特別企画㊴を受けたお話でございます。
2024(令和6)年の夏、またしても朱印を貰って売店にだけ立ち寄るという〝大和国法隆寺を通過する遊び〟をしてしまいました。
この得に、
法隆寺 薬師如来坐像(企画・製作「株式会社京都ミニ仏像工房/製造元「株式会社ダッシュ」)
を新たに2体、連れ帰ってきました。
左側の薬師如来を改造(リペイント)することにしました、あれから2箇月程が経過したましたね、
こちらは、右側の薬師如来で、改造(リペイント)した薬師如来との比較で登場してもらいました。
それでは、改造(リペイント)した薬師如来を並べてみますね。
左:改造(リペイント)した法隆寺金堂モデル「薬師如来」
右:購入して、手つかずの法隆寺金堂モデル「薬師如来」
で~す。
先ず、薬師如来と光背を全て金色に塗ってしまいました。
そこへメタル・カラーのブロンズを大雑把にに被せ、うすめ液でブロンズを散らしていく作業を数度繰り返しました。
〝イイ感じ〟に仕上がったと思いましたが、メタリック感が強い印象だったので、うすめ液を使用済み歯ブラシにつけて色を剥いでいったら・・・やり過ぎてしまいました。
ブロンズを散らしては、うすめ液で色を剥ぐを繰り返し、経年による錆び付き状態を表現してみました。
黒色も各所に叩き、歯ブラシで剥ぎ取りながら〝煤が付いた状態〟を表現してみました。
光背は、いったんカッパー(赤銅色)にして、煤が付いた様に黒色で汚してみたのですが、薬師如来の所々に見える金色との調和がとれていなかった為、全てを金色で塗り直しました。
そこから黒色での汚し塗りして、薄め液で剥がす。
更に黒色の汚しを加え、再度のうすめ液で黒色の剥がしを2・3度繰り返しました。
化仏(けぶつ)に明るめのパール・ゴールドを注し、綿棒で拭い色合いに緩急をつけてみました。
薬師如来の頭部ですが、菌・ブロンズ・黒を重ね、うすめ液を含ませた歯ブラシで色を剥いでいきます。
剥がし過ぎたと思えば色を重ね、また剥がしていくという作業を繰り返しました。
眼から下を金色が目立つ様にしましたが、よく観ると複雑な色合いになっていることがお解りいただけるでしょう。
薬師如来の身体部分も、顔と同じ手順で色合いを調整しました。
・・・とは言ってもフィーリングで歯ブラシを動かしただけなのでね。
色斑が生じているのですが、離れて観ると経年状態を表現している様になっちゃうのです。
裳懸座(もかけざ)は、ブロンズを被せ→うすめ液で剥ぎ取る作業を繰り返しました。
随所に金色を感じる様に意識しましたよ。
別個体で改造(リペイント)した、金色を注して拭き取る手法よりも、金属管が強調されたかと存じます。
〝綺麗に塗り分ける〟というよりも、〝金属が変色していった様子〟が伝わる様に意識しました。
改造(リペイント)って、その時々で色の表現が変わってしまいます。
満足というよりも〝まぁ、こんな感じでいっか〟という着地点ですよ。
この個体の改造(リペイント)は、ご覧いただいた画像の様な仕上がりとなりました。
光背裏面の銘文、金色で目立つ様にしたかったのですが、うまく表現できませんでしたのでベタ塗りしています。
薬師如来と台座の境目、〝金色だったんだ〟ということを匂わせるため、金色を僅かに残しておきました。
ちょいとした〝遊び〟ですよ。
台座にも、汚しを施しました。
蓮弁にも金→ブロンズ→黒を重ね、うすめ液を含んだ歯ブラシで擦りましたが、微妙な仕上がりでしたので塗り直し、筆で色合いを調整しました。
本物は、台座に絵が描かれていたことは解っています。
図柄を調べ、別個体での改造(リペイント)で挑戦してみますよ。
今回、改造(リペイント)した薬師如来を正面から観ています。
画像を参照して本物の状態を再現したものではありませんよ、
色合いは適当です。
まぁ〝遊び〟ですからね。
薬師如来から見て右斜めからの様子です。
あらっ、イイ感じ(笑)。
台座も経年状態を意識していますよ。
薬師如来から見て左斜めからの様子です。
あらっ、こちらもイイ感じ(笑)。
法隆寺の売店で、1体5,500円ですからね。
精神的ハードルが低く、また改造(リペイント)し易い造形ですからね。
とても楽しい遊びでしたよ。
では、一緒に「河越御所」へ連れ帰った〝双子〟だったのに、
全く別物になってしまいました(笑)。
この薬師如来の改造(リペイント)は楽しかったです。
色合いを変えての改造(リペイント)を試してみたくなりましたよ。
ということでね、また大和国法隆寺の売店に向かいます(笑)。
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