愛染明王(TanaCOCORO 100体再販 2nd.Ver. 高野山金剛三昧院モデル 完売)

「河越御所」に連れ帰ったTanaCOCORO「愛染明王」初版を2年振りに開封し、記事にまとめました。
〝開眼〟していないにもかかわらず、凄まじい迫力/威圧感を発していました。
具体的には初版の記事をご参照くださいな。

すると先日、連れ帰ったTanaCOCORO「愛染明王」の2版が気になってくるぢゃないですか。
ということで、愛染明王・2版を箱から出しちゃうことにしました。

TanaCOCORO「愛染明王」2版は、2024(令和6)年5月29日(水)に限定100体で復刻再販されました。
しかし発売日を前に、2024(令和6)年5月9日(木)の予約開始の段階で完売となっるほどの人気を誇りました。
再販要望が多く寄せられるでしょうから、そのうち復刻再販がなされることでしょうね。

 

さて、箱からTanaCOCORO「愛染明王」2版を出しちゃいましょうね。

光背・鳥居を装着する前の、愛染明王だけのお姿です。
六臂で、それぞれに持ち物がありますので、これだけでも充分華やかな装いです。

密教仏ですからね、この画像からも威圧感が伝わることでしょう。

遠景の光背を並べてみました。
TanaCOCOROサイズですからね、小っさいのです。

 

初版でも観ましたが、

長年の祈禱・法会による煤の着き具合が彩色にて表現されています。
他のインテリア仏像でも確認していますが、彩色で永い時間の経過を表現するなんて素晴らしく、そして凄いことですぞ。

 

台座に結跏趺坐している愛染明王の本体を観ています。

紀伊国高野山金剛三昧院は、1211(建暦元)年に北条政子の発願で「禅定院」として創建されました。
1199(建久10)年に没した源頼朝の菩提を弔うためでした。
供養には臨済宗の明菴栄西も招聘され、開山と位置付けられました。
明菴栄西は北条政子が開基となった鎌倉の寿福寺、源頼家が開基となった京都の建仁寺の開山にもなっています。
しかし北条政子にとってこれでは済まず、1219(承久元)年には公暁に殺害された源実朝の菩提を弔うこととなり「禅定院」を改築、「金剛三昧院」と改称したそうです。

その金剛三昧院の本尊・愛染明王が、TanaCOCORO「愛染明王」のモデルとなっています。
金剛三昧院の愛染明王は源頼朝の等身大念持仏で、運慶の作と伝わっています。

本物の金剛三昧院・愛染明王は経年褪色と彩色剥落、そして法要による煤によって黒くなっていますが、TanaCOCORO「愛染明王」は特にお顔に朱色を残す彩色となっています。
本物準拠ではありますが、飾った時のことを考慮して美しくディフォルメがなされています。
本物通りの再現だと・・・飾れないし、恐らく売れな・・・。

 

TanaCOCORO「愛染明王」の右斜め前から見ています。

光背は未装着でありますが、威圧感がありますね。
それでいて、不謹慎ですがカッコいい。

同じ状態でTanaCOCORO「愛染明王」の斜め右前から観ています。

第三の手で持っている弓矢のバランスが素敵ですね。
美しくもありますが、〝隙がありません〟ね。
小っさいですが、流石の密教仏でございます。

折角、光背が未装着ですからね。

後ろ側に回ってみましたよ。
本物は、こうして後ろに回ることができませんからね。
こうした遊びも、インテリア仏像の楽しみ方のひとつです。

TanaCOCORO「愛染明王」の後頭部ですよ。
本物の後頭部も、こんな感じなのだと思うと感動です。

2段になっている炎髪、上部が顳顬部分から生えているもの、下部が耳の後ろから生えているものです。
この炎髪の間に、朱色の残り具合が良好な耳があります。

第一の手、右側では蓮華を持っています。
初版では右手の蓮華が、透かし彫り装飾の後ろにきていたのですが、2版では〝前の方〟に出ています。
いつもお世話になっておりスタッフ様からのご教示ですよ。
ご指摘いただくまで気付きませなんだ。

左手には何も持っていません。
でも何かを持っていたのか、差し込みの穴がありますよね。
想像が膨らみ、楽しいですよ。

この状態で180度、転回します。

獅子冠の顔/目力、愛染明王の顔/目力が揃って綺麗に写りました。
ホント、両方とも調った画像を撮るの難しいのですよ。

どちらとも、近付くと目力の強さを実感しますよ。

横から観ると、赤く長く垂れている耳朶が確認できます。
六臂にそれぞれ装着されている臂釧・腕釧は結び目のところに三鈷杵が据えられています。
こうした細かいところが、小っさいのに凄いパワーを内包している所以ですよ。

臂釧・腕釧の三鈷杵、

左右それぞれ腕に装着されているのが判ります。

光背を装着し、愛染明王を正面から観ています。
ちょいと低い視点から見上げているのは、迫力を増す為の演出です(笑)。

初版に負けず劣らずの迫力・威圧感ですよ。
初版同様、〝開眼はしていない〟のですよ。
それで、コレ(笑)ですからねっ。
恐ろしいったら、ありゃしないっ。

360度、回っていただきましたよ。

コマ割りを丁寧にしてみました。
すんごく小っさい転回画像ですが、大っきくして見ると・・・怖いですよ。

獅子冠の獅子、咆哮しています。
声は聞こえませんがね。

金色の虹彩で、黒い瞳を縁取っています。
丁寧に描かれていますよ。
〝目力の強さ〟って個体差が出易いところですが、TanaCOCORO「愛染明王」2版はあまり差違を感じませんでしたね。
眼を描く担当の中国の職人さんの技術向上、嬉しきことです。

綺麗に獅子冠の画像が撮れましたので、

3方向から観ています。
型から外して、形を整え、接着して、塗りを重ねて・・・眼を入れているのでしょう。
想像以上の手間が掛かっていますよね。

 

獅子冠の頭頂部、「五鈷鉤」が据えられています。
ピンボケになることが多いのですが、今回はウマいこと撮れましたよ。

「五鈷鉤」って以前、チベット密教法具で見たことがあります。
どうやって使うのかは知りませんがね。
ほらっ、獅子の目も綺麗でしょ。

もっと寄って観ると

差し込んでいる様ですね。
それにしても、小っさいのに、凹凸まで細かく表現されていますね。

獅子冠の獅子と、愛染明王の〝記念撮影〟です。

〝目力の強さ〟を説明するのに適切な画像が撮れましたよ。
ご覧くださいな、獅子の両目と愛染明王の3つの眼っ。
頭部に〝パワーを発する5つの眼〟が集中しています。
この画像、摩滅(まめつ)画像として使えるんぢゃないでしょうかね(笑)。
そこら辺の守りや札よりも守備・攻撃力がありそう・・・。

 

愛染明王のお顔、〝目力の強さ〟も込みで正面から観ています。

〝強い画像〟ですからね、左頬に白い埃?が付いたままにしています。
それでも威力のある画像ですから、悪用しないでくださいね。

 

では、第一の手を観察しましょう。

似た様な画像が続いています(笑)。

右手には蓮華が握られています。
冠の透かし彫りの前に、蓮華がきています。
左手でも何かを握っていたのでしょうか?
何も持っていない状態での造形となっています。

角度を変えて

蓮華を握った右手。

愛染明王の右斜め下から見上げている、右手の様子。

これも〝目力の強さ〟が伝わってきますね。

何も持っていない、左手の様子です。

 

ぢゃ次、第二の手を観察しますね。

捻った右手②五鈷杵、左手②は五鈷鈴が握られています。
持ち物も、丁寧に形づくられていますね。

胸から腹にかけての瓔珞も、細やかに再現されています。

捻った右手に握られている五鈷杵を注視しています。
真似はできますが、持続すると辛くなってしまう姿勢ですね。

角度を変えて、法具を持つ第二の手を観ています。
密教法具を持っているだけで〝強い画像〟になっていますね。

更に角度を変えて、密教法具を持つ第二の手を観ています。
左手の五鈷鈴、縦に振るのでしょうか?それともスナップを利かせて横に?
案外難儀な態勢ですよ。

 

今度は、第三の手ですよぉ。
先ずは、左手で持っている弓ですね。

湾曲の強い短弓です。
短弓は使い回しがイイんですよ。
小回りも利くし、至近距離だと命中率は問題ありませんからね。
遠くの標的を射るには・・・運と謂うか偶然に期待するしかありませんが。
人間が撃つ弓矢の話をしてしまいました。
愛染明王の弓矢は射程距離なぞ、論ずる必要はありませんからね。

右手には、鏑矢が握られていますね。

観てくださいなっ、人差し指の長さっ!
鏑の先に十字型の鏃が付いています。
この鏃だと、深く刺さらんのではないでしょうか?
・・・どうしても人間感覚でとらえてしまいますぅ。
愛染明王の放つ矢は、人の常軌を逸するモノですからね。

 

それでは、台座の様子を観察していきましょうか。

宝瓶からモリモリと湧き出ているかの様な蓮華の台座ですね。
この蓮の台座の上に、愛染明王は結跏趺坐して御座します。
蓮華の表現も見事ですね。

蓮華はピンボケしちゃいましたが、立体的で細やかな造形ですよ。
蓮華の台座がピンボケしているのに、対比で結跏趺坐が際立っています。
右膝の存在感がカッコいい。
五鈷鈴もイイ味を出しています。
皆様には伝わらないでしょうがね。

 

光背を着ける前、蓮華の台座に乗っかる愛染明王の臀部です。

本物では、この様子を観る&楽しむことはできませんからね。
この様に、後方であっても妥協しない丁寧な造形が「イSム」様インテリア仏像の強味ですよね。

後ろ側から観察すると、宝瓶の姿がハッキリと確認できます。
こっから蓮華がモリモリ出てくるなんてね・・・仏の世界のことは理解できませなんだ。
宝珠も緻密に並んでいます。

造像から長い時間が経過していることが伝わる造形・彩色ですよね。
目立たない所ですが、こうした緻密な造形にも注目していただきたいです。
こうした本物準拠って、素晴らしいですよね。

 

 

TanaCOCORO「愛染明王」初版の画像を撮っていて、

下から見上げると〝強い画像〟が撮れることは判っていますから

左右から、それぞれ見上げて撮りました。
イイ画像が撮れましたよ(笑)。

迫力のある愛染明王でしょう。
でもね、TanaCOCOROサイズで小っさいのです。

「イSム」様からは既に大和国西大寺モデルの「愛染明王」Standardサイズが発売されています。
あちらの「愛染明王」も素晴らしいのですが、高野山金剛三昧院モデルの「愛染明王」のStandardサイズも欲しくなってきました。

株式会社MORITA様の別ブランド「仏像ワールド」様で檜材の「愛染明王」が発売されています。
実物を観たことはありませんが、TanaCOCORO「愛染明王」よりも大きいそうです。
木製とポリストーン製では、価格がどれ程変わるのでしょうかね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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