大和国源九郎稲荷神社(奈良県)

以前から大和国を訪れるごとに、「機会があれば・・・」と思っていたのですが、機会がありませなんだ。
どうしても歴史的に有名な神社仏閣・遺跡がありますのでね、そちらを優先してしまっていました。
今回の大和国遠征は短期間でしたので、彼方此方を巡ることは叶いませんでした。
将に好機到来!
「妙吉祥龍穴」→「室生龍穴神社」→「源九郎稲荷神社」という午前中のコースとあいなりました。

神社の駐車場がありませんのでね、車を停めてからちょいと歩きました。
歩いている時、方角がわからなくなりチョットだけ迷いました。
普段、あまり稲荷に手を合わせませんのでね。「狐にだまされたか?」と思ってしまいましたよ。
だいたい〝初回は拒まれている感〟を強く受けてしまうので、逆説的にホンマもんの〝パワー・スポット〟という認定をしています。

県道108号から小道に入り、辿り着きました。
ホント、町中にある神社でした。
鳥居の前、正面から社殿を臨んでいます。

社殿の背後に建物があり、町中にある感がお判りいただけるでしょう。

 

ちょいと角度を変えて、鳥居を斜めから見ています。

 

社額には「日本三社(日本三大稲荷の意)」「源九郎稲荷神社」の文字が。

 

社頭に掲げられていた略記は以下の内容でした。

「源九郎稲荷神社略記」
 所在 大和国郡山市洞泉寺町
 祭神 宇迦之御魂神
    源九郎稲荷大明神
 沿革 歌舞伎・文楽「義経千本桜」で
    おなじみの「源九郎狐」(白狐)は神の使
    いです。
    今より約八百年前、源九郎判官義経は鎌
    鎌倉の征夷大将軍である兄、源頼朝に協力
    し「源氏」に勝利をもたらしました。
    その後、兄頼朝と仲たがいし、奈良の吉
    野山をへて東北の平泉へ落ちのがれる
    おり、この武運強い義経を陰ながら守っ
    てきた武将佐藤忠信は実はこの神社の
    「白狐」の化身だったのです。
    そこで義経は奥羽に下るとき、この白狐と
    と別れる際自分の名である「源九郎」の
    名を与え「源九郎狐」と名のることを許
    しました。
    その後豊臣の時代には豊臣秀吉の弟で郡
    山犬伏城の城主である豊臣秀長は築城に
    あたって、この源九郎稲荷をお城の守護
    神と定めました。
    その後も歴代城主柳澤家の殿様や町屋に
    も信仰深く現在に至るまで、この神社を
    手厚く崇敬されてきました。それゆえ、
    日本三社稲荷の一つとされています。  

 

なんと、「佐藤忠信」となっ。
源頼朝挙兵の報に接した源義経が、慰留した藤原秀衡のもとを密かに脱出した際、藤原秀衡が追って源義経に付属させた佐藤継信・忠信兄弟に関連するお話ですよ。

佐藤忠信が「白狐」だったかはさて置き、今後調べてみようと思いました。

 

鳥居を潜り、社殿に向けて歩みを進めていきます。

左右の狐、存在の主張が強過ぎますな。

 

 

拝殿の右側、口を開けている狐・阿形は「宝珠」を銜えているそうです。

 

〝笑っている〟というのが判りますが、少々鋭い表情にも見えてしまいます。
邪悪な存在は〝ここから先には入れない〟という圧力が伝わってきます。

 

拝殿の左側、口を閉じている狐・吽形は「巻物」を銜えているそうです。

 

顔を正面から見ています。
確かに「巻物」を銜えています。
でも、笑っている・・・か?

 

狐2体の画像を並べてみましたよ。
こぢんまりした神社(他意はありません、褒めています)なのに〝隙の無い〟2体の存在が境内を〝凜とした〟雰囲気にしているのかと感じました。
また参拝した時、敬意を以てこの2体を観察したいと思っています。

 

拝殿の前に立ちました。
意識していませんでしたが、左右に狐の顔が入っていました。
そういう配置になっているのでしょうな。

 

拝殿を左側から見ています。
なかなかカッコいい建物ですな。

 

拝殿を右側から見ています。
参拝された方々の願いが記された狐顔の絵馬が、奉納されていますね。
ちらりと本殿が見えています。

 

拝殿の内側に足を踏み入れました。
平日の参拝でしたので、すっきりとした状態でしたよ。
画像では小さくて見えませんが、本殿には狐がいっぱい並んでいました。
稲荷神社ですからね。

2種類の朱印をいただきました。
「喜常札」と書かれた朱印は、「札」の字のハネがまるで〝狐の尻尾〟を彷彿させる、見事なハネと擦れ具合でした。
因みに「喜常札」は〝きつねふだ〟と読むのだそうですよ。粋にござるなぁ。

朱印を書いて下さっている間も、神主様はお話をしてくださり、「喜常札」の〝きつね〟がハンサム&別嬪さんであると楽しませてくださりました。
「どっから来たの?」→「武蔵国からです」
「何時来はりましたの?」→「今朝、大和国に到着しました」
「これから何処行きはりますの?」→「石上から大神に廻ろうと考えています」
「気を付けてお参りくださいな」
この様な会話が交わされ、初めての源九郎稲荷神社を後にしたのでした。

 

武蔵国に戻ってきてから知ったのですが、「のぼり旗」の寄進ができるのだそうです。
初穂料は1本につき3,000円だといいます。
また、参拝した際に寄進しようと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

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