持国天(M-ARTS リアル仏像「四天王」 スペクトルお兄さん特別彩色)

今からすると、だいぶ以前のことでした。
まだ「仏像フィギュア」が世に浸透していなかった頃で、株式会社morita様のM-ARTSリアル仏像「四天王」がオークションで出品されており、落札致しましたの。
確か3万5千円くらいでした。
現在からすると考えられませんが、そういう時期があったのですよ。

 「いつか、極彩色に改造しよう!」
と考えていたのですが、改造するには至りませんでした。

・・・そんな状況下、知り合いの「スペクトルお兄」さんと話をしている中で
  河:「改造用にと、四天王を保管しているんだけどね。」
  ス:「どんな風にリペイントするんですか?」
  河:「極彩色を考えていたんだけれど無理だからねぇ。」
  ス:「メタリックのリペイントだったらやりますよ。」
  河:「おぉっ!何て嬉しい提案をしてくれる(喜)。」

という流れで、大まかなイメージを伝え「ぢゃ、好きに塗ってください。楽しんでください。」ってリペイントをお願いしました。

そういうことでね、「スペクトルお兄」さんからリペイント完成の知らせをいただきましたので、受け取ってきました。

先ずは4体のうち「持国天」から、ご覧いただきましょう。

「全体をシルバーにして、金で縁取りしますね。」と「スペクトルお兄」さん
聞いていましたが、単なる銀のべた塗りではありませんでした。
数種類の銀色を、パーツ・位置に配慮しながら塗り分けてくれていました。
画像では判りつらいのですが、肌の部分は青みがかっていて、とってもクールなのですよ。


360度、転回しています。

「スペクトルお兄」さんの感性と想像によって、丁寧にリペイントされていましたよ。
この様にカッコよくなるのは想定通りでした。
これまでのリペイント作品からも、お判りいただけることですよ



頭部に注目しましょう。

目は赤くなっています。
怖さという迫力が備わりましたね。
冑の細やかな塗り分け、凄いですよね。
鉄の下地と鋲が、ちゃんと異なる銀色になっていますよ。
顔は青味を含んだシルバーで、とても表情の主張を助長しています。
素敵な塗り分けですね。


冑を着用している様子を左右から観察しています。

先にも触れましたが、単調な銀のべた塗りではありません。
パーツによって風合いの異なるシルバーが乗せられています。
制止しているのに躍動感が表現され、それでいて金属の重厚さも備わっています。
丁寧に塗られているのが、よく判りますね。



冑の着用状態を、後方から観察しています。

ほらっ、金?銅?を混ぜながら冑の金属感が見事に表現されています。
首から肩にかけての覆いは革?布?の部分ですが、襞(ひだ)に沿って色のリズムを変えていますね。
冑とは違い、柔軟さが伝わってきます。
金色の縁取りが、また丁寧だこと。


前方に回り込んでみましょう。

胸甲のザラつき具合を活かしたシルバーの塗りです。
顔面は勿論のこと、冑や鎧も場所によってシルバーを塗り分けていることが判りますね。
金色の縁取りも丁寧に為されています。
かなり手間が掛かっていることが想像できますね。
有り難う、「スペクトルお兄」さん!


ちょいと下方から見上げています。

〝強い〟持国天です。
視線は前方を向いていますが、下の様子も視界に入っているかの様です。
つまり、下方にも睨みを効かせている如きですね。
〝強い〟だけでなく〝怖さ〟も備わっていますよ。
甲冑の縁取り、何度観ても丁寧で、素敵な仕上がりです。


視点を下ろして、鎧で護られている身体の部分を観ていきましょう。

肩の獅噛(しかみ)の部分、お判りいただけますでしょうか。
獅噛(しかみ)の獣の目、明るいグリーンが注されています。
「スペクトルお兄」さんにリペイントをお願いする時、大体はお任せだったのですが
 「肩の獅噛(しかみ)、目の色だけ変えてくれる?獅噛(しかみ)に生命力を持たせたいの。」
って無理を言って頼んだのです。
小さい目ですがね、それでも目立つグリーンを注して存在の強調が実現できました。
注し色は「スペクトルお兄」さんにお任せでしたので、箱から出すまでどんな色使いかは知る由もありませんでした。
箱から取り出して、初めて判った感激ポイントでしたよ。


左右の肩、獅噛(しかみ)に注目しています。

幾つもの銀色に金の縁取り、その中にポツンと獅噛(しかみ)の目(4つの点)が緑に光っているのです。
何と、お洒落な佇まいなことでしょう。
 「好きに塗っていいから、楽しんでっ!」
って伝えただけなのですよ(笑)。
これだから、「スペクトルお兄」さんにリペイント改造をお願いしてしまうのです。



また後方に回って、背中の様子を観ていきます。

先ほどは冑と肩にかけての覆いに触れましたが、身体を護る鎧、獅噛(しかみ)、袖口・・・、しっかりと異なるシルバーで塗り分けられています。
鮮やかな色彩を組み合わせた仕上がりも素敵ですが、「スペクトルお兄」さんはメタリック塗装が得意ということで複数の銀色を使い分けた仕上がりも堪らん程に素晴らしいですぞ。

始まりはオークションで落札した中古品でしたが、ご覧いただいている通りに見事な芸術品へと昇華して「河越御所」に戻ってきました。
嬉しい限りですし、感謝・感激ですよ。



次は、腹の前で抜き身となっている剣です。

柄頭の装飾に金色が注されています。
剣の柄を握る右手、剣身に添える左手が白く見えています。
ここは顔と同じく青みがかったシルバーなのですよ。
シルバーという結構強い色に、ヴァリエーションを持たせることで各パーツに緩急が付きますからね。
その結果、制止している像なのに何時でも躍動しそうな緊張感、金属・革・布と異なる材質の質感までが表現されていますよね。
「スペクトルお兄」さんの「リペイント改造」って凄いですよね、須原らしいですよね。


下半身を防護する垂れの様子です。

形状から革中心のパーツです。
重ねて装備している革鎧の雰囲気が、メタリック塗りでも伝わってきます。
銅?色もアクセントで注されている様ですね。
変化が出て、着用・使い込まれたリアルな鎧という演出なのでしょう。

脚の開き具合に変形していますのでね、メタリック色でも柔らかい材質という感じが損なわれていませんね。



腰よりも下を、後方から観ています。

腰に巻いた布帯、垂れている箇所には金色が注されています。
色の注し方が絶妙ですよね。
メタリック色なのですが、身体の動きに合わせて変化する柔らかな感じも損なわれていません。
美しい塗り方ですよ。



そのまま視点を下ろしますと

邪鬼が踏まれています(笑)。
邪鬼の身体は茶色(銅色)中心ですね。
黒っぽい汚しも施されていますね。

 

邪鬼を踏んでいる持国天の沓・脛当て、こちらもまた細やかかつ丁寧に塗り分けられています。
実際に肉眼で見ていると、とても綺麗なのですよ。



ちょいと前に回り込んで観ています。

ねっ、凄く美しいでしょ(笑)。
極めて安定した体勢で邪鬼を踏ん付けています。
「持国天」は微動だにしないのですが・・・、踏み敷かれている邪鬼は堪りませんなぁ。

邪鬼も茶色(銅)のべた塗りではありませんね。
始めに銀色で塗り、その後に重ね塗りをして風合いに差異を生じさせている様です。



踏みにじられている邪鬼を正面から観ましょう。

何とも無惨なこと・・・。
色を重ねて、質感に違いを出していますね。
邪鬼の状況と表情が、この重ね塗りによって際立っています。



この踏まれている邪鬼を見下ろします。

あらっ、邪鬼の辛そうなコト。
「持国天」は力むことなく、盤石の状態で邪鬼を踏み付けています。
「スペクトルお兄」さんのリペイントにより、邪鬼の苦しむ表情に生々しさが加わりました(笑)。



ちょいと角度を変えて、邪鬼を見下ろします。

剣先が画面に入ったことで、邪鬼の悲壮感が強まった画像になりました。
この邪鬼は絶望した状況に置かれているのですよ。

この邪鬼、イイ表情していますね。
輝いていますよ(笑)。



踏ん付けられている邪鬼の目線から観ています。

邪鬼は苦しんでいます。
邪鬼の顔面にご注目ください。
下地の銀色に色を重ねていることが判りますよ。

 

「持国天」の姿が入ると、邪鬼がもう何もできない感しかありませんね。
「持国天」の圧倒的な強さしかありません。
「スペクトルお兄」さんの「リペイント改造」により、「持国天」が飛躍的にパワー・アップしてしまいましたよ。


角度を変えて

「持国天」はたっているだけなのにねぇ・・・。

「スペクトルお兄」さんの「リペイント改造」により強さ/カッコよさがズバ抜けてしまいました。
嬉しい限りですよ。


後ろ姿、

邪鬼も含めて、かなりの色を使い分けて「リペイント改造」が為されていることが伝わってきますね。


邪鬼から離れて、

勇ましい「リペイント改造」清みの「持国天」です。
獅噛(しかみ)の目も見え、猛々しさが強調されています。


見上げている画像です。

〝こりゃ、敵わんわぁ〟という画像になりました。

世間の皆様、如何でしたか?
久し振りになりましたが、「スペクトルお兄」さんの「リペイント改造」を四天王「持国天」で楽しんでいただけたことでしょう。

シルバーのグラデーションが印象的で美しい「持国天」でしたね。
MーARTSリアル仏像「四天王」ですからね、あと3体も「スペクトルお兄」さんに「リペイント改造」していただきましたからね。
次は、誰を紹介しましょうかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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