美術刀特注 全部両刃の小烏丸刀身

美術刀の特注を何振もお願いしていると、〝これまで使っていないパーツをいかにして組み合わせていくか〟という点に意識を集中させるようになります。

此方の作例のメインテーマは「小烏丸刀身の限界に挑戦」でした。
武装商店店主様・美術刀担当者様との世間話の中で「小烏丸刀身の両刃部分って長さの調整がききますか?」と質問してみたところ、
「計ったことは無いけれど個体差があるからね。」
「やったことは無いけれど理論上は可能ですよ。」
「刀身ができてから最後に削っているのでできるんじゃないか。」
というポジティヴな助言をいただきました。
あとは両刃部分の長さを如何にするかを思案していると、
「何㎝とかは無理ですよ。あと何分の一と指定されても、だいたいそのくらいという感じで考えていただければ。」とアドバイスを頂戴致しましたので、
「じゃあ、出来る所まで刃にしてもらえますか?可能であれば全部で。」
とお願いしました。
「ウチでも試したことが無いので、〝人柱〟になっちゃいますけど、いいですか?」
というお決まりの確認を経て、この小烏丸刀身の特注は実現したのです。

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まずは外観から。

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柄は毎度お馴染みの薩摩柄。
柄下地は黒合皮ですが、2012年6/3紹介の「試/桜柄〇壱」に使用された桜模様入りの黒合皮を組み込んでもらいました。

また以下に掲載した2012年6/9紹介「試/桜柄・前田慶次郎利益拵 弐」で用いられている赤・黄の交差巻柄巻と前田慶次郎拵の三色重ね塗の相性の良さを目の当たりにし、当家にもこの外観をした一振が必要だと強く感じましたので、真似をさせていただきました。

                                    (「武装商店」様HPより)

薩摩柄の柄頭は黒一色しかありませんので、ここは致し方がありません。

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いつもだと大車輪鐔にしてしまうのですが、今回は金色「八つ木瓜に桐紋」にして柄・鞘との調和を図りました。鍔元からの見た目は、この鍔にしたことで色合いが美しくなっていると感じます。

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いよいよ小烏丸刀身へ。
しっかりと鍔元まで両刃にしてもらいました。

 

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「武装商店」様HPの写真と合わせて、全部両刃の小烏丸を堪能して下さい。

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上段が今回の全部両刃、下段は一般的な約三分の一が両刃となっている小烏丸刀身です。両刃の長さを変えた特注が複数あれば〝鞘を払わないと、どの様な小烏丸が現れるのかが見えない〟という「遊び」ができます。〝特注の人柱〟も楽しみ方のひとつです。

 

 

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