特殊武器紹介 鍛人製 鎖鎌

此方は鍛人(かぬち)製の「鎖鎌」です。かなり前のことですが、新宿・魂琥李斗(コンクリート)様で、中古品にて購入致しました。

 

もう入手は不可能になっているハズですが、参考までに新品ですと
 魂琥李斗様では、¥169,050‐
 武装商店様では、¥131,250‐ → 武装商店様4周年記念特価で¥89,990‐
でした。入手したのは、付属するはずの鎖分銅が失われていた鎌本体のみでしたので3万円しなかったと記憶しています。

黒い鞘を外すと、この様な感じです。

見たことはありませんが、現存する本歌に基づいて製作された物だそうです。

〝失われていた鎖分銅〟はこの様な物でした。

                     (画像は「武装商店」様HPより)

無くても、別品で鎖分銅を見つければ良いと思っていましたし、必要性が生じたならばホームセンターに出かけて〝それらしい物〟を加工しようとも思っています。今のところ、必要性が無いため、鎌本体のままでいます。

 

鎌の刃部はステンレス製となっております。
刃止めがなされているので、まったく斬れません。

両刃造りとなっていて、上部に2本の欄間透かしが施されています。

ステンレス鎌の部分は、こんなに厚くなっています。

ステンレス鎌の背の部分です。分銅鎖を引っかけるための輪が付いています。

銀鍍金の特製切羽と、銅で造られた専用の鎺を装着しています。

縄状の捻り装飾を備えた胴金は銀鍍金で鎚目を入れてあります。
銀鍍金は経年による自然な風化(燻し銀化)が見られ、いい雰囲気が出ています。

 

外側(左側)には、十手に付いている鉤(かぎ)のような鉄製の「太刀もぎ」が装備されています。文字通り、太刀・刀で斬り付けられても、ココで受け止めることができ、捻ることで相手の太刀・刀の動きを封じ込めることができます。

角度を変えて「太刀もぎ」の様子です。
鉄製の筋金に花紋装飾の留金を添えて「太刀もぎ」が装着されていますので、受け止める強度は充分にあります。

筋金は4本装着されており、その間にはゴツゴツとした粗めの青貝散らしの装飾が施されています。
螺鈿装飾は〝雅な装い〟なので、とても気に入っています。
中古とはいえ〝鍛人の鎌〟でしたし、この青貝散らしの装飾があったのが購入の決め手でした。

 

 

美しき「青貝散らし」を画像で楽しんでいただいております。

 

装飾部分から把手(柄)の部分を観ています。

柄の胴金は時代仕上げの加工がなされています。

胴金は、柄巻や目貫と同様に滑り止めと位置確認の役割も果たしています。

 

太刀の兜金と同様に、打撃をすることを想定した金具が折り返されていますね。
手首に絡める紐を通す孔もあいています。

 

実戦での使用は考えていませんが、青貝散らしに象徴される様に「装飾」重視ではありつつ、実戦に投入すると充分な攻撃力を備えた鎌でした。

 

こうして観察し終えると、分銅鎖装着の必要性を感じ始めてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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