TanaCOCORO「矜羯羅童子」2nd.Ver. 限定100体復刻

つい先日、発売日(9月19日)に先立ちTanaCOCORO「矜羯羅童子」2版の購入オーディションを開催してきました。
苦戦しましたがね、「河越御所」に連れ帰ったTanaCOCORO「矜羯羅童子」2版を観察していきますね。

TanaCOCORO「矜羯羅童子」2版は、2024(令和6)年9月19日(木)のTanaCOCORO「恵喜童子」発売を機に限定100体復刻が同時発売されることになっています。

制多伽童子に比べると、身体に天衣(てんね)や条帛(じょうはく)は巻かれていてラインが見えにくいのですが、制多伽童子同様にポッチャリしていて愛らしいのです。

ほぼ350度、回ってもらいました。

小さい画像になってしまいましたがね、お手元でクルクルと回している様に感じることができればよろしいなと存じております。

特徴的なヘア・スタイルですね。
毛先がくるりんとパーマがかかっているかの如しです。

購入オーディションの時、気付かなかったのですが目にクリアが注されています・
連れ帰って観てみると、目が潤んでいました。
初版も売るんでいましたが、連れ帰った2版はこれから泣き出しそうな感じです。

視点を変えて、顔と目を観察しています。
赤い虹彩に黒い瞳が描かれていますね。

またまた視点を変えて、顔と目を観察しています。
赤い虹彩に黒い瞳が能く判りますね。
購入オーディションの時には黒目だとばかり思っていましたよ。

毛先の丸め方も、絶妙ですね。
頭部のバランスを調える役割を果たしているのでしょう。
鎌倉期の仏師って、感性・表現力が凄まじいですね。

独鈷杵を両手の親指で押さえながら持っています。
ちょいと下から見上げているのですが、手元がピンボケになってしまいました。

今度はちょい上から観ています。
やはり手元がピンボケになってしまいました。

両手の合わせ目に視点をあてています、
でも、ちょいとズレてしまいました。
手元のピンボは、顔にピントが合っているからでしょうね。

独鈷杵そのものは扨措き、独鈷杵を合掌持ちしている矜羯羅童子の上半身の様子を楽しんでいます。

向きを変えたり、

矜羯羅童子の顔の正面に視点を合わせたり、

この画像なんて、頭から大腿部までの様子が判るものになってしまいました。
独鈷杵の持たせ方をこの様にしたことが、矜羯羅童子の個性が際立つことになっているのでしょう。

独鈷杵の長さ、本物準拠の様ですね。
本物は、ちょいと右側②傾いていますがね。

両腕はそれぞれ造形して、合掌させている様です。
掌(てのひら)の合わせ目からの推測ですが。
合掌部分が一体化していたら、造形の印象がだいぶ変わってしまいますからね。
ここは流石、「イSム」様のインテリア仏像というところでしょう。

彩色の妙と謂うべきでしょうが、手の指がとてもリアルですよ。
時間の流れを表現する彩色、素晴らしいですよね。

後ろから頭部を観ています。
2版は、初版よりも彫りが強くなっている様ですね。

条帛は、初版よりも赤味が強くなっています。
条帛は、凹凸が緩やかになっている様です。

別の機会に、矜羯羅童子の初版と2版を並べて見比べてみますね。

矜羯羅童子の身体のラインを、左側から観ています。
正面から見るとポッチャリとしていますが、横や後ろから見ると案外スッキリとしているのです。
正面から見ると童子ですが、それ以外の方向からだと鍛えた成年の如き体軀になっています。
これは初版・2版に共通している特徴ですね。

身体・腕に条帛が巻き付いていますが、組み上げる時に大変だったのではないでしょうかね。
本物準拠の造形というこだわり、素晴らしいと思いますよ。

下半身を正面から観ています。
裳の色合いと模様の表現、2版でも個体差が顕著でした。
そりゃぁ、初版と2版でも違いますよね。
ここは、まるっきり同じということは無さそうですよ。
「個性」として楽しむところですね。

裳を後ろから観ています。
購入オーディションの記事でも、それぞれの裳の模様を比較しました。
「河越御所」でも初版と2版を画像で見比べましたが・・・違っていましたよ。
デコマス版(製作・彩色見本)を参考にしながら、職人さんによって差違が生じるのでしょう。

これが「河越御所」に連れ帰るに至った〝決め手の模様表現〟です。
購入オーディションで他の4体とも違いましたし、初版とも別物ですよ。
仏像エンターテイメント部門・その壱で矜羯羅童子・初版の画像と見比べておくんなまし。
限定100体復刻された100体みんな違うかもしれませんね。

最後は台座です。
初版に比べて2版の台座は、色が濃い目の様ですよ。
個体差によるかもしれませんがね。

TanaCOCORO「矜羯羅童子」2版を最初に見た時、初版に比べて身体の汚し塗装が強いなと思いました。
〝落ち着いた感じ〟がする経年褪色の表現です。
初版をお持ちの方は、見比べると楽しいと思いますよ。
一般のご家庭だと、初版があれば2版は購入しませんかね。
そうですよね。

TanaCOCORO「矜羯羅童子」初版の記事では、TanaCOCORO「制多伽童子」3版と並べて身長差を確認しました。
制多伽童子は再版される度に、どんどん小さくなっていますからね。

今回、「矜羯羅童子」2版を撮影している時、横っちょから「制多伽童子」初版がこちらを見ていたのでね。
並べてみましたよ。

「制多伽童子」初版は、再版された2版以降のものより大きいのです。
身体の色は朱色。
再版された2版以降は赤色ですからね。
こうして並べると、制多伽童子の髷(まげ)があるため、像高は制多伽童子が高くなっていますが、新調としては矜羯羅童子が高いですね。

でも、本物の画像を見比べると、制多伽童子と矜羯羅童子は慎重がほぼ同じです。
髷の分、制多伽童子の像高が高くなっています。

八大童子のうち、6体が発売された(る)訳ですが、童子たちの身長(像高)は本物準拠なのでしょうかね。
制多伽童子は小さくなっていることが判明しています。
機会をみて、5体の身長差を比較してみましょうかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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