居合刀紹介 幅広二本樋同田貫刀身「比良八荒」(大刀)

「武装商店」様は、2007(平成19)年12/15のHP更新で

 「ド迫力の刀身をなるべく安価に提供しよう」シリーズ

すなわち「二尺五寸幅広二本樋同田貫刀身をなるべく安価でご提供というコンセプト」で、この刀身を用いた新商品「比良八荒」(ひらはっこう)の命名を発表されました。
「比良八荒」の名が公開される以前、同刀身を組み込んだ商品は、武装商店様HPで公表されているのは6振でした。

 2007年6/11「居合刀特注品のご紹介」にて二本樋同田貫刀身を紹介。
 2007年7/15夜「たぬき。」で〝九州肥後同田貫・正國〟を紹介。
 2007年9/24「特注いろいろ。」で特注例を紹介。
 2007年11/3「迫力の割にお買い得」で〝二本樋同田貫 二尺五寸〟を紹介。
 2007年11/4「迫力の割にお買い得Ⅱ」で〝二本樋同田貫 柄長〟を紹介。
 2007年11/19「ごっついおかいどく」で〝二本樋同田貫 鬼喰出鍔/桜肥後〟を紹介。

ちなみに11/19紹介の「二本樋同田貫 鬼喰出鍔/桜肥後」は購入し、長い長い改造の旅に出たままです。

そして「比良八荒・改」の発表もあり
 刀身:二尺五寸/二尺一寸/一尺八寸
 金具:銅古美/銀古美/黒染金縁
 鍔 :鬼喰出/半次郎鍔/桜木瓜
というバリエーションが設定されました。

本日紹介する此方の一振は、比良八荒の黒染金縁金具/鬼喰出鍔「合皮柄巻仕様」です。
本革の艶有りも素敵なのですが、合皮独特のしっとりした感じもまた乙なのです。

 

全体がほぼ黒いのですが、柄頭・縁金具の金色がアクセントになっています。

 

合皮柄巻のテカリを抑えたしっとり感、この画像でお感じいただけますでしょうか。
振り回すことはしませんが、手にしっくりと馴染む感触が心地良いのです。
仮に手汗をかいたとしても、合皮の表面が吸収してくれます。その場合、相応の清掃・手当は必要です。湿度が高ければ黴の発生もあり得るからです。

 

柄頭は「桜肥後」。全体に鎚目を入れ、桜模様に金色が注されています
後述の幅広刀身の〝厳つさ〟と対局に位置する「桜の花びら」が風流な組み合わせになっています。

 

柄前は普通のもので、柄下地が黒鮫になっています。
柄頭・縁金具が「桜肥後」で、桜の花びらによる小さいながらも華やかさの相乗効果を狙っています。

 

目貫は銀色の「二疋獅子」図です。
柄巻で獅子一頭の顔が隠れてしまっていますが、これも仕様です。

 

縁金具に括れがあるので、柄がキュッと締まった感じがしています。
金色の切羽を噛ませた黒染めの鬼喰鍔を装着しています。時間に余裕ができたら側面の溝に金色を注そうと考えています。

さて、いよいよ刀身を見ていきましょう。
まずは、鞘から払い刀掛けに乗せた状態です。

 

二本樋が入った幅広の同田貫刀身です。
直刃に細かい乱れ刃文を乗せた二重刃文になっています。

単体で見ると、あまり実感できませんが、通常よりも幅広で、重量もなかなかのものです。
鍔元から横手までの太さが〝ほぼ変わらない〟のです。これを〝豪刀〟と呼ばずにいられましょうか?

切先の拡大画像です。
「比良八荒」で用いられている同田貫刀身の〝厳つさ〟が、この画像に集約されていると言っても過言ではありません。

〝斬〟というよりも〝割る〟刀という感じです。
軽装の兜ならば、頭蓋もろとも断ち切れそうな覇気を漂わせる刀身です。

 

鎺は、金の庄内鎺です。
黒染鬼喰鍔の〝武骨さ〟が、刀身の厳つさと連動しています。
先述の通り、鍔元の幅広が切先まで続いています。
もはや「斬る」ではなく木っ端微塵に「粉砕する」為の刀といったところです。

 

通常の居合刀(下段:九字兼定)との比較です。
比良八荒が幅広の刀身であることが判ります。

 

・・・脳内でイメージした程、比良八荒と九字兼定の身幅に差は感じられませんね。
また、別の機会に比良八荒と通常居合刀の身幅の相違が判る画像を掲載するようにします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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