居合刀紹介 幅広二本樋同田貫刀身「比良八荒」(小太刀)

7/19「幅広二本樋同田貫刀身を用いた厳つい〝豪刀〟」で紹介した、武装商店様が「比良八荒」(ひらはっこう)と命名された極太居合刀に関連するお話です。
「武装商店」様HPの2007(平成19)年12/16「比良八荒のつづき」において、極太同田貫刀身を「容赦なく磨り上げた」一尺八寸の比良八荒が発表されました。

此方が件の比良八荒・一尺八寸です。

 

鞘を払ってみました・・・が、あまり〝極太〟感が伝わりませんね。

 

 

「武装商店」様HPより、切先まで〝極太〟感が伝わる画像を拝借させていただきました。
解説の「元々切先の大きさが特徴の幅広刀身ですので、長さを詰めても迫力はなんら変りません。」がこの一枚の画像からお判りいただけるでしょう。

 

黒染金縁金具/鬼喰出鍔「合皮柄巻仕様」の一尺八寸版です。
合皮独特のしっとり感が素敵です。

柄頭は「桜肥後」。全体に鎚目を入れ、桜模様に金色が注されています

 

柄下地は黒鮫、目貫は銀色の「二疋獅子」図です。
柄頭・縁金具が揃いの「桜肥後」で、縁金具の括れが黒染めの鬼喰鍔の存在を際立たせています。

 

「小太刀」サイズなので、大刀よりも柄はかなり短めですが、極太刀身なので柄も通常と比較して太いのです。黒尽くめの中に〝金の桜〟と〝銀の獅子〟が程良きアクセントになっています。

 

鯉口の処理があまりにも丁寧・綺麗でしたので、その画像を掲載してしまいました。
目立たぬ箇所ですが、こうした刀への配慮が伝わってくる細工は嬉しくなってしまいます。

 

さて、鞘を払ってみましょう。

鎺は金の庄内鎺です。
抜いてみると、鎺・切羽・縁金具の三者三様の金色がお洒落に見えます。

大刀と同様に鍔元から横手までの太さが〝ほぼ変わらない〟のです。
二本樋が入っており、直刃に細かい乱れ刃文を乗せた二重刃文になっています。

大刀と同じく、極太同田貫刀身の〝厳つさ〟が、この画像からもお判りいただけるでしょう。滲み出てくる覇気が凄いのですが、コレ、小太刀サイズの短い刀ですよ。

武装商店・店主様が「短くても、太くて重さがあるので手首のスナップを効かせれば、相手の頭を〝割る〟ことができますよ」と〝真剣であれば〟という仮定で解説をしてくださいました。この切先拡大の画像を見ていただければ、納得の説明ですね。

大刀とお揃いで、「桜肥後」金具・金切羽の色と合わせて黒・黄色斑点の下緒を装着しています。

 

大刀が長く反りがあるため細く見えますが錯覚です。共に同じ太さです。

抜き身で比較すると〝同じ幅広刀身〟であることが判ります。

切先の比較画像です。上段が比良八荒・小太刀、下段が比良八荒・大刀です。
違うのは〝長さ〟だけということが、これまでの画像でお判りいただけたと存じます。

 

別の比較画像をご覧ください。

上段が比良八荒・小太刀、下段がスーパー・ソハヤです。
スーパー・ソハヤも幅広二本樋同田貫刀身を使用しているので、刀身自体は長さ以外は〝瓜二つ〟なのです。

・・・が、切先を比較してみると、直刃に細かい乱れ刃文を乗せた二重刃文は共通です。
しかしながら、直刃の幅は、比良八荒・小太刀が広く、スーパー・ソハヤが少々狭い様です。それに伴い、乱れ刃文も太め・細めの違いが見えます。ロットの違いでしょうかね。

 

短めの居合刀は長い刀身を元に短くしていくため、その作業工程分の手間が価格に反映されるのだそうです。つまり、まぁまぁ短い刀は通常サイズの刀よりも高額となってしまうのです。「短ければ安い」は誤った固定観念ですから、注意しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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