大和国室生龍穴神社(奈良県)

先の更新では、3年前に大和国室生寺(むろうじ)を訪れたことを回顧しました。でも室生寺で奈良県宇陀市での遊びが終わった訳ではありませんでした。太鼓橋を渡って俗世に戻ってから、徒歩によって室生龍穴神社に向かったのです。奥之院に登りましたので足腰が、そして精神的に疲弊していた上、簡略な案内を頼りに歩みを進めました。なかなかな距離に挫けそうになりましたが、何とか辿り着きましたよ。

「龍穴神社」の表示が見えた時、正直ホッとしました。
室生寺から1㎞程と言われていますが、それ以上歩いた気がします。

龍穴神社の創建時期については定かではないそうです。山部親王(後の桓武天皇)が病に伏せた折、平癒の祈禱が室生の龍穴で執り行われたといいます。この祈禱によって利益が得られた桓武天皇の勅により創建されたのが室生寺だといい、この伝承から龍穴神社は室生寺よりも歴史が古いのではないかと推測されています。

入口には、樹齢600年を超えるといわれる杉の大木がズシリと聳え立っています。
その先に、善き佇まいの鳥居が立っています。
どうしても観光客の姿が入ってしまうので、雰囲気がイマイチな画像になってしまいます。

少々タイミングを見計らうと、この様に人気(ひとけ)の無い写真を撮ることができました。入口から覗き込んでいるだけで、この雰囲気です。

龍穴神社は水神・龍神を祀り、雨乞いの神として知られています。
水系の神だと静寂で涼しげな雰囲気なのですね、当たり前ですが。

境内にはたくさんの大杉が立ち並んでいます。
入口付近、風情のある鳥居の右側には「連理の杉」(れんりのすぎ)が立っています。
木の根元が一体化しており、更にトンネル状の穴があいています。
もっと周回して多角的に写真を撮影しておけば良かったと後悔しています。次回の訪問時の課題ができました(再び参拝する理由ができました)。

拝殿前に一般観光客の方々がおいででしたので、手前で待機しているところです。
引きの画像なので、境内にはたくさんの杉の大木が立っているのが見て取れます。

またしてもタイミングを見計らうと、この様に人気(ひとけ)が気にならない写真を撮ることができます。
画像の右橋に社務所が見えます。平日の参拝だったので閉まっていました。
宮司さんが常時詰めて居る訳ではなく、事前に電話で確認するか、もしくは室生寺の授与所において龍穴神社の朱印の件を申し出るといただけるそうです。次回の参拝は、色々と考慮しながら計画を立てなければなりませんな。

だんだん拝殿との距離を詰めていくのですが、一般観光客の方々が増えている・・・。
何しろ〝パワー・スポット〟として知られていますからね、当然のことです。

公共交通機関を利用しての参拝なので、時間的にも待機には限界がありますからね。
拝殿に向かってズンズン進んで行きました。
右手に見える杉の大木が、境内の中でいちばん太い木だといいます。

拝殿手前の灯籠と狛犬の様子です。
同行者が持っている凄く高価なカメラで撮影した画像です。
確かに暗く写っていますが、良い天気にもかかわらず境内は杉の大木が立ち並んでいるので強い光が入ってこないような場所です。

拝殿前には一般観光客の方々がおいでだったので、写真は撮っていません。
祭神は「高龗神」(たかおかみのかみ)ということですが、拝殿の社額には「善女龍王社」(ぜんにょりゅうおうしゃ)の文字が。これは、室生龍穴神社が高龗神よりも以前に善女龍王を祀っていたことを示しているのだそうです。

境内を水平の視点で見回すと、どうしても人間(観光客の方々)が視界に入ってしまいます。そして既に太い杉の木で囲われている状況に長く身を置いています。ある意味〝窮屈〟な感じが強くなってしまっていたので、自然と天を仰いでいました。

 

そんな状況で撮影した画像2枚です。透き通る様な青い空だったり、龍が飛んでいる姿が映っていれば嬉しかったのですが・・・、特に変わったものは映っていませんね。

 

拝殿から奥の方へ進むと龍穴神社「本殿」の前に辿り着きます。
柵の先には立ち入ることができなくなっていますので、手前から撮影させていただきました。本殿の前に行く途中から、雰囲気がちょっと変わりました。

朱塗りの本殿は、1671(寛文11)年に大和国春日大社の若宮社旧社殿だったものが移築されたものだといいます。

柵の手前ギリギリのところに立って、朱塗りの本殿を撮影させていただきました。
奈良県指定文化財となっているそうです。

帰り際、振り返ると本殿を別の角度から楽しむことができたので、これまた撮影させていただきましたよ。結構、奥行きのある社殿なのですね。

 

拝殿の前から境内入口を見た様子です。
杉の木に囲われている境内が、外側の世界(俗世)と明確に区切られているのですね。
画像中央の一般観光客の方々が立っている辺りで天を仰ぐと、もしかしたら〝素敵な写真〟を撮ることができるかもしれません。次回の参拝時にもチャレンジしてみます。

2019(平成31)年の春(3月)に訪れた室生龍穴神社のお話でした。
予定としては、この後に龍穴神社の奥宮(龍穴)を訪ねようと考えていたのですが、室生寺奥之院の登拝、龍穴神社への徒歩への移動と心身共に疲弊しており、更に公共交通機関の発車時刻もあって、この日の活動は龍穴神社で撤収するという苦渋の選択をしなければなりませんでした。

状況が安定したら再度、室生寺・室生龍穴神社は勿論、龍穴神社奥宮まで足を延ばそうと考えています。
因みに、現時点(2021年)では奥宮までの道程が土砂崩れ・落石の危険ありということで通行止めとなっているそうです。この通行止めが解除されたという情報を知った時が、参拝のチャンス到来と認識し、大和国へと出立することとします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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