阿修羅(東邦製鏡株式会社 インテリア仏像 竹炭コーティング)

2022(令和4)年末、大和国遠征で法隆寺を訪れました。
東大寺に行って、ミ・ナーラ(長屋王邸宅跡)に駐車して平城宮跡歴史公園を満喫して、夕方駆け込みの参詣でした。
各地を訪れたお話は、追々と探訪エンターテイメント部門の記事でそのうちまとめますね。

法隆寺門前に着いたのが15時をまわったところでした。
参道沿いの土産物店「松本屋」様に立ち寄りました。

「松本屋」
 〒636-0116
 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺1-6-4
 TEL.0745-75-2449
 営業時間 9:00~17:30 不定休

店のおばちゃんが「いいから、はやくお寺に行ってきな。お寺が閉まっちゃうよ。店はまだやっているから大丈夫だよっ。」と言ってくださいましたが、朝からず~っと遊び回っていたため、皆して空腹状態でへばっていました。
「おばちゃん、腹減っているので食事をしたいんですけれど、よろしいですか?」と問うと、
「お寺は?」と問い返され、「ご飯のあとにいきます」と答えて奥の食堂へと歩みを進めました。

皆でそれぞれ好みの物を頼みました。
メニューを見ると、幾つも惹かれる物がありましたが、

冬季限定の「茶粥」(単品)・・・と、

 

「柿ざるうどん」をいただきました。

同行者は「柿うどん」と温かいのを頼んでいましたが、「柿ざるうどん」の方が美味でしたよ。食い比べていませんがね。まるで蕎麦みたいですが、「うどん」というのであれば従いましょう。

同行者は〝柿の味がしない〟と言うのですが、そんな無粋なことを言うもんぢゃありません。〝珍しい味〟であることは間違いありませんのでね。次回も頼むか、土産物で販売しているそうなので購入しようかと考えています。

皆、腹一杯になって〝ぐだ~っ〟となったのですが、
メニューの中に「柿ソフトクリーム」なる文字を発見したので、素通りはできないぢゃないですか。頼んぢゃいましたよ。

ねっ、美味そうでしょう?・・・美味かったんですよ。

「うわ~ぁ、ゆっくりしちまったっ!」って、そこそこ慌てて法隆寺に向かっていったのでした。
16時をちょいとまわった頃、西院で受付をしたのです。
すると通常、西院伽藍・大宝蔵院・東院伽藍共通一括料金1,500円なのですが、時間が遅いということで、受付のおばちゃんが「時間が無いから、西院と大宝蔵院だけだと1,200円でいいわよ。」と言ってくれたのです。
然しながら東院伽藍(夢殿)に行くつもりだったので「1,500円払います。」と答えたら、おばちゃんが「時間が無いから西院と大宝蔵院しか観られないわよ。」と親切にも〝大きなお世話〟で返してきました。「大宝蔵院には行きませんので。西院と東院を観に・・・」って言っている途中、同行者たちは皆おばちゃんの言う通りに1,200円を払って中に入っていくのです。法隆寺に来ているのになんぢゃ、お主等っ?

・・・と色々ありましたが、駆け足で法隆寺西院参詣を済ませてきました。
土産物店「松本屋」様に戻ってきたら、おばちゃんが「どう?お寺楽しかったっ?」と声を掛けてくださいました。時間的にも少々暗くなってきていて、観光客の足も引いた頃だったので、そろそろ店終いか?って感じになってしまいました。

「お土産、買いたいんですけれど、まだ大丈夫ですか?」って問うたら、対応してくださるということで、皆で土産物を購入しました。

 

あらっ、ここまでが前振りですわ。長うございましたな(笑)。
「松本屋」様の店内を徘徊していると、素敵な非売品(何だったかは失念してしまいました)に遭遇したり、面白そうな物・美味そうな物が色々とございましたよ。

でも次の日もありましたのでね、散財は控えねばなりません。
ということで、同行者たちが土産物を購入している様を見ておりました。
「特に買うまい」と思っていたところ、視界に〝こんな物〟が入ってきたのです。

このシルエットは「阿修羅」ぢゃないかっ?
箱越しながら〝なかなかバランスがよろしい〟のが判ったので、買っちゃいました(笑)。
こういう巡り合わせも大事ですからね。

武蔵国に帰還してから、箱を開けて観察です。

外箱の側面には梵字が・・・何と読むのかは・・・判りません(笑)。
上には転法輪が模様として描かれている・・・。
「法力あるんぢゃねぇ?」って思わせ振りな外箱でしたが、開ける際にバリバリッってなっちゃいましてね。残念ながら廃棄となりました。

 

「竹炭コーティング」?
何とも斬新なフレーズっ!
一見して表面の〝ザラつき〟もインパクトがありましてな、連れ帰ってきちゃいましたよ。

箱の裏側に、こんなバーコード・シールが貼られていました。

発売元は「東邦製鏡株式会社」様だとのこと。
大正創業、大阪の会社で、全国の観光地向けの土産物を扱っているところだそうです。

商品名は「インテリア仏像 阿修羅」。
おいおい、大丈夫か「インテリア仏像」って?・・・

まぁ、それは置いといて。
こちらの阿修羅、生産地はベトナムだそうです。
ポリストーン製ですが、竹炭コーティングをしているそうですよ。

裂けてしまった外箱から取り出しました。
内箱が金色なので、反射による逆光で容姿が判らない画像になってしまいましたよ。

 

竹炭・阿修羅を箱から出してあげました。
背景も黒くして、竹炭・阿修羅の容姿が際立つ様にしてみましたよ。

細かい模様・彩色は抜きにして、シンプルに阿修羅像を造形していますね。
この竹炭・阿修羅、価格は2,800円でした。
この価格で、このバランスは〝よくできている〟と評価してよろしいでしょう。

 

光が当たる様にして、上半身を正面から観ています。
目が大っきい、目の彫りが深すぎる・・・、ツッコミどころは幾つもあるのですが、全体のバランスが整っているのですよ。価格を考えたら、とても頑張っていますよ。

 

背景を白くし、合掌している手に目線を合わせて竹炭・阿修羅の上半身を見上げる様に観ています。
4本の腕の角度と掌の形状がが微妙ではありますが、全体のバランスはとれているのですよ。
これは、ある意味スゴイことです。

見慣れている大和国・興福寺モデルの阿修羅を基準に考えると、〝目の印象〟に異和感をもってしまいますが、〝下から見上げる〟と異和感が薄まっていきます。

 

三面のうち、最も若い表情です。
眉間に皺が寄っているところ、唇を噛み締めているかの如き特徴が表現されていますね。

 

右の顔よりも成長した左側の顔です。
眉が強過ぎることを除けば、左側の表情はよくできていますね。

 

下から観れば、中央の顔はイイ表情になっていますね。
普通に観ると異和感があるのに、下から見上げると異和感が緩和・解消される。
「阿修羅」像って難しいんですね。そこが面白いんでしょうね。

 

後頭部を観ています。
頭髪、結構細かく造り込まれていますよ。ようできていますわぁ。
価格を踏まえれば、とても良き造形の阿修羅であるといえるでしょう。

この竹炭・阿修羅の他に「インテリア仏像」には風神と雷神がラインナップで存在するそうです。
遭遇する機会があったら・・・手に取ってはみますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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