龍王弁財天(たまふり屋 上野国・水澤寺モデル)

2022(令和4)年の夏から年末、3度にわたって大和国室生を中心に訪れました。
「妙吉祥龍穴」で「招雨瀑」(しょうばくう)と「龍穴」を目の当たりにし、
「室生龍穴神社」で神気を纏った「神木」たちに囲まれ、
「室生寺」で「五重塔」の宝瓶(ほうひん)に封印された龍神の雰囲気を感じ、
「大神神社」で拝殿向かって左側の「神木」が竜(もしくは蛇)が巻き付いている様に見えていました。二の鳥居をたくさんの龍が囲っている様にも見えていました。
なかなかなハード・スケジュールで疲弊していたからの〝気のせい〟と思っていましたが、帰還して画像整理をしていると、〝ドラゴンと触れ合っていた痕跡〟が幾つも確認できました。

・・・ということで、「たまふり屋」様の「水澤観世音 龍王弁財天」を迎えることになりました。2022(令和4)年末のことでした。

                                (「たまふり屋」様 公式HPより)

実はそれまでは龍神って水系だし、清廉な環境でないと寄り付かないと聞いていたので〝疎遠〟な感じでした。でも2022年下半期で身近に感じる様になりましたのでね、これを記念して〝龍王〟とあったことに注目したのです。ちょうどセールを開催していたというタイミングもありましてな。

 坂東十六番札所 五徳山 水澤観世音(水澤寺)

これまで参詣したことはありませんでしたし、存在も知りませんでした。
ですから群馬県の水澤寺にある「龍王辨財天」の本物ってどんな姿をしているのか、ネットで検索をかけてみました。すると、

                                                      (イメージです)

建物の中に安置されている木像かと思いきや、霊泉が湧き出る境内の弁天池に鎮座している石像ではありませんか。

・・・などという水澤寺および「龍王辨財天」についての基本情報は知らずに、迎え入れています。そのうち上野国に出向いた際、水澤寺に参詣し、本物の「龍王弁財天」に逢いに行こうと思っております。

 

それでは、河越御所」に迎え入れた「龍王弁財天」を観ていきましょう。

しっかりとした箱に収まっていましたよ。

 

「 五徳山 水澤観世音
  龍王弁財天    」
と良き意味で仰々しい表示が附されております。

 

早速、蓋を開けますね。

いきなり「開眼供養証明書」が出てきます。

 

その下には「ご案内」という、取り扱いの注意書きがございましたよ。

 

注意書きを除けると、辨財天のお姿が見えます。
箱から出ていただきましょう。

 

先ずは台座を設置します。
木造なので軽いんですよ。木目もハッキリと出ていて、個体差がある様です。
まぁ、台座の個体差は、あまり気になりませんがね。。

 

台座上に、座っていただきましたよ。

勿論、辨財天も木造ですので軽うございます。
ポリストーンとは異なる〝温もり〟があります。
本物が石造なので、彩色は想像なのでしょうか?もとになる画像などあるのでしょうかね?

 

箱の蓋を後ろに、辨財天に座っていただいております。
背景を暗くすると、彩色が映えますなぁ。

 

辨財天の本体は、手のひらに乗る程の程良き小ささです。
本物の石造は、どうしても〝硬い〟感じがしてしまいますが、こちらの木造・辨財天は柔らかい印象を纏っています。抽象的なのですが〝優しい〟感じがします。

 

表情を正面から観ています。
顔の肌色が、ちょいと髪に掛かっていますが、気にする程ではありません。
気になったら、そのうち修正を加えますよ。
目は閉じていますね。左右対称ではありません。左目尻が少々上がっています。
個体差なのでしょうか?それとも全て同じ表情なのでしょうか?気になるところです。
人の顔って対称ではありませんからね。ですから、目は閉じていても顔立ちがとても生生しい印象です。何かを念じているかの如きお顔をされています。

 

右から、正面から、左からの顔立ちの様子です。
ホントに優しい顔立ちをされています。
それ程目立ちませんが、時の移ろいを感じさせる様な彩色が為されていますね。

 

 

 

「財を成し、病を癒し天寿を全うする」利益を叶えてくれそうな、容姿ですな。
〝古式仕上げ〟をしているそうなので、長きにわたって大切に伝えられてきた感じが見事に表現されていますね。願い事を叶えてくれそうな雰囲気を醸し出しています。

 

水澤寺「龍王弁財天」の特徴は、琵琶を琵琶袋に入れた状態で抱えているところだそうです。

 

 

パンフレットや写真で一見すると、普通に金色の琵琶を弾いているという固定観念で捉えてしまいますが、迎えて落ち着いてじっくりと観ると〝袋を持っている〟のが判ります。

 

金色の袋に入っている琵琶を大事に抱えている姿が、金運・技芸の才を昂揚させてくれる期待につながっているのでしょう。
よく観ると金色の袋も金のベタ塗りではありませんし、抱える両手も擦れたり、退色した風合いを表現していますのでね。
こうした〝古式仕上げ〟が長年、たくさんの人びとの願いに応えてきた辨財天の経験値を見事に表現していますよね。素晴らしい。

 

偶々、〝ドラゴン(龍)との奇縁〟ということで「たまふり屋」様の木像「龍王弁財天」を迎えたのですが、予想外に良き辨財天でした。
どうしても木像だと高価であるという印象が強かったのですが、価格も手頃で、木像の温かみもあり、ガラリと印象が変わりました。
これから「たまふり屋」様の木像にも注目していきたいと存じております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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