ちょいと前に、紀伊国高野山金剛峯寺から連れ帰った「弘法大師御尊像」を紹介しました。
「河越御所」に平穏が訪れた、という気持ちです。
高野山から「弘法大師御尊像」を迎えに行く契機となったのは、実際に奥之院「燈籠堂」で実物と対面したこともあるのですが、2023(年)に「仏像ワールド」様が「弘法大師御誕生1250年記念!を標榜して発売された「木造
弘法大師坐像」との対面したことでした。
価格改定という想定外の条件が登場したことで、高野山の「弘法大師御尊像」を優先させたのですが、武蔵国に帰還して少々落ち着いてから「仏像ワールド様」の「弘法大師坐像」のことを思い出したのです。
・・・ということで、株式会社MORITA様本社を訪れた折、お世話になっているスタッフ様に
「前に見せていただいた空海の像を、連れて帰りたいのですが」
とお願いしたところ、以下の如く3名の弘法大師の登場と相成りました。

なかなか見ることの無い絵面ですね。
お顔に注目してみますね。

あら、皆様綺麗なお顔立ちですこと(笑)。
別の仏像を迎えに行った時のことでしたが、臨時の購入オーディションが開催されまして、弘法大師お一人様を「河越御所」へと連れ帰ってきました。
中身を確認してはいるのですが、外箱の様子から見ていきますね。

「木造 弘法大師坐像 身丈2寸
原型 仏師 藤田燿憶
彩色監修 彩色師 篁千礼」
という表示が貼られています。
外箱の横には

中身の画像とバーコードが貼られています。
蓋を開けますと

紙が掛けられており、その紙を除けると
弘法大師のお姿が現れましたよっ。

沓と水瓶を小袋から取り出しまして、

椅子に座っていただきました。
「身丈2寸」と、小さいサイズの弘法大師ですよ。
右撃を捻って五鈷杵を持っていますね。
手首が硬いと真似するのが難しいのです。

小さいにもかかわらず、凜々しいお姿です。
お顔に近付いていきますと

見知った「御影」とは・・・ちょいと異なっていますがね。
まぁ、「御影」という平面を立体化させることは難しいですし、高野山霊宝館の空海肖像もキレイな丸っこい頭部ですからね。
「御影」(空海肖像)のイメージに束縛されることなく「弘法大師坐像」ということで、この素敵な造形がイイ感じなのです。

椅子の下には沓と水瓶を配置します。
沓の向きは横にするのだそうです。
「写瓶相承」(しゃびょうそうしょう)を意味する水瓶。
中国・青龍寺の恵果から、密教の正統を空海が継承したことを表しているのだと謂います。
「仏像ワールド」様公式HPに、この「弘法大師坐像」に関する詳細な情報が掲載されています。
ご参照くださいな。
そう、これをしてみたかったの(笑)。

「比較しよう」なんぞという気は更々ございませんの。
片や紀伊国高野山まで迎えにいった「弘法大師御尊像」、片や武蔵国東松山に迎えに行った「弘法大師坐像」。
これで「河越御所」は紀伊国高野山と、そして弘法大師・空海と以前にも増して強い絆で結ばれたのでございます(笑)。
なかなか難儀な経過でしたが、素敵な環境を創り上げることができましたよ。
因みに「仏像ワールド」様の「弘法大師坐像」には大サイズもあります。
寺院向けで、より大っきいサイズの特注も受け付けているそうです。
でも「河越御所」は小サイズだけでいいかな。
だって、大っきいのは高いんだもん。
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