「青龍三年」銘 方格規矩四神鏡 廉価版(山城国)

此方は京都府・太田南5号墳から出土した「青龍三年」銘を持つ「方格規矩四神鏡」レプリカです。
東京・上野の東京国立博物館で開催された「発掘された日本列島20○○ 新発見考古速報」の特設売店で購入した物になります(〝20○○〟が何年だったかは忘れてしまいました)。製造発売元は大阪府堺市の「白光金属工業株式会社」様で、緑色の塗装を施した「廉価版」でした。

 

正面から見た様子です。

 

 

 

同梱の説明書はこの様な緑色の表紙で、中の文章も
 ・「大田南五号墳」の説明
 ・「日本出土の紀年銘鏡」(紀年順)の一覧
 ・青龍三年銘鏡について
 ・「三世紀の東アジア」の略年表
と、しっかりとした内容です。

 

「青龍三年」から文章が始まるということで、位置を黄色で示してみました。

 

「青龍三年」銘に続く文は、
 顔氏作竟成文章 左龍右虎辟不祥 朱爵玄武順陰陽 八子九孫治中央 壽如金石宜□王
というものです。
         (※「□」は「侯」を表す異体字ですが、表現できませんでした。)

現代語に直訳すると、
 青龍三年に顔氏がこの鏡を作って文章をなした。左の龍・右の虎は不吉を避け、朱雀・玄武は陰陽にしたがった。子孫の代まで中央の職に就き、寿命は金石のごとく、王侯になるだろう。
という感じになります。

 

同梱の説明書にある、背面のデザインに関する解説です。

 

四神の配置は、この様になっています。

 

 

東の守護を司る「青龍」は春の季節も担当しているそうです。
長き舌を出しながら前方に歩んでいる龍の姿が描写されています。

 

 

西の守護を司る「白虎」は秋の季節も担当しているそうです。
こちらも長過ぎるのではないかという舌を出し、前方に歩みを進めている虎の姿が描写されています。
〝コレで虎って・・・〟と思ってはなりません。

 

 

南の守護を司る「朱雀」は夏の季節も担当しているそうです。
日本の宮都における都市区画の基準とされるメイン・ストリートは、宮の正門・朱雀門と京(みやこ)の正門・羅城門を結ぶ「朱雀大路」と呼ばれます。
天皇が宮から南面することから「朱雀」の呼称が用いられました。
羽を大きく広げ、尾をたなびかせながら飛び立とうとしている姿が描写されています。

 

 

北の守護を司る「玄武」は冬の季節も担当しているそうです。
一般的には亀の尾が蛇になっている姿が知られていますが、この玄武は亀の頭の横から蛇の頭も出ている双頭式の姿で描写されています。

 

なかなかな厚みがあるので、手に取るとズッシリとした重量感があります。

 

ひっくり返して、表側の様子です。

 

製造されてから使用されるまでに鏡面は磨き上げられたと考えられますが、現在の鏡ほど写りはハッキリとしていなかった様に推測されています。
こちらは現代の技術によって鏡面仕様に加工がなされています。但し、日常生活で使用している鏡に比べると写り具合はイマイチですが、そこがまた製作当時の本物を想わせる様で心憎い加工なのです。

 

鏡のレプリカは、この様に鏡面仕様の加工が為されている物と、鋳物で形は鏡であっても鏡面仕様加工の無い物がありますので、購入の際には確認を怠らないことが大切です。

 

 

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