美術刀特注 錦柄下地・前田慶次郎拵(大車輪鍔)

当家が依頼する居合刀特注は手の込んだ物だと半年から1年超かかってしまうのが普通です。特注居合刀が納品されるまでの間、おそよ1ヵ月程度で納品される美術刀の特注をお願いして特注居合刀の納品を楽しみに待ちます。居合刀に比べ美術刀は部材の種類・組み合わせが限定されるため、どうしても似た物になりがちです。それでも最近は鍔の種類が増えましたし、柄糸も合皮巻が登場したりと、以前と比較するとバラエティ豊かな美術刀の特注が可能になりました。問屋企画品をピンポイント改造するだけでもオリジナル美術刀を製作してもらえますので、ご参考にしていただければ幸いに存じます。

なお、今回の美術刀特注は、他の方が特注された一振りに影響を受けてお願いした物となります。まずはきっかけとなった特注が以下の物です(画像は「武装商店」様HPより)。

「武装商店」様HP2009年10/30紹介の「前田慶次郎拵 弐(車透かし鍔)」をベースにされた一振りです。柄頭・縁金具が美術刀半太刀金具となっており、柄糸が茶色になっています。刺激的な影響を受けたのは柄下地に用いられた「錦地」でした。これまで錦地を使用した美術刀をHP上でたくさん見てきているはずなのですが意識することはありませんでした。突然気になったり、真似したくなったりというのは居合刀であれ美術刀であれ特注を追求する上では大事なことと認識しております。

ということで「錦地」を組み込んだ特注美術刀は以下の物です。此方は「武装商店」様HPで2010年2/8に紹介されています。

<img src=”前田慶次郎.jpg” alt=”前田慶次郎”/>

 

ベースモデルは「前田慶次郎拵 弐(車透かし鍔)」、鞘にはいつもの如く鍬型鐺を装着しています。刃文は美術刀・三本杉です。

柄下地をプラ鮫から錦下地に変更しただけなのですが、これが三色散らし塗りと良く合って派手さが5割増しです。下は「武装商店」様HPより、左側が影響を与えた物、右側が影響を受けた一振りです。

 

柄の表裏で下地の錦の模様が異なること、また使用された錦地の位置という偶然的な要素から全く同一の仕上がりとはならないのが、楽しめるポイントになると存じます。

派手な錦下地と大車輪鍔のコントラストが美しいものになっています。

三色散らし塗りも、全く同じ模様は二度とできない個性を際立たせる要素です。

当家では、たまたまこの特注まで美術刀「前田慶次郎拵」はありませんでしたので、問屋企画品とほぼ同じながら、柄下地のピンポイント変更という複雑ではないアレンジを加えた物を収蔵することになりました。

「武装商店」様HPより左が今回の特注、右が通常の「前田慶次郎拵 弐(車透かし鍔)」です。

 

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