空也上人像(イSム TanaCOCORO 4版 100体限定再販)

TanaCOCORO「空也上人像」も4版眼となりました。
〝ロット違い〟ということで、「かあ声御所」はTanaCOCORO「空也上人像」を追い掛けています(笑)。

TanaCOCORO「空也上人像」4版は 2025(令和7)年3月12日(水)の予約受付開始と共に売切となってしまったそうです。

〝空前の空也ブーム〟到来かっ?

そんなこたぁ、ありませんよ(笑)。
そんなブーム到来が現実であれば、山城国六波羅蜜寺は大盛況のハズ。
あの狭い道、狭い境内に人が溢れるならば、そりゃぁ大ニュースになることでしょう。
4版の発売にあたって確認はしていませんが、前回の再版(3版眼)の時に何時もお世話になっているスタッフ様から
  「複数体(2体以上)のお買い上げが多かったんですよ。」
というお話を聞いていました。
勿論、全員とは云いませんが転売を目論む賊(やから)が増えている様です。
オークション・サイトを閲覧すると。4~5万円台で出品されていますからね。
酷い事例だと空也1体8~9万円ですからね。
・・・狂気の沙汰です。

〝売れるから〟再販されるのにね。
しかも限定再販(笑)。

 

不届きな賊の瞳孔なんぞはさ扨措き、「河越御所」に連れ帰ったTanaCOCORO「空也上人像」4版を観察していきますね。

 

以前、空也4版の購入オーディションの様子を記事にしましたが、沢山の空也たちから選んだのは
  茶色の汚し塗りが顕著な空也
でした。
この画像では、右の首元から肩・肘にかけての箇所に茶色の汚し塗りが目立っていますね。

 

360度、回しています。

回されている時、称名(南無阿弥陀仏と唱える)していたのでしょうかね?
懐いていた野生の鹿が猟師に狩られてしまい、角と毛皮を譲り受け、供養の称名をしている時の姿を表しているのだそうです。
音としての念仏が、小仏に物質化/具現化したという伝説ですよ。
山城国六波羅蜜寺の本物は、慶派仏師の康勝の手によるものですが、卓越した感性・創作力を有していたことが伝わってきます。

 

前置きが長くなりましたが、空也4版の姿をご覧ください。

TanaCOCORO「空也上人像」は、両目にクリア塗装がなされているのだそうです。
眼が潤んでいる様に見えますよ。
スタッフ様にご教示いただくまで気付きませなんだ。

慌てて初版の空也から確認したら・・・大丈夫でした(笑)。

 

見上げた画像では、両目が潤んでいるのがお判りいただけることでしょう。
TanaCOCORO「空也上人像」は、〝眼が潤んでいる〟と、まるで魂が宿っているかの如きです。

 

空也4版は、
 チャイ迂路の汚し塗り
の強い個体を選び、連れ帰ってきました。
こちらの画像で、茶色の汚し塗りの強いことが、お判りいただけることでしょう。

 

6体の小仏の角度、購入時のままです。
針金ですから、角度の調整は可能です。
あまり動かし過ぎると、針金なので折れてしまう可能性があります。
「河越御所」に連れ帰った空也4版の小仏たちは、取り敢えずそのままにしています。

ところで、虚ろにも見える両眼・・・気持ち悪いと思いませんか(笑)。
しっかりとクリア塗装がなされていると、気持ち悪いくらい表情に生気が宿ってしまいます。

 

お内の空也、両目をご覧になり〝眼の潤み〟が物足りないと感じられたら細筆を使ってクリア塗料を何回かに分けて重ね塗りしてみてください。
表情が格段に生々しくなりますよ。
自己責任でチャレンジしてみてください(笑)。

 

空也4版は、像そのものの塗りが薄め(灰色っぽい)です。

勿論、造型に大きな変化は確認できません(気付かないだけかもしれませんが)。
質感も〝痩せた老僧・空也〟を見事に表していますね。

 

空也4版の購入オーディションで、決め手にした
  茶色の汚し塗り
ですが、

後頭部にも顕著となっておりますの。
彩色を担当された職人さんのフィーリングでしょうが、購入オーディションにおいて、ここまで茶色が顕著な空也は他に居りませなんだ。

 

ねっ、本物と見比べて確認できる箇所ではありませんが、凄く個性的でしょ(笑)。
本物と同じか、ではなく、既に「河越御所」に居る空也たちと如何なる点が異なるのかが大事なポイントになります。
簡潔に言えば、並べた時に皆違うか(個性が異なっているか)ということを意識していますの。

 

老齢の空也が悲しみに暮れている設定ですから、口から飛び出した子仏たちの勢いは、こんな感じが適切なのでしょう(笑)。
角度は変えることができますのでね、そのうち、追々とね・・・。

 

身体の様子です。

衣を重ね着していますし、どこからかが判別し難いのですが、懐いていた野生の鹿の毛皮も纏っていますので、空也造は厚着をしています。
平安時代は現在よりもだいぶ涼しい気候だった様ですからね。
厚着の表現は、実際に即していると考えることができます。

重たい道具を装備していることで、老齢の空也の背が丸まっています。
こうした表現が、康勝の卓越した表現力なのですよ。

 

ねっ、茶色の汚し塗りが強いんです。
案外難しいと思うのですが、この様に全ての彩色がベタ塗りではないのですよ。
たいへん手間が掛かっているのが伝わってきます。

 

膝裏の襞々(ひだひだ)、茶色が強いんですよ。
これは初版から見ても、空也4版の際立った個性となっています。

 

足元、前の方に回ってみます。

決して筋肉質ではありませんが、年齢・経験を重ねた逞しさが伝わってきます。
臑にも茶色の汚しが入っていますね。
臑全体の表現も、初版~3版までと並べて比較すれば別物と判断できると感じています。

 

称名が物質化して飛んでいく様子、

見上げて、その光景を想像して遊んでいます。

 

空也4版の撮影をしていたら、しぐ蕎麦に

空也3版が側(そば)に居たので、撮影に参加させました。
 左:TanaCOCORO「空也上人像」4版
 右:TanaCOCORO「空也上人像」3版
このあと、空也2体が並ぶ画像はすべて、この配列になっています。

3版が黒っぽく、4版が淡い色合いであることは共感していただけることでしょう。

 

ちょいと上から観察しています。

茶色の汚し塗り、茶色の注し具合が違いますよね。
「河越御所」では、相違点が複数あれば別物と認識しています。
初版・2版の空也も並べると、各々の個性は、より際立つことでしょう(笑)。

 

後ろ姿も、

 

腰から足元にかけての様子も・・・違いますよね。

 

称名として飛び出した小仏たちも

 

視点を変えれば、元気よく放出された様に見えるので問題ありませぬ。

 

向きを変えると・・・ず~っと編んでいることができます。
TanaCOCORO「空也上人像」の再販に区切りが付いたら、特別企画で空也たちの称名する姿を特集しますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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