法隆寺「忍冬文小皿」(大和国)

今年の前半は、法隆寺について色々と調べていました。
当然のことですが、法隆寺に特化した書籍・情報に触れていると教科書・参考書的な情報とは全くの別物であることに驚きを感じざるを得ませんでした。

満を持しての法隆寺訪問だったので、丸一日を斑鳩の地で過ごそうと考えていたのですが、予想以上の〝天照大神の恵み〟。遊びに行く時はほぼ100%晴天となる(する)のですが、今回の酷暑は心が折れる程のものでした。

宿を出発する時間も予定より出遅れ、到着時間も遅れたために観光客が多くなっていました。人気(ひとけ)の無い法隆寺を満喫しようと思っていたのに。

西院はもとより東院も隅から隅まで見てまわる予定でしたがね、それは季節を変えて年末もしくは春先の大和国遠征に先送りとしました。

さて、法隆寺境内には幾つかの売店があり、販売品はほぼ同じです。
多くの観光客が立ち寄るのは西院の大講堂の売店でしょう。

今回、紹介する「忍冬文小皿」は、大宝蔵院から東大門に向かう通路に位置している無料休憩所内の売店で購入しました。
手荷物を下ろして、気分的にもゆったりした状態でグッズを吟味できました。

この様な箱に入っており、

蓋を開けると、気泡緩衝材でしっかりと包まれています。

因みに購入する際、売店のおばちゃんに「壊れていないか中身を確認してもらいますね」と一緒に中身を確認することになります。
かつてクレームを寄せた族(やから)が居たのでしょうな。

法隆寺からの「忍冬文小皿」の説明、そして「赤膚焼」(あかはだやき)の説明書が同梱されています。

 

この「忍冬文小皿」は、聖徳太子(厩戸皇子)の斑鳩宮跡から出土した軒丸瓦をイメージしてつくられたものだといいます。

斑鳩宮と中宮寺から同笵瓦(どうはんがわら:同じ木型を押し付けた)が出土しているといいますが、実際に出土した模様を尊重しつつカッコ良く整えられています。

模様の部分を拡大しています。
「白い皿が汚れちゃって・・・もうっ」と、思われるでしょうが、拭いても白くなりません。
この状態が焼き上がった、自然な色合いなのです。

横にしてみました。
やはり〝汚れている〟様に見えますよね。
あと、皿としては少々厚みがあるものになっています。

寝かせた状態で、視点も水平に近付けます。
〝汚れ〟が見えなくなりました・・・ではなく、持った時にズシッと重量を感じる程の厚みであることをお伝えしたかったのです。

裏を見ますと「法隆寺」と「赤膚山」(あかはだやま)の刻印がなされています。

「赤膚山」とは奈良市五条山の別称で、この一帯で赤(実際は茶)っぽい色合いで焼き上がるものを「赤膚焼」(あかはだやき)というのだそうです。

こちらの「忍冬文小皿」、1枚2,000円にございました。
これから法隆寺を訪れる度に買い足していこうと考えています。

 

 

 

 

 

 

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