購入オーディションを経てから、だいぶ時間が経過してしまいました。
再販されると則完売となる程に人気を誇るTanaCOCORO「空也上人」の3版目のお話です。
2024(令和6)年4月、2度目の再販でした。
2版目は下地が灰色っぽくて明るい印象がありましたが、3版目の下地は黒っぽさが強い感じでした。
購入オーディションの際、汚し塗りの強い個体を選んだと記憶しています。
時間が経っていますので、細かいことは失念してしまいましたよ(笑)。
では、「河越御所」に連れ帰った3版目のTanaCOCORO「空也」の姿をご覧いただきましょう。

ねっ、下地が黒っぽいのがお判りいただけるでしょう。
汚し塗りも、これまでの空也よりも複雑になっています。
オレンジ色(茶色)に見える汚しが目立っていますが、それは、汚しが強い空也を選んだからですの。
360度、回しています。

初版・2版と比較して、
・黒い下地
・手間を掛けた汚し塗り
が特徴として見出すことができます。
とは謂っても造形は同じですので、同じ画像を並べても楽しめませんからね。
空也が唱えた念仏が、小さな阿弥陀如来となって飛んでいったという伝説に基づいた造形に注目していきます。

本物に準じて針金を巻きながらの造形になっています。
本物では到底できませんが、TanaCOCORO「空也」では6体の小っさい阿弥陀如来の角度を変えて遊ぶことはできます。
但し、遊びすぎて針金が傷み、折れてしまう危険性がありますのでね。
控えた片がよろしいと存じますよ。

オレンジ色(茶色)の汚しは強めですね。
表面の処理も、2版と比べれば〝粗い〟感じがしますね。

空也の口から出ている6体の阿弥陀如来像を繋げて居る針金の表現が、本物そっくりなのです。
細かいところですが、こうした拘りの箇所を見付けると嬉しいですね。

飛んでいく先頭の阿弥陀如来を、正面(?)から見ています。
空也の〝目力〟(めじから)・・・というか、目がリアルです。
拡大して観ています。

クリア塗料を注しているのですが、2版目よりも生々しさを感じます。
ちょいと気持ちワルい(笑)。
阿弥陀如来が飛んでいく様子を、下から見ています。

両目が潤んでいる様に見えます。
懐いていた鹿が猟師に狩猟されてしまい、猟師からその鹿の皮と角を譲り受けて念仏を唱えたところですからね、ホントに目が潤んでいるのかもしれません。
・・・それが事実であれば、またしても怪奇現象の発生ですが(笑)。
角度を変えて観察すると、阿弥陀如来たちの動き(笑)に〝今にも飛んでいく〟かの様な表現がなされていると感じます。

6体の阿弥陀如来にピントが合っています。
ところで、本物は口の中でどの様に固定されているのでしょうかね?

首・肩にオレンジ色(茶色)の汚しが強く見えます。
購入オーディションでは、この特徴の強弱を比較しましたからね。
初版は全体的に黒っぽかったですし、2版目は下地が灰色っぽかったですからね。
「河越御所」に居る3体の空也は、それぞれ個性が際立っているのですよ。
頭部後方右側から見ています。

頭部の継ぎ目が表現されていますね。
こうした表現は、「イSム」様インテリア仏像ならではの特徴ですよ、
こちらは、頭部後方左側から見ています。

後頭部の汚し塗りは、ロット違いということもあるでしょうが、同じロットでも職人さんの手作業ですから個体差が出てしまうところでしょう。
この空也は、経年退職が自然に表現されている例です。
杖の先に装着した〝鹿の角〟の表現は見事です。
右斜め前から、空也の上半身の様子を見ています。

初版・2版目の製作時、その時点で最高の技術を投入していたことでしょう。
3版目の空也は、その時よりも高まった技術を以て形作られていますよ。
彩色が初版・2版目よりも複雑になっていますもの。
左手で握っている、鹿の角を装着した木杖です

波打つ表現は、初版・2版目・3版目共に変更はありません。
オレンジ色(茶色)の注し具合で、仕上がりに違いが出てしまいますがね。
鉦に明るい茶色が塗られています。

本物は、ここまで明るくありませんが、色合いは本物準拠です。
3版目のこちらの個体(空也)、着衣の左側はオレンジ(茶)の注し色は控え目です。

下地の黒色が〝活きている〟ので、重厚な印象が強いですね。
後方(背面)もオレンジ(茶)色は控え目ですので、落ち着いた印象を受けます。

衣?皮?部分の表面処理に違いがあります。
3版目は、ちょいと粗く仕上げられている様です。
造形自体は同じですが、ロット毎でこうした差異が出ているのは嬉しいです。
オレンジ(茶)色の差しは、職人の手作業ですから同一になることは、ほぼありません。

些細なことですが、どの箇所に、どの暗いの面積を、どの暗いの濃淡でオレンジ(茶)色を注すのかで、ガラッと印象は変わってしまいますからね。
そして、それは〝好み〟ですから、善し悪しということにはなりません。
「河越御所」のTanaCOCORO「空也」2版目は、臑にオレンジ(茶)色が目立つ様に注されていました。

今回の3版目は、余りオレンジ(茶)の注し色が強いものではありませんでした。
そうそう、同じ造形でも、こうして違いがあればよろしいのです。
斜め左後方から、足元を見ています。

称名念仏をしているだけなのに、裾が風に靡いています。
・・・康勝は〝美しさ〟を求めて、こうしたデザインにしたのでしょう。
後ろの正面から見ています。

決して太い訳ではありませんが、熱い信仰心のもと称名念仏の浸透を志した空也の覚悟が伝わってくる様な足の配置ですね。
空也の年齢は、結構なものだったと記憶しています。

でも、TanaCOCORO「空也」は、ちょいと若く見えてしまいますが、腰と背中が曲がっているので、やはり高齢の姿なのですね。
TanaCOCORO「空也」の再販容貌は・・・とっても多く寄せられているそうです。
また、近いうちに再販されることでしょうね。
ロットが異なるのであれば、「河越御所」は空也を迎えに行くことになるでしょう。
限定数で再販されていくと、ここ5年くらいの間で〝空也軍団〟が誕生してしまうかもしれません。
空也がいっぱい居るからといって「軍団」と謂うべきや否や(笑)。
当サイト内のすべてのコンテンツについて、その全部または一部を許可なく複製・転載・商業利用することを禁じます。
All contents copyright (C)2020-2025 KAWAGOE Imperial Palace Entertainment
Institute / allrights reserved.