居合刀紹介 「冠落し造」刀身 暗朱石目塗鞘茶革巻短刀拵

しばしばお世話になっている「慈成」様が、残念ながら9/30(水)を以って模擬刀剣製品の販売停止を発表されました。独創的な居合刀の特注などをお願いしてきたので、今回の販売停止は痛恨の極みです。そこで今回は、販売停止となった「短刀、前差 全製品」のうち、「冠落し造」刀身 暗朱石目塗鞘茶革巻短刀拵のお話です。

まずは、此方「暗朱石目塗鞘茶革巻短刀拵」の外装をご覧ください。

鞘尻は丸尻となっており、棟方が少し尖らせてあります。

 

鞘を払うと「冠落し造」の刀身が姿を現します。

 

 

柄頭は「二重山路図」、柄巻は薄茶色の牛革裏になっています。

 

柄下地が黒鮫の短冊着、目貫は「鯰に瓢箪図」が据えられています。

 

両立鼓の4寸柄です。
金色の切羽で黒い無地の喰出鍔を挟んでいます。

〝肥後拵〟を意識したことになったという柄全体の様子を、差し裏側から観ています。
薄茶色の柄革と、暗朱色の石目塗が相性良いですね。
下緒の艶がある茶色も調和がとれています。

 

真鍮刀身の9寸が、〝冠落し〟となっています。
「冠落し造」は、鎬地が削ぎ落とされ、切先までそのまま薄くなっています。
「鵜ノ首造」も鎬地が削ぎ落とされていますが、切先部分になると厚さが戻るところが違いとなります。
刃文は直刃、腰に棒樋が、鎬筋に沿って添樋が彫り込まれています。

 

短刀ですが、直刃の刃文と冠落しのコラボレーションが美しいです。
金色の鎺も良い主張をしています。

 

差し裏側の様子です。差し表と同様に光って見える直刃の刃文と冠落しの調和がとれています。カッコいい。

 

艶を消した暗朱の石目塗が、薄茶色の柄革と艶やかな茶色の下緒との相性が抜群です。
金具・鮫皮・鍔の黒、切羽・鵄目の金も茶色・暗朱色の相性を際立たせる脇役として良き味を出しています。

 

 

この度、取り扱いが停止されてしまった〝勿体無き絶版〟短刀の2振です。

上段が「おそらく造」刀身 朱呂塗鞘糸巻短刀拵
下段が「冠落し造」刀身 暗朱石目塗鞘茶革巻短刀拵
それぞれが、お洒落な装いとなっています。

 

上下の位置を変えて、抜き身を並べて観ています。

上段が「冠落し造」刀身
下段が「おそらく造」刀身

書籍などでは図示されている特殊加工の刀身で製品化されていたものが、姿を消してしまうことは、残念で仕方が有りません。

 

 

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