特別企画⑪ 十一面観音立像(イSムStandard)購入のオーディション

2023(令和5)年2月7日付「イスムメールマガジンvol485」で哀しいお知らせを知りました。

                                     「イスムメールマガジンvol485」より

未だ、当御所に迎えていない仏(インテリア仏像)の「継続生産終了のお知らせ」は辛いものです。
然しながらタイミングも良かったので、迎えに行ってきましたよ。
今回、迎えに行ったのは大和国室生寺モデルの「十一面観音立像」でした。

これまで何度も大和国室生寺を訪れ、本物の十一面観音の麗しくも妖艶な表情に惹かれておりまする。
イSム様公式HPに掲載されている「十一面観音立像」の表情を観ると、少々〝濃い塗り〟だという印象を持っておりましたので、

                                                「イSム」様公式HPより引用

 

いつもお世話になっているスタッフ様に〝複数体を見比べたい〟という旨を申し出て、ご用意していただきました。
ロジスティックセンターに到着して間もなく、この様な「十一面観音立像」が3体並ぶ素敵な光景を目にすることができました。

「イSム」のスタッフ様、いつもお世話になり有り難う御座います。
1体121,000円ですからね。この3体が並んでいる画像って、なかなかレアな状態を捉えたものなのですよ。眼福眼福。

 

ちょっと明るめの画像にしてみました。
公式HPの〝濃い彩色〟の印象が強かったため、ご用意していただいた観音たちの顔の彩色が薄いものであったことが嬉しかったです。

 

観音の目線に合わせて撮った画像です。
シルエットが本物準拠なだけに、こうして3体が並んでいると壮観ですな。
室生寺モデルの十一面観音(本物)の顔の色彩は、退色および剥落具合が複雑極まりないので、その完全再現は望む可もありません。でも、こうして現物を見てみるとデフォルメされていますが、本物に近付けようという「イSム」様が有する彩色技術の高さが伝わってきます。

 

本物は、この視点から観ることができませんよね。
しかも、3体並んでいるなんて・・・本物は1体ですからね。
後補と言われていますが、後背も3つ並んでいる訳ですからね。武骨とは異なった静かなる迫力を湛えています。

 

現在、本物は新設された寶物殿に正面を向いて安置されています。
その状態をイメージして、ちょいと下から見上げてみました。
勿論、寶物殿に十一面観音は1体しか立っていませんけれどね。

 

「河越御所」に連れて帰る1体を〝真剣に〟選んでいます。
ご覧いただいている皆様には、単に〝遊んでいる〟様にしか見えないでしょうけれどね。
3体のうち、左右2体の向きを変え、同時に表情を始め、その他の状態を確認しているのですよ。

 

向きを変えて、目線を同じ高さに合わせています。
この室生寺モデルの十一面観音像、目線の位置や角度を変えることで3体それぞれが、〝自分の魅力〟をアピールしてくるのですよ。
正面を向いている時の写真とはイメージが変わって見えまする。

 

下から見上げています。
こちらはコレで、ツンっとした感じで見下ろしている様に見えます。
本物の室生寺・十一面観音像って、ヒトによって感じ方は異なるのでしょうが、〝静かなる圧〟を放っていますよね。「河越御所」の構成員は、その様に感じております。
〝怒り〟といった感情ではなく、この仏の内なるパワーが充満している感じ。
本物の室生寺・十一面観音像って逢いに行く度毎に〝活きている〟ことを実感しています。

 

 

ちょっと観察の目を離すと「私たちのうち、誰が〝お持ち帰り〟されちゃうのかしら・・・」って、仲間内で話し合っているみたいです(笑)。

 

反対側に回り込むと「・・・あッ、聴かれちゃった・・・」って、皆お清まし態勢になったかの様です。こんなん遊んでいると、楽しい。

 

こんな風にして、1体ずつ全体的なバランスを観察しております。

 

では、並んでいる3体を左側から個別に観ていきます。

【 左側の十一面観音 】

3体の内、最も表情が整っていました。
目の力とバランス、顔立ちが〝美しい〟。
この十一面観音を連れて帰ろうと思っちゃいました。

 

【 真ん中の十一面観音 】

真ん中に立たせていたことから、こちらも整った顔立ちでした。
目力(めぢから)が、左側のものよりも若干弱めに感じました。
単体だったら、購入していたと思います。

 

 

【 右側の十一面観音 】

ありゃ?
整った顔立ちの2体を観てからなので視点が定まらずに〝遠くを見ている目〟の様に感じてしまいました。
正直「コレは連れて帰らんな」と思っちゃいましたよ。

 

 

・・・と、いうことで〝お持ち帰り〟する十一面観音は3体のうち、左側に立っていたモノと決めました。

お世話になっているスタッフ様に「どんなところが決め手だったんですか?」と問われましたので、感じたままにお伝え致しましたよ。

その後、修理をお願いするために「河越御所」から連れてきた仏(インテリア仏像)の話をし、
間もなくポイント交換が始まる「神鹿」の見本を見せていただき・・・
と、インテリア仏像についての話でスタッフ様と盛り上がりました。

 

そしてスタッフ様が倉庫に行かれた時、3体並びの記念撮影をして、もう一度、それぞれに顔をしみじみと見つめていました。

すると、「右側に立っている十一面観音」の顔を観た時です。
〝遠くを見ている目〟と目が合った瞬間、本物(室生寺十一面観音)の顔、つまりアノ妖艶な目のイメージで頭がいっぱいになったのです。

知り合いの真言宗の御坊が、「イSム」様のインテリア仏像を拝んだ時に「繋がった」ということを仰っておられました。その話をうかがった時は「ほ~っ、そうなん?」と思っていました。
知識として得た事柄でしたが突然、その「繋がる」ということを体感してしまったのです(思い込みかも知れませんがね)。

ロジスティックセンターにうかがうと、こうした不思議な体験をすることが増えてきた様に感じます。得度なぞしていませんし、修行などもしていませんよ。
神社を参拝しては神に愛でられ、寺院を参詣しては仏と戯れる・・・勝手にそう感じでいますけれどね。因みに、浮き世で魔物に遭えば容赦無く斬り捨てますし、ネット上で詐欺に遭えばボッコボコにして滅亡へと誘っておりますの(笑)。

こんな不可思議な事を体感してしまいましたのでね、応接室に戻ってこられたスタッフ様に
「済みません。左側の十一面を連れて帰ると言いましたが、右側の十一面を連れて帰ることに変更致しました。(てへっ)」とお伝えしました。

左側と真ん中の十一面は、目の前のヒトに視点が合っている様に見えます。
右側の十一面は一見〝虚ろな目〟に見えたのですが、もしかすると〝千里眼〟なのかも知れません。

更に更に、もしかすると「One of One Thousand」ではないのか?・・・と都合良く解釈しています。

 

「河越御所」に〝お持ち帰り〟する右側の十一面観音を化粧箱に納めていただきました。
残された左側・真ん中の十一面観音が「何故、私たちを連れて帰らないの?」と主張してきました。
「3体みんなを連れ帰る程、経済力が無いからだよ。」と超・現実的な話をしたのですが2体共、先に観た時よりも魅力的に見えて来たのです。
心の内では「3体を連れて帰りたい」と思っていましたが、それは叶わぬ夢物語です。
「大事にしてくれるヒトに買われると良いぞ」と2体とはお別れをしました。

今回のオーディションも、凄く楽しかったのですが、スタッフの皆様、長い時間をお邪魔して申し訳ありませんでした。てへっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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