売れていなければイSム表参道店様で実物に逢うことができるかも知れません。

ちなみに枻出版社から刊行された『完全保存版 日本の美仏 仏像はなぜうつくしいのか?  徹底取材 南山城美仏巡礼』に、この木彫原型と通常孔雀明王の制作に関するお話が掲載されています。ご参照ください。

全く手が出ない価格でしたが、その煌びやかな姿は脳裏に焼き付きました。月日が経っても「世界にひとつだけ」は購入できませんでしたが、それに代わる「極彩色仕様」の特別注文を相談したところ快諾していただきました。

目を閉じるとその姿が浮かんでくるほどの憧憬対象だったのですが、いざ特注を依頼することになると〝同じ彩色ではイカン〟という気持ちが強くなってしまいました。

 

ネット上で「孔雀」の写真を探し、〝紫色の孔雀〟と巡り逢いました。この画像をイSムブランドのマネージャー松川様に見ていただき、あとは彩色作家の篁千礼先生の〝お好きなように〟色づけしていただくということで特別彩色をお願い致しました。

完成したら旧本社(現ロジスティックセンター)で受け取るまで現物を見ないということにし、期待感を高めていきました。

完成した「特注」孔雀明王の姿がこちらになります。

できあがりの姿を一切想像していなかったので、箱のから取り出された孔雀明王の姿を目の当たりにした時、その艶やかな姿に感動しました。

打ち合わせの時点では、孔雀の彩色にウェートをおいてもらうため明王の色替は不要だと考えていました。しかし篁先生は、明王を明るめの金色にしてくださいました。通常の明王であれば、総合的色合いのバランスが崩れていたでしょう。やはりプロフェッショナルに委ねたことで最高の作品になりました。

<img src=”孔雀明王.jpg” alt=”孔雀明王”/>

宝冠と頭髪部分です。
頭髪が孔雀と連動する淡いメタリックパープルになっています。背後の上尾筒にも同色のグラデーションをつけていただいたので、生命感・躍動感が伝わってきます。

通常孔雀明王の宝冠+表情と見比べてみると、当然ですが特別彩色・孔雀明王の方が華やかさ満載です。

瞳の色がグリーンになっています。
頭髪も箇所によってメタリックブルーが指されるという小技が利いています。

第一の右手にある「蓮華」は、緑と金色のコントラストが絶妙で、白とピンク表現された花が自然に咲いているようです。
第二の右手にある「輪宝」は、観察すると明王の身体の金色とは異なる金色になっています。

<img src=”孔雀明王.jpg” alt=”孔雀明王”/>

第一の左手にある「吉祥果」は石榴と認識されています。石榴は橙色ですが、メタリック調になっています。
第二の左手にある孔雀の羽には、羽軸が金で、眼状紋が赤で表現されています。

毒を喰らう孔雀の姿を見ていきましょう。

 

<img src=”孔雀明王.jpg” alt=”孔雀明王”/>

相変わらずキョトンとした無邪気な表情をしています。
紫・青/金・銀をグラデーションを付けながら、自然界に存在していそうな色遣いとなっています。

<img src=”孔雀明王.jpg” alt=”孔雀明王”/>

後ろは、この様になっています。一切の妥協がありませんね。

<img src=”孔雀明王.jpg” alt=”孔雀明王”/>

下からも見上げてみました。通常の目線からは見えない箇所にもグラデーションが施されています。

 

    (  左:通常の孔雀明王        /    右:特別彩色・孔雀明王  )

前に紹介した通常版の孔雀明王と、今回の特別彩色の孔雀明王を並べてみました。
同じ造形ですが、特別彩色によってここまで別物になりました。これはとても楽しい。

 

     (  左:木彫原型彩色版・孔雀明王   /     右:特別彩色・孔雀明王  )

「世界にひとつだけの美術品」と、今回の特別彩色の孔雀明王の画像を並べてみました。
やはり孔雀の彩色は、こうして比較してみると原型の方が極めて繊細です(当然ですが)。
でも、イイ感じで張り合えていると喜んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・今日の十二神将は、スーパー孔雀明王から指示を受けているようです。連日にわたりウィルス対策の打ち合わせをしているのでしょう。

 

 

 

 

 

 

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