特別企画㉘ 法隆寺金堂モデル「薬師如来坐像」フィギュアの比較

今回は、
 「株式会社京都ミニ仏像工房」様:企画・製作
 「株式会社ダッシュ」様:製造元
の法隆寺薬師如来坐像フィギュアの比較をしていきます。
以前、記事にしたものは2021(令和3)年に東京国立博物館・平成館で開催された
 聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」
の売店で購入したものでした。

あれから1年半程経過した2023(令和5)年末、大和国斑鳩の法隆寺を参詣しました。
法隆寺については、ここ3年くらいの間で4~5回程参詣しています。
だって、楽しいんだもん。
その際、売店で法隆寺薬師如来坐像フィギュアが売っているのを見付け、買っちゃいました。
外箱・梱包は同じなので、いきなり中身を出しています。

 

 

光背の陰(黒味)が強い様な気がします。

 

光背の裏側には
「 池邊大宮治天下天皇大御身勞賜時歳
  次丙午年召於大王天皇與太子而誓願賜我大
  御病太平欲坐故将造寺薬師像作仕奉詔然
  當時崩賜造不堪小治田大宮治天下大王天
  皇及東宮聖王大命受賜而歳次丁卯年仕奉  」
がしっかりと彫り込まれています。
残念ながら、読むのは困難ですがね。

 

サイズが小さいのに、光背の化仏が価格の割りには精細につくられていますよ。
あっ、〝価格の割りには〟についてですがね。
 東京国立博物館の特別展・売店:9,000円
 法隆寺の売店:5,500円
ですからね。
フィギュアは同じ物(仏)ですよ。
オークションなどでは高値になっていますが、大和国に遊びに行った序でに法隆寺の売店に立ち寄れば安く新品を入手することができます。

 

光背の各種模様も精密に掘られていますね。
価格を考えれば〝よくできている〟光背ですよ。

 

顔(表情)に変わりはありませんね。

 

「裳懸座」(もかけざ)の部分も、変わりありませんね。

 

 

では、今回の薬師如来と東京国立博物館・売店で購入したものを比較してみましょう。

 左:2023(令和5)年末、法隆寺売店で購入した薬師如来坐像
 右:2021(令和3)年に東京国立博物館・特別展売店で購入した薬師如来坐像
光の当たり具合は別として、薬師如来についてはそれ程気になる違いはありませんね。
個体差としての塗りの違いは言及しないことにしています。

よく観察すると、東博版の光背が高いことが判りますね。

 

顔や胸・臑の塗りは個体差ですね。
これが〝個性〟です。
1体だけだと判りませんが、複数を比較すると、この〝個性〟の存在が判るのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うわっ、何だこの3体並べの画像はっ?

そう、この前の伊勢湾岸道路・橋の上で渋滞に巻き込まれて予定が吹き飛んだ日(3月26日)、大和国室生の妙吉祥龍穴に向かう前に立ち寄ったのは法隆寺だったのです。
仏像フィギュアの改造(リペイント)でお世話になっている「スペクトルお兄」さん(@RSyouta)が未だ手に入れていないというので
 「じゃぁ、春にまた法隆寺に行ってくるから待ってて。」
と約束をしていました。
渋滞により予定していたコースを解体し、先ずは法隆寺を最優先していたのです。

 

激しい雨のあとでしたから、法隆寺はしっとりとしていました。

 

観光客がひとりも居ない。

西院境内に入ることなく、五重塔・金堂を回廊越しに眺めつつ・・・

真っ先に売店へと向かい、薬師如来坐像2体を購入してきました。
しかし、これで法隆寺を立ち去るのも如何と思いましてな。
聖霊院に向かい、朱印をもらってきました。
いつもニコニコしながら朱印を書いてくれるおっちゃんが「以和為貴」を笑顔で説明してくれたのを、笑顔で聞いて楽しんでいました。
計測していませんが、法隆寺滞在時間はおよそ20分程でした(朱印待ちを含む)。
勿論、これまででの最短時間です。

 

薬師如来坐像フィギュアの話に戻しましょう。

黄色い点線を施しておいたのですが、
 左:2024(令和6)年春、法隆寺売店で購入
 中:2021(令和3)年、東京国立博物館・特別展売店で購入
 右:2023(令和5)年末、法隆寺売店で購入
したものです。
右だけ、光背の高さが違いますね。
これは個体差なのでしょうか?

 

 

状態を変化させて比較してみましたが、やはり右(2023年末購入)の光背の背(せ)が低いですね。
左(2024春購入)と中(東博売店で購入)の光背は同じ高さです。

 

左(2024春購入)と右(2023年末購入)を並べていますが、光背だけでなく薬師如来の座高も右(2023年末購入)が微妙に低い様に見えます。

 

しつこいですが
 左:2024(令和6)年春、法隆寺売店で購入
 中:2021(令和3)年、東京国立博物館・特別展売店で購入
 右:2023(令和5)年末、法隆寺売店で購入
です。
法隆寺売店の見本が〝光背がちょいと暗め〟だったので、東博特別展・売店版を持っていたのに法隆寺売店で購入したのですが、彩色はほぼ同じ・・・。

ただ、こうして3体を並べると・・・薬師如来が違うわぁ。

 

 

細かいことは扨措き、配置を変えて遊んでいます。

 

「スペクトルお兄」さん(@RSyouta)、左側の薬師如来坐像と同じ物(仏)をお届けしますよ。
楽しみに、待っていてくださいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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