かなり前、オークションで落札したM^ARTSのリアル仏像「四天王」を、「スペクトルお兄」さんに「リペイント改造」してもらうシリーズの第2弾でございますよ。
今回は「多聞天」でございますぞ。

右手を掲げて天を仰ぐ姿は、まるで『北斗の拳』のアオウみたいだ(笑)。
「スペクトルお兄」さんのメタリック「リペイント改造」によって「多聞天」もまた戦闘力が数倍に膨れ騰がりましたの。
恒例の360度、展開にございますよ。

本物(大和国東大寺会談道)はクルクルと回すことができませんからね。
こうしてインテリア仏像(仏像フィギュア)を動かしながら観察するのは楽しいですし、学びでもあります。
では「リペイント改造」が施された「多聞天」を、先ずはお顔から観察してみましょうね。

「多聞天」の目は金色ですな。
シルバーでリペイント改造すると、お顔がより一層雄々しくかつ凜々しくなりますな。
「持国天」と同様、鎧は場所によって銀のヴァリエーションで塗り分けられ、金の縁取りが丁寧に施されています。
後でも触れますが、獅噛(しかみ)の目は「持国天」同様に明るいグリーンが注されていますね。
頭髪は「五山髻」(ござんけい)という結い方をしています。

窪みに金色が注されています。
こうすると前から、後ろから見てもカッコいいですね。
頭頂部の髷を結ぶ紐はカッパー(銅色)が使われていますね。
こうした「スペクトルお兄」さんの遊び心、素敵です。
右の掌(てのひら)を天に掲げ、宝塔を乗せています。

獅噛(しかみ)の目(グリーン)を除けば、金・銀の2色だけしか使用されていません。
それなのに、濃淡や銀の色合いを違えていることで、変化のある風合いが生じています。

この画像だと、お顔のシルバーが一際目立って見えます。
ノーマルなシルバーかもしれませんが、事物を肉眼で見ると青味がかっている様に感じるのです。

お顔を注視すると〝活きている〟様な生々しさが伝わってきます。
「スペクトルお兄」さんの「リペイント改造」により、ポリストーン製の中古品「多聞天」に生命力が宿ったのかも知れませんね。
右腕に絡んでいる衣、襞を生かしながら複雑に色を使い分けています。
宝塔も単調なベタ塗りではありませんよ。
「スペクトルお兄」さんが丁寧に塗り分けているからこそ〝自然な美しさ〟が伝わってくるのです。

獅噛(しかみ)から出ている衣の袖口、腕がしっかりと塗り分けられていますね。
前腕部の衣、前方に比べるとスッキリしていますが、やはり単調ベタ塗りぢゃありませんね。
丁寧な色使い/塗り分けによって、今将に動き出しそうな生命が吹き込まれたかの如きでした。
下ろした左手では、巻物を持っていますね。

本物(大和国東大寺会談道)の「多聞天」が持っている巻物は、もっと永印ですよ。
獅噛(しかみ)の目が、妖しくグリーンに光っています。
鎧・衣が場所によって色使いが変えられていますよね。
「多聞天」は、腰周りの衣・布に金色が注されています。
「スペクトルお兄」さんが「群像としての統一性」を重視したと言っていましたが、こうして微妙にその統一性を崩す遊びを残しているのも素敵です。
左右の獅噛(しかみ)の様子です。

獅噛(しかみ)の目、小っさいんですけれどね。
点の如き緑色、圧倒的な存在感を主張しています。
「多聞天」は鎧を着用していますが、細身です。

先の「持国天」と比べると、姿勢の違いという点もありますが、肩・胸回りが小振りです。
造像者が違うからでしょう。

下半身を覆う革鎧、「持国天」と比較すると邪鬼の踏み方はあまり脚を開いていませんからね。
それでも、色は使い分けていますね。
後ろに回って観ています。

だいぶ細身ですね。
東大寺戒壇堂モデル「多聞天」の特徴でしょう。
そのまま視線を下ろすと

邪鬼を踏んでいます。
「多聞天」の脚、装備は丁寧に色を塗り分けていますね。
邪鬼の踏み方が「持国天」のえげつなさと比べると、両足で背中に乗っている感じです。
邪鬼は始めに銀色で塗り、色を重ねていますね。
そこは「持国天」の邪鬼と同じ様です。
回り込んで、「多聞天」の右手側から邪鬼を観ています。

邪鬼の下地のシルバーが垣間見えますすね。
こうしたところが見えるのも、また「スペクトルお兄」さんの遊び心でしょう。
邪鬼の潰れ方が平らで安定しています。
だから「多聞天」の動きも踏ん張りが無いのでしょうね。
ちょいとピンボケになってしまいました。

ぐうの音も出ぬ程に踏み潰されているのですよ。
もう動けない・・・・。

沓・脛当てが丁寧に塗り分けられています。
邪鬼の体制(形状)により、四天王の踏み方(踏ん張り方)が変わってきますね。
こうして遊びながら、仏像について学んでいくのですよ。
「多聞天」のお姿、正面から。

無理して筋骨隆々する必要はありませんが、上半身が細身であることは間違いありませんね。
表情と姿勢が特徴ですからね、形状的に分析すると4体の造像についてが判明するかも知れませんね。
斜め下方から、見上げています。

「スペクトルお兄」さんのメタリック「リペイント改造」は、リアル仏像「四天王」に静かなる華やかさを備えた素敵な改造となっています。
残りの2体も、近日中に公開しますね。
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