飛鳥資料館・1階の第二展示室でした。
既に失われてしまった山田寺の一部分(東回廊)が再現されています。


山田寺跡は、1976(昭和51)年から1996(平成8)年度にわたって発掘調査が実施されました。
特に1982(昭和57)年の発掘調査で、東回廊が横倒しではあったものの、ほぼ完全な状態で発見されました。

往時の山田寺「東回廊」の一部を活用して、荘厳であったであろう山田寺の姿を偲ぶことができます。
あっ、向こう側に・・・。

山田寺に葺かれていた瓦も再現されていました。
単弁八葉蓮華文軒丸瓦(たんべっbはちようれんげもんのきまるがわら)ですよ。

再現された山田寺「東回廊」の端っこです。
ここの出土した山田寺「東回廊」部材は、現存の大和国法隆寺よりも古いもので、14年間の保存処理を経て重要文化財の指定を受けています。

山田寺「東回廊」の再現展示、裏側の様子です。
もっと、しっかりと裏側の様子を撮影しておけば善かったのですが、そうした意識が吹き飛んでいました。
何故なら対面に・・・

山田寺の本尊、いわゆる「仏頭」が居たのですからっ!
展示説明には「山田寺の仏頭」とあります。
原寸大の忠実なレプリカですよ。
対面できたことが嬉しく、近寄っていきます。

「河越御所」に居る
イSムTanaCOCORO「仏頭」(初版)
イSムTanaCOCORO「仏頭」(新版)
そして先日のガレージセールで入手したイSムTanaCOCORO「仏頭」(初版)
という3体の「仏頭」の〝親分〟とも謂うべき、原寸大「仏頭」レプリカですよっ!
こういうのを見ると、欲しくなってしまいますよね(笑)。
このサイズだと置き場所に悩んぢゃうのでイSム様、Standardサイズで「仏頭」をいっちゃいましょうよ(笑)。

原寸大サイズのレプリカに、こんなに近付いて大丈夫なのですよ。
テンションあがりますよっ。

近寄り過ぎてピンボケになってしまいました。
勿論、ぶつかってはいませんよ。
触れる様なことはしていません。
自制と理性を持ち合わせていますのでね。
表面の処理が、本物準拠というのが素晴らしいですよね。

顔の正面を、ちょいと上から見ています。
ポツポツした穴や、擦り傷が本物と〝瓜二つ〟状態で再現されています。
いやぁ、それを近くで観察できるって、とても楽しいのです。

陰影が出ることを意識して撮影しました。
ホント、能く出来ているのですよ。
後方にまわり込んだ画像を撮っていないのですが、衝撃痕&頭部の破裂状態もまた見事に再現されています。

ちょいと暗くなっていて見辛いのですが、イSムTanaCOCORO「仏頭」では省略された四角い金属板での補修もしっかりと再現されていますよ。
変色具合も見事です。
それにしても眉から鼻筋にかけてのラインが超絶・美しいですよね。
大きいからこそ、迫力も備わっていますよ。

反対側から、光が当たって状態が良く見える画像を撮りました。
右側は元の状態が良好に残っていますのでね。
細かいところまでの再現に脱帽ですよね。
近いからこそ〝伝わる〟という典型的なレプリカですよ。
別に責める訳ではありませんが、大和国興福寺の国宝官に展示されている本物の「仏頭」は坐像をイメージしているのでしょうか?
それでもなかなか高い場所に据えられています。
本物で国宝指定を受けているとは云え、アレぢゃ勿体ない。
触られることを懸念するならば、八部衆「五部浄」の様にケース内展示をすれば善いのですよ。
って云いながら、大和国山田寺から盗ん・・・。
右側、ちょいと下から見上げています。
これまた眉から鼻筋にかけてのラインが秀逸ですなぁ。

「河越御所」に居るイSムTanaCOCORO「仏頭」の初版2体は何れも右頬に「顔」が見えています。
こうして飛鳥資料館の原寸大「仏頭」レプリカを見ていると、右頬に・・・・