プチプチ(梱包材)で包まれていました。
形状から「銅鐸」であることは判っていましたが、何年も放置していました。
ですから、どういった経緯で入手したかの記憶は失われておりまする。
偶にはね、更新する話題に変化をもたせなければと思いましてね。
梱包材を解いてみたら、現れた「銅鐸」は、この様な姿をしておりました。
破損しておりまして、その割れ目からプラスチック製であることが判りました。
なかなか古い物と推察します。
彼方此方が傷んでいますが、出土した状態を上手に再現している「銅鐸」レプリカです。
何処の会社が、何時ごろ製作したのかは不明です。
釣り手の部分、「鈕」(ちゅう)を拡大しています。
かなり傷んでいる状態を再現しています。
所々、割れていますしね。
「銅鐸」は金属製祭器(さいき)で、揺らして音を発する楽器でした。
鋳型に溶かした銅を流し込んでつくりますのでね、凄く薄いのです。
叩いたら直ぐに割れたり、穴が開いたりしてしまいます。
ぶら下げていた痕跡は再現されていませんね。
三角形の鋸歯文(きょしもん)、車線を刻む綾杉文(あやすぎもん)が、確認できますね。
本体部分の「身」(み)の様子を観ていきます。
両側の「鰭」(ひれ)にも、鋸歯文/綾杉文が刻まれています。
通常、「身」には幾何学文様や、いわゆる銅鐸絵画と称される弥生時代人の生活の様子を窺い知ることができる表現があるのですがね。
四角い枠を「袈裟襷文」(けさだすきもん)といい、このレプリカにも表現されています。
微かに見えている、って感じですがね。
銅鐸絵画は・・・確認できません。
銅鐸絵画を伴わない銅鐸もありますからね。
ちょいと視点を下げて観ています。
穴が見えますね。
この穴、型持孔(かたもちあな)と呼ばれています。
銅鐸を持つ際、この型持孔に棒を通し、その棒を持って運びます。
銅鐸は儀礼で使用されると、次の儀礼で使用されるまでは土中に埋納されていました。
〝大地のパワーを充電〟しているとお考えいただければ、イメージし易いでしょう。
袈裟襷文が微かに見えていますが、銅鐸絵画は確認できませんね。
銅鐸の「裾」(すそ)の部分を観しています。
下に2箇所、窪みがありますよね。
これも型持孔(かたもちあな)ですよ。
こちらは棒に乗せる穴ですね。
この「銅鐸」レプリカ、表裏がありまして
右側が表、左側が裏側です。
右側を表側としたのは、緑色が施されているからです。
逆に左側は、全体的に白っぽく塗られていました。
裏側の全体、この様な感じです。
袈裟襷文が歪んでいます(笑)。
四角い枠の中、銅鐸絵画は無さそうですね。
「鈕」(ちゅう)の裏側です。
手前、垂直方向に孔が開いています。
平らなところを「舞」(まい)といい、この穴は紐を通すものです。
表側にもこの穴がありまして、通した紐を垂らし銅鐸の内側で「舌」(ぜつ)を結び付けます。
吊された銅鐸が揺れ/揺らされることで、この「舌」が銅鐸の内側に当たり音が成るという仕組みです。
銅鐸は叩いて鳴らすのではなく、揺らして音を出す楽器です。
「舌」(ぜつ)は金属製もありますが、木の棒や動物の骨の場合もあります。
裏側ですと、型持孔(かたもちあな)の存在が解り易いですね。
両端の「鰭」(ひれ)にに鋸歯文(きょしもん)/綾杉文(あやすぎもん)が彫り込まれていまのが判ります。
下の部分を観ています。
右下、袈裟襷文(けさだすきもん)が欠けている箇所があります。
鋳型から取り出す際、うまく型抜きができなかった場合を再現しているのだと推測します。
表裏で色を塗り分けていたり、意図的に文様の欠落部分を再現したり・・・なかなか銅鐸の製作状況を理解していた方々(企業)による「銅鐸」レプリカであると判断します。
オークションで入手したと思いますが、価格は5~6千円ほどだったと記憶しています。
横に倒して鐸身(たくしん)の内部を観ています。
出土して間もない状態を再現している様です。
本物ですと、付着している土を丁寧に薄利するものですがね。
この「銅鐸」レプリカは付着した土などを再現して、そこに白っぽい塗装を施しています。
こうして観察してみると、「銅鐸」について学ぶことができる要素満載のレプリカであることが判りました。
一見、汚れた「銅鐸」レプリカと判断されがちですが、考えて製作されたレプリカです。
素敵な「銅鐸」レプリカを、安価で入手できていましたよ(笑)。
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