法具型武器紹介 独鈷双剣

此方は「武装商店」様HP2009(平成21)年3/16「どっこけん。…どっこけん?」で紹介された「試製・超々特大独鈷杵」(しせい・ちょうちょうとくだいどっこしょ)、または別名「独鈷双剣」(どっこそうけん)です。「武装商店」様が「Elfin Knights Project」様に依頼して製作された逸品なのだそうです。

 

この前日のHPで「Elfin Knights Project」様製作の独鈷剣で用いられた柄の両側に、独鈷剣で使用された梵字入り柄頭を装着した「試作独鈷杵(仮)」が紹介された記事を目にし、早速購入希望の連絡を入れたところ、武装商店・店主様より「明日紹介のものがメインなので、明日のHP更新をご覧になってから、また連絡をください」と意味深な返答をいただきました。

                                 (画像は「武装商店」様HPより)

 

このシチュエーションは〝次に凄いコトが待っている〟に違いないので、一晩寝て、夕方の更新を待っていました。そしたら、コレですよ・・・(大絶賛をしている心境を表現しています)。

 

                                 (画像は「武装商店」様HPより)

早急に「昨日の試作独鈷杵をやめて、今日のスゴいのを買います。」という連絡を入れ、店頭で受け取ることにしました。夕方の遅い時間に自家用車を近くの駐車場に停め、武装商店様へ。槍や薙刀と違って分割はできない長物です。搬送用に入れていただいた段ボールは刀用の物を2つ組み合わせたもので、身長よりも長めでした。「車で来たので、簡単な梱包で大丈夫です」とお願いすると、美術刀担当の弟様が持ちやすい様に紐をかけ手提げホルダーを付けてくださいました。5分程の移動ですが、こうした心遣いが有り難いものです。

 

明るい時間帯に武装商店様へうかがい、明るいうちに居合刀もしくは美術刀が入った箱を持って出ると、運にもよりますが、ガードパイプに腰掛けている人相の悪い2人組が話しかけてくることがあります。〝知らないヒト〟なので相手にしないのですが「ちょっとお兄さん、こっち来てくんない?」と馴れ馴れしい口調で大通りから外れたところに誘導されます。2人で行く手を制限するので逃げることができません。色々と聞いてくるので、「趣味の居合刀(美術刀)で、飾るための物です」と答えるもののゴチャゴチャ絡んできます。少々腹に据えかねたので「どこが、何が怪しいのですかっ?」と強めに問い糾すと「こういうの持っていると危ないんダヨね・・・」という反応。いやいや、アンタらの方が100万倍怪しい。しっかりと梱包もされていましたから、帰宅するまで梱包を解くはずがない・・・と言い返して、やっと解放されました。いわゆる職務質問というヤツでした。
以前こうした経験をしたので、武装商店様で模造刀を購入する際は暗くなってから到着するようになりました(ここ2年程ご無沙汰していますが)。

 

脱線してしまいましたね。話を本題に戻しましょう。

「独鈷双剣」は現在、平和に壁刀掛けの上に乗っています。

全長が168㎝、総重量は約2㎏です。

 

柄を中心に、左右それぞれに二尺四寸五分(約93㎝)の真鍮製の剣が装備されています。
この状態ですと柄と右側の鞘を持つことができるので、約2㎏とはいっても、それほど重さを感じることはありません。
一見、柄(え)の短い大身槍の様に見えますが、「槍」として扱うことはできません(後述)。

 

両方の鞘を払って、左右を抜き身とした画像です。
この状態にすると柄のみが持てる場所となりますので、片手持ちではこの長さでの約2㎏は扱い辛いです。イメージとしては手首を回しながら相手を威嚇して、切り刻んでしまうことができそうですが、構造上、残念ながらその強度は備わっておりません。

 

右側が今回の独鈷双剣、左側は比較用として6/19紹介の独鈷剣です。
「Elfin Knights Project」様が製作されたハイメタル製の柄が、独鈷剣で使用された物と同じであるのが、この画像からお判りいただけるでしょう。

柄の内部で剣身が重なってしまわない様、剣の茎(なかご)は短く切っているのだそうです。ですからガチガチの金属で固められてはいるものの、映画やゲームの登場人物がやるような振り回し方をすると〝壊れる〟危険性が高いと店頭で注意を受けました。
笑いながら「そんな、振り回しませんよ」と答えましたが、ちょっと残念に感じました。

剣身が真鍮製であり、双方共に90㎝超ありますから、自重で撓(たわ)みます。
双方の鞘を払って柄を持ち、揺らすと剣身が撓(しな)ります。その際、若干カタカタ音がします。とても振り回せるような状態ではありません。

 

鎺は剣身用に造られた銀色無地のものになっています。
この鎺は剣身ごとに新造するのだそうです。

 

片方を鞘に納めていれば、槍の様に扱えそうに思えるでしょうが、柄と鞘は固定されている訳ではありませんから衝撃に弱そうです。

 

大身槍風の画像ですが、残念なことに強度の観点からは非実用的なので、飾り物として愛でるという楽しみ方しかありません。

純粋に「Elfin Knights Project」様製作の独鈷剣柄の両側に真鍮製の剣を装着した〝スーパー独鈷杵〟。
 「完全な試作実験体」
 「これっきりになるのか今後も生産されるのかは全く不明」
ということでした。
更に柄パーツの数に限りが有ると聞いたことがあったので、これを逃すと〝次は無い〟ことは容易に予想できましたから、頑張って購入しました。

独鈷杵が辿り着く〝最終形態〟の独鈷双剣、通称〝スーパー独鈷杵〟のお話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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