2021.9.15 後奈良天皇から貰った瓜実剣。

2021.9.15 後奈良天皇から貰った瓜実剣。
 模造刀エンターテイメント部門「特注 瓜実剣 黒漆塗合口拵」を掲載しました。

コロナ禍の影響で「関ヶ原合戦祭り」が中止になっていましたね。旧暦の日にちでいくと本日だったのに・・・。参加はしませんよ、だって怪我しちゃうから。
さて、今回は長尾景虎(いわゆる上杉謙信)が初めての上洛で、後奈良天皇から貰った「瓜実剣」(うりざねけん)をイメージした特注のお話です。居合刀ではない・・・困ったので単なる「特注」としました。東京国立博物館が刊行した図録『特別展 日本のかたな 鉄のわざと武のこころ』(1997)を参照しながら特注を考えていた時、武装商店・店主様から「職方と〝上杉の瓜実剣〟をつくろうという話があるんですけど、興味あります?」と特注心(とくちゅうごころ)を刺激する魅惑の提案を頂戴しました。当時は正直ピンとはきていなかったのですが、写真をご提示いただきお願いしちゃいました。とっても小振りなのですが、通常の居合刀が2・3振買えるくらいです。最近は〝変わった〟(「面白い」という意)特注は難しい状況らしいですから、同じ物を特注でお願いしても「できない」と言われてしまうでしょう。残念な時代の真っ直中ですな。