2021.10.3 初拝観で、五尊像の勢揃い状態を拝むのは最後になってしまいました。

2021.10.3 初拝観で、五尊像の勢揃い状態を拝むのは最後になってしまいました。
 探訪エンターテイメイント部門「大和国室生寺(奈良県)」を掲載しました。

特別彩色でしたが室生寺モデル十一面観音の話をしたので、今回は2019(平成31)年春に訪れた大和国室生寺(むろうじ)のお話をしましょう。寺宝の維持・管理のため、室生寺様は2020(令和2)年に寶物殿を開館されました。金堂内須弥壇では十一面観音立像〈国宝〉・文殊菩薩立像〈重要文化財〉・釈迦如来立像〈国宝〉・薬師如来立像〈重要文化財〉と十二神将〈重要文化財〉が勢揃いした壮観な眺めを堪能することができていたのですが、2019(平成31)年春を最後にこの形態の拝観が終了してしまいました。知らずに参詣し、奇しくも金堂内〝最後の拝観〟をすることができました。あの〝活きている〟かの様な十一面観音からいただいた縁(えにし)と受け止め、喜んでいました。龍を封印したという宝瓶(ほうひん)を載せる五重塔、息切れしながら登った奥之院と魅力満載の「女人高野」室生寺。状況が安定したら再び奥之院は勿論、寶物殿の十一面観音にも挨拶しに訪れようと考えております。