准胝観音菩薩立像(製造元:有限会社ボーフォード ジェーピー/販売元:株式会社ダッシュ))

2018(平成30)年10月2日(火) ~ 12月9日(日)という期間で、上野の東京国立博物館・平成館 特別展示室第3室・第4室を会場に
  特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」
が開催されました。
残念ながら現場に赴くことができませんでしたが、山城国大報恩寺(千本釈迦堂)に何度か足を運んでいるので快慶作の仏像群とは対面済でしたし、今後も拝観するつもりでおりますの。


ただ、悔恨の極みは、会場限定の仏像フィギュアを購入できなかったことでした。
上野での特別展には行くことができなかったので、
 「大報恩寺に行けば、余りを販売しているだろう」
と淡い期待を抱きつつ、山城国の北野天満宮に参拝した後、大報恩寺に足を運びました。
徒歩10分未満でしたからね。
何度か参詣したので、あっこら辺の地理情報が把握できました。

受付窓口で拝観手続きをしている際、仏像フィギュアを販売していないかと窓口周辺を見回してみましたが・・・見付けることができませんでした。
 「大報恩寺霊宝館の入口で販売しているかも」
と思い、霊宝館に入りましたが売店の様な施設は無く、係員も不在なのでした。
グッズ(守など)の販売は拝観受付のみらしいです。
応仁・文明の乱を生き延びた釈迦堂(本堂)で戦闘の傷跡を満喫するなど、とても楽しかったんですけれどね。
山城国の大報恩寺(千本釈迦堂)については、機会を改めて「探訪エンターテイメント」部門でお話しますね。

同じ特別展は九州国立博物館にて、2019(平成31)年4月23日(火)〜 6月16日(日)にわたり開催されたので飛ぼうと思ったのですが・・・余りにも費用が嵩むので止めました。

さて、現地(大報恩寺)でも購入できなかったことで、かなり気落ちしました。
 「あぁ、仏像フィギュアを買いそびれた・・・」
と、悔やんでいたのですよ。
すると、何年経過したかは記憶しておりませんがオークションで出品されていた仏像フィギュアと出逢うことができましたの。
何時の日かチャンスが巡ってくる!という気持ちを強く持ち続けると〝引き寄せ〟ができます。
呪術の基本ですがな(笑)。



そんなに神経質ではなく、とても軽い気持ちでオークションを観察していたところ

新品未開封という、とても状態がよろしい個体と出逢うことができましたよ。
オークションを観察していると、当該フィギュアは品薄で、しかも高値が付けられていました。
酷いの(笑)になると10万円でしたからね。
そういった物は、お断りです。
  「もっと手頃な価格の物(仏)を・・・」
と、願っていたら1万円の物(仏)に遭遇したので落札しました。
会場限定の仏像フィギュアは可能な限り、現地で購入すべきですね。

商品名は
「重要文化財 六観音菩薩のうち
 准胝観音菩薩立像
  千本釈迦堂 大報恩寺   」
です。
製造元が「有限会社ボーフォード ジェーピー」様で、販売元が「株式会社ダッシュ」様でした。

因みに、大報恩寺の「木造六観音菩薩像」は2024(令和6)年に国宝指定を受けましたね。
この准胝観音菩薩フィギュアが発売された時は未だ国宝ではなかったのです。

仏像フィギュアの外箱、どんどんスタイリッシュになっていきますね。
・・・とは云いながら、こちらは7年も前の発売でしたがね。

 

大報恩寺の「⑥観音」についての説明書も印字されていました。



開封すると

黒いクッションに包まれていました。



蓋状のクッションを外すと

観音が飛び出さない様に、頭部を多うクッションがありました。
これが無くても大丈夫かと思いますが、念には念を入れての防御でしょう。

 

部分的なクッションを外すと、准胝観音菩薩のお顔が見えてきました。



クッションから解放し

箱と並べて記念撮影です。
触れるのを忘れていましたが、慶派仏師の定慶による造像ですよ。



そして360度、回しますね。

本物を霊宝館で回すことができませんからね。
後方へも回り込むこともできません。
ですから、こうして仏像フィギュアとして商品化されると各視点からお姿を楽しむことができます。



ま~ぁ、何と繊細な光背ですこと。

未だ、この准胝観音菩薩は高額ではなかったと記憶しています。
〝価格の割りには頑張っている〟(緻密な彫り)だという印象が残っています。



そして、いっぱいある手!

合計18本、ということは左右各9本の腕がありますよ。
胸の前で「施無畏印」(せむいいん)もしくは「説法印」(せっぽういん)を結んでいます・
持物をひとつひと・・・無理ですわ。



膝の高さぐらいから見上げています。

左右16本の持物に関する解説は・・・勘弁してくださいな(笑)。
なかなか細やかに造り込まれていますよ。



真横(准胝観音菩薩の右側)から観ています。

定価を鑑みると、凄く頑張っていますよ。



転回させた画像で、左右の斜めから観ているものを合わせてみました。

左右の腕、価格の割りに容赦無き造形となっております。
こうした拘りの造形には、頭が下がりますな。



足元の様子です

下半身の衣・裳、小っさいのに躍動感に溢れています。
蓮台座もサイズと価格を考慮したら、素晴らしい出来映えでございますよ。



光背を後ろ側から観ています。

説得力を有した後ろ姿ですね。
分解できない一体型の造形ですが、後ろから観ると安っぽさは全く感じられませんね。



ところでね、腕の様子を観るために准胝観音菩薩の左斜め前から観察した画像です。

何の変哲も無い画像なんですよ。

 

ところが・・・反対側(准胝観音菩薩の右斜め)から観ると

准胝観音菩薩が・・・こっちを見ているのです。
絶句モノですよ。
画像を撮っている時には気付きませなんだが、こうして画像を確認してみると・・・怪奇現象ですよ。



おっかないので、
「これは何かの間違いだから・・・」と思い直して高さを変えて撮影した画像を見ると

うわ~ぁ、こっち見とるがなっ!!!



念のため、360度の転回画像の1枚を確認してみたところ

やっぱり、こっちを見ておるゥ。
こりゃ、間違い無く怪奇現象ですわぁ。
気持ちワルいので現在、この准胝観音菩薩フィギュアは箱の中に封印中なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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